【カディオの未知との遭遇】ミュージシャンが働く渋谷のオシャレカフェに潜入!

【カディオが未知との遭遇!】ミュージシャンが働く渋谷のオシャレカフェに潜入!
“音楽だけで食べていく”という夢を抱え上京し、楽器と自分のスキルだけで成功を掴み取るサクセスストーリー。そんな“成り上がり”の話も美しく興奮しますが、普段は普通に働き、空いた時間で音楽活動に励むアーティストの存在を近頃よく耳にします。

そんな方々の音楽が“音楽のみで生計を立てるアーティスト”に比べ、音楽的に劣っているのか。答えはNO。二足の草鞋を履きながら、趣味に止まらない音楽活動を続けている方々がたくさんいらっしゃいます。

では実際に“音楽活動”と“そうではない活動”を両立している方々は、どのような仕事をしてどのような想いで日々を過ごしているのか。そのことについてどうしても気になっていた我々編集部のもとに「ミュージシャンがスタッフとして働く激熱スポットがある!」という情報が到着。

そこで我々はミュージシャン・格闘家・スーパースターと三足の革靴を履きこなすカディオさんと、その激熱スポットに向かったのでした。
 

カディオの知らない世界。~宇田川カフェ別館編~

宇田川カフェ別館の看板にあるレコードを回すアクションをするカディオ


というわけで、やってきました。渋谷の井の頭通りにある「宇田川カフェ別館」。まだ見ぬ出会いに興奮し、カディオさんもお店に入る前から、ゴキゲンですね。

カディオ「レコードは回すものだろ。そうだろ。」

“お皿回し”を頂いたところで、早速店内へ。
 

宇田川カフェ別館、店内の様子(1)

 

宇田川カフェ別館、店内の様子(2)


ボブ・マーリーが壁に立てかけられていたり、所々に音楽を感じることのできる店内。
 

やってる?とはしゃぐカディオ


バリ・リゾート風すだれに興奮したのか、はしゃぐカディオさん。

カディオ「やってる? そうだろ?」
 

宇田川カフェ別館のイチオシFOOD


まずはビールで喉を潤します。この日は蒸し暑かったので、ビールもひときわ美味しいのではないでしょうか。
 

ビールを片手に笑顔を浮かべるカディオ


嬉しそうですね。
 

ビールを飲むカディオ


良い飲みっぷりですね。

さあ、せっかくきたのですから、何か注文しましょう! お腹空いてますよね?
 

メニューを見るカディオ


真剣に考えています。

カディオ「キーマカレー、いいだろ?」

もちろんです。カディオさんが食べたいものを食べましょう。
 

メニューにあるモヒートをアピールするカディオ


カディオ「モヒートもいくだろ? そうだろ?」

も、もちろんです。
 

宇田川カフェ別館のキーマカレーともヒート


まずは「キーマカレー」と「モヒート」が到着! たくさんのスパイスが使用されたキーマカレーは、野菜も摂ることができるので女性にもオススメの一品です。色鮮やかなモヒートもこれからの季節にぴったりですね。
 

キーマカレーとモヒートを目の前にしてテンションが上がるカディオ


こんなに早く食べたい気持ちを前面に出した顔、みなさんは、見たことありますか?

カディオ「あーん」

カディオさん、いかがですか?
 

キーマカレーを食べるカディオ


カディオさん「これが、噂のガパオライス? 俺に似合うだろ?」

違います。キーマカレーです。しかし、カレーが似合う顔をしてらっしゃいますね。

カディオさんのお腹も満たしたことですし、我々が気になって仕方がない “音楽活動”と“そうではない活動”を両立しているスタッフの方を探しましょう。とりあえずカウンターの方に聞いてみましょう!

あ、すみませんスタッフさん。一つお伺いしたいのですが、ここで働いている方で音楽活動を行なっている方がいると伺ったのですが……。あ、あちらの方々!? こんなに近くに……。ありがとうございます!

カディオさん、早速お話を伺いますよ

宇田川カフェ別館スタッフの方々にインタビュー

カディオさん、アキオさん、ヒロさん

(L→R:カディオさん、アキオさん、ヒロさん)


カディオ「まずは自己紹介だろ? そうだろ?」

アキオさん:「ここではお客さんの注文を聞いたり、食べ物・飲み物を提供したりする飲食スタッフをやっています。音楽活動では、NATURAL VYBZというヒューマン・ビートボックス・バンドをやっています。ここで毎月パーティを開いたりして、そこに音楽好きなお客さんが集まってきていますね。元々ここはレゲエバー“宇田川ラヴァーズロック”として営業していました。なので音楽好きやミュージシャンが自然と集まってきます。」

ヒロさん:「僕はここの店長をやっています。シフトを決めたり、イベントを組んだり。いろんなとこでケータリングもやっています。音楽活動としては宇田川別館バンドというバンドのボーカルを担当しています。」
 


それぞれ趣味に止まらない本格的な音楽活動をされているお二人。まずは率直に二足の草鞋を履いている事についてお伺いしました。

ヒロさん:「実は僕、音楽やってたら就職してはいけない、みたいに考えていました。ですが実際に就職してみて働きながら音楽活動を続けることの方が上手くいくことがあるのだな、と自分でやってみて思っています。意地はってやっていた時よりも、今の方が音楽に割ける時間が多いかもしれません。他のスタッフの協力ももちろん大きいので、メンバーには本当に感謝しています。」

アキオさん:「ここには音楽機材もあるので、その機材を借りたりできるのは僕にとってありがたいです。あと、お客さんも音楽好きが多いので、そこで人脈がつくれたりもします。ただ土日に音楽活動で遠征とかすると、月曜の宇田川カフェ別館での仕事に気持ちを切り替えるのが大変ですね(笑)。」

ヒロさん:「あと別できちんと仕事があった方が音楽活動を続けていける気がします。ちゃんと自分の地盤がある方が長く音楽活動を続けていけるのではないかと。逆に大変な事は好きなことをやっているのであまりないですね(笑)。」

てっきり「音楽だけやりたい!」という思いがあるのかと思っていましたが、どうやらそうではないご様子。音楽活動と宇田川カフェ別館での仕事、どちらも大切にされていて、互いに良い影響を与えているのでしょうか。
 

アキオさん、ヒロさんにインタビューするカディオ


カディオ「この店で働いて得することあるだろ? そうだろ?」

ヒロさん:「音楽活動について相談できる仲間が職場にいるので話を聞いてもらっています。あとは稼ぎがしっかりあるのがありがたいです(笑)。」

アキオさん:「確かに(笑)。音楽活動だけでは不安な部分がありますからね。」

ヒロさん:「良いところとしては、ここ(宇田川カフェ別館)でやったことが歌詞になったりします。当店でも出している『シブヤビール』という商品があるのですが、その歌もあったらいいなと思い、曲を作ったりもしました。自分たちのライブとケータリングの設営とお店のイベントが重なったりで大変なこともありますけど(笑)。」

アキオさん:「ここで働いていると、音楽イベントがあったり音楽好きな方が集まるので、いつも“音楽に触れている”というのが僕にとってでかいですね。」

カディオ「今後の野望あるだろ? そうだろ?」

アキオさん:「11月に大きなイベントがあるので、ここで働いているスタッフと力を合わせて成功させたいです。バンドの方としては夢がありまして。ボブ・マーリーの息子のダミアン・マーリーというアーティストがやっている世界一豪華なレゲエクルーズ<WELCOME TO JAM ROCK REGGAE.CRUISE>というイベントに参加したいです。日本人だとマイティー・クラウンしか出てないので、そこに続きたいなと考えています。後々はジャマイカで音楽を行うつもりです。」

ヒロさん:「今年の4月に、宇田川別館バンドとして音源をリリースしまして。渋谷を盛り上げるというのがバンドのテーマであるのと同時に会社のテーマでもありますので、このお店にもお客さんが集まるように還元できたらなと考えています。何よりも続けていく事が大切かなと思っていますね。続けていくことによって見える景色があると思いますので。」

Udagawa Bekkan Band

宇田川別館バンド

 

アキオさん、ヒロさんと握手するカディオ


音楽活動と宇田川カフェ別館での仕事、どちらかが上手くいかない時はもう一方が助けになっていて、切っても切り離せない関係だと語るヒロさんの優しい眼差しと、これから世界の舞台を目指し音楽活動を継続していくと語るアキオさんの瞳の輝きがとても印象的でした。

カディオ「俺みたいになりたいだろ。そうだろ?」

……。ともかく、インタビュー中にご飯食べるのは、いかがなものかと思います。
 

宇田川カフェ別館、店内の様子(3)


カディオの知らない世界。~宇田川カフェ別館編~いかがでしたでしょうか。何か一つのことに全身全霊を込めて打ち込むのも良いですが、今の時代選択肢はもっといろいろあっていいはず。音楽の接し方・楽しみ方のバリエーションが増えると良いですね。それでは元気よく帰宅するカディオさんとともにお別れです!

エレベーター前でポーズを決めるカディオ
 

SHOP INFORMATION

宇田川カフェ 別館

〒150-0042
東京都渋谷区宇田川町36-3-6F
03-3464-9693

詳細はこちら

Text:Qetic・Takashi Matsunaga