メタルから声優まで!ホーンセクションが魅力的な楽曲10選


時に、きらびやかに、そして、時に熱く音楽を装飾してくれるホーンセクションの音。トランペットにトロンボーン、サックス等の管楽器は、ロックやポップスに特別な彩りを与えてくれます。今回は、ホーンの音が魅力的な楽曲をご紹介。ロックのスタンダードから、パンク、メタル、ニューウェーブにミクスチャー、更には声優ソングまで、幅広いジャンルから厳選してみました。

#1. The Rolling Stones - Brown Sugar

先ずは、ロックのスタンダードナンバーであり、ザ・ローリング・ストーンズの代表曲から一曲。「Brown Sugar」といえば、その余りにも有名なギターリフが語り草となっていますが、間奏パートでのボビー・キーズによるサックスソロも重要なポイントです。ギターソロの代わりに鳴り響くサックスの音色は、兎にも角にもクールの一言! ストーンズのサポートメンバーとして名を馳せたボビー・キーズが残した"名演"です。

Brown Sugar
The Rolling Stones

#2. EXODUS - Bitch

「Brown Sugar」も収録されたストーンズの名盤『スティッキー・フィンガーズ』より、「Bitch」をスラッシュメタルバンドが好カバー。原曲でも印象的に使用されていたホーンセクションの音色もバッチリ再現しています。スラッシーなギターサウンドとヘヴィなボーカル、そこに交わるホーンのサウンドは、如何にもおもしろい。スラッシュメタルとホーンセクションの組み合わせは非常に珍しく、そういう意味でもチェックしていただきたいナンバーです。

Bitch
Exodus

#3. Green Day - King For A Day

メロディックハードコアブームを牽引したバンドが、ホーンセクションやストリングスを導入し、音楽的表現の幅を大きく広げた意欲作『ニムロッド』より、高揚感のあるホーンの音がテンションを激上げしてくれるこの曲をチョイス。バンドが、ティーンエイジャーのヒーローである"メロコアの雄"からアメリカを代表する"ロックバンド"へと飛躍を遂げる、その過渡期をホーンセクションが賑々しく盛り上げてくれています。

King For A Day
Green Day

#4. Rocket From The Crypt - Straight American Slave

USオルタナロックシーンの裏番長、"SPEEDO"ことジョン・レイス率いるRFTC。様々なバンドを展開しているSPEEDOですが、このRFTCでは、ホーンを大々的に使用した分厚いロックを聴かせてくれました。高らかに鳴り響くトランペットとサックスの音色に、オルタナティブなロックンロールをミックスさせた独特なサウンドは、このバンドならでは。所謂エモコアシーンにも多大な影響を与えたバンドですので、その辺りの音が好きな方にも聴いていただきたい名バンドです。

Straight American Slave
Rocket from the Crypt

#5. Haircut 100 - Favourits Shirts(Boy Meets Girl)

レゲエやファンクからインスピレーションを受けたことで、管楽器を印象的に使用したヒット曲が数多く生み出された80年代の英国ニューウェーブシーン。その中でも、"ファンカラティーナ"と呼ばれるユニークな音楽性で、極めて個性的な輝きを放ったのが、このヘアカット100です。彼らの代表曲であるこのナンバーでは、ファンキーなギターカッティングとラテンフレーバーたっぷりな陽性のホーンセクション、そしてポップな歌メロというバンドの持ち味を堪能できます。

Favourite Shirts (Boy Meets Girl)
Haircut 100

#6. The Pogues - Fiesta

ザ・ポーグスもニューウェーブ期の英国バンドですが、彼らの場合は、アイリッシュ・トラッドミュージックをベースにしたサウンドが大きな特徴となっています。馬鹿騒ぎな酔いどれソングから、哀愁に満ちた楽曲まで、どの曲も実に豊かな表現力を有していますが、アイリッシュ特有の楽器を駆使したサウンドに、メロディアスなホーンセクションの音が更なる彩りを加えるこの「Fiesta」は、ファンからの人気も特に高いナンバーです。

Fiesta
The Pogues​​​​​​​

#7. Fishbone - Freddie's Dead

ミクスチャーロックを代表するバンドが1988年にリリースしたアルバム『TRUTH AND SOUL』の冒頭を飾るこの曲は、カーティス・メイフィールドの楽曲をパワフルにアレンジした名カバーです。ハードロック調のアプローチと管楽器の力強い響きがリスナーの心を震わせる何とも"ロック"な一曲になっています。アルバムには、この他にもスカやファンクなど、管楽器が重要な役割を成す音楽ジャンルを取り込んだ縦横無尽なサウンドが多数収録されており、聴き応え抜群です。

Freddie's Dead
Fishbone​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

#8. Scafull King - Save Your Love

ホーンが魅力の楽曲とくれば、やはりスカコアナンバーも入れておきたい・・・!ということで選んだのが、日本のスカコアシーンを代表するバンド、Scafull Kingによるこの曲。ホーンセクションが織り成すサウンドが何ともポップで、聴いているだけでハッピーな気持ちになれます。テンポの早い裏打ちのギターカッティングに心が弾み、管楽器の音が気分を高揚させれくれる。スカコアならではの音楽的魅力が凝縮された名曲です。

Save Your Love
Scafull King​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

#9. 竹達彩奈 - 週末シンデレラ

続いて紹介するのは、Scafull KingのメンバーであるTGMX(田上修太郎)さんが曲を提供した人気女性声優のシングル曲。スカコア調のポップスナンバーで、ノリの良いバンドサウンドと可愛らしい歌声とのバランス感覚が絶妙です。勿論、ホーン隊も大活躍しており、賑々しいブラスの音が多幸感を与えてくれます。the band apartの原さんなど、録音メンバーの豪華な顔ぶれにも要注目!コア系の音楽が好きなキッズにもオススメです。

週末シンデレラ
竹達彩奈​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

#10. PUFFY - ブギウギ No.5

人気女性デュオのPUFFYが、東京スカパラダイスオーケストラのメンバーを迎えて、世に送り出したシングル曲がこれ! PUFFYのとことんポップなノリとキャラクターに、スカパラのホーンセクションが交錯するご機嫌なナンバーです。世界のスカパラだけあって、ホーンのカッコ良さは言わずもがな。この後に、両者が再びコラボを果たし、「PUFFY×東京スカパラダイスオーケストラ」名義でリリースされた『ハズムリズム』も最高ですよ!

ブギウギ No.5
PUFFY​​​​​​​​​​​​​​

ロックやポップス、メタルにパンク・・・あらゆる音楽ジャンルに特別な彩りを加えてくれる楽器、それが管楽器です。バンドをやっている皆さん、時には管楽器を曲のアレンジに加えて、特別な一曲を作ってみては如何でしょうか?

メイン画像提供:写真AC