ギタリストが知っておくべき用語をすべてカバー! Go!Go! 音楽用語辞典 第7回 て・と【Go!Go! GUITAR プレイバック】

 

日本語や英語、はたまたイタリア、ドイツ、ラテン語まで入り交じっている音楽用語。本来の意味や語源を知ることで君たちの音楽人生はより豊かになる! これは、ギタリスト、バンドマン目線で書き下ろした至極の音楽用語辞典である!


解説/平川理雄

た行

DAW(ディーエーダブリュー)
ディストーション
DTM(ディーティーエム)
ディミニッシュ
ディミヌエンド
ディレイ
デクレシェンド
テヌート
デュオ
電圧
テンション
テンションノート
テンションバー
転調
テンポ
テンポルバート

 



同期
ト音記号
トーキングモジュレーター
トニック
トニックマイナー
ドミナント
ドミナントマイナー
ドライ
トライアド
トライトーン
トラスロッド
トラックダウン
トランス
ドリアンスケール
トリオ
トリル
トレブル/ミドル/ベース
トレモロピッキング
トレモロユニット
ドロップチューニング
トーンコントロール

 


 


 

DAW(ディーエーダブリュー) 

 機材   録音・PA・ステージ 
 

デジタルオーディオワークステーションの略。パソコン上でMIDIデータや音声データを処理し、録音からマスタリングまでを一括して行うことができるソフトウェア。ProTools、DigitalPerformer、Cubase、GarageBandなどが有名。

👉DTM(ディーティーエム)MIDI(ミディ)

 

ディストーション 

 ギター   エフェクター 
 

エフェクターの一種。原音の芯の方まで激しく歪ませた、鋭くハードな音色が特徴。オーバードライブよりも激しい歪みが得られる。

👉オーバードライブファズ

 

DTM(ディーティーエム)

 機材   録音・PA・ステージ 
 

デスクトップミュージックの略。スタジオを必要とする生楽器の録音ではなく、パソコンとMIDI音源を使って卓上で完結させられる音楽制作環境のこと。後にDAWが登場し、生楽器の録音もコンピューター上で行えるようになった。

👉 DAW(ディーエーダブリュー)MIDI(ミディ)

 

ディミニッシュ

 音楽用語   コード・スケール 
 

①減音程。短音程または完全音程を半音縮めたもの。
②減和音(diminished chord)の略称。3声和音と4声和音(ディミニッシュセブンスコード)がある。
③ディミニッシュスケールの略称。

Go!Go! 音楽用語辞典_01

 

ディミヌエンド

 音楽用語   演奏指示 
 

だんだん弱く。dim.と略記。デクレシェンドと同じ意味。両者の使い分けは作曲家の好みによる。

👉デクレシェンド

​​​​

ディレイ 

 ギター   エフェクター 
 

エフェクターの一種。人工的に複数の反響音を発生させることで音にエコー効果を与える。アナログとデジタルの2方式があり、アナログディレイは緩やかな減衰音を、デジタルディレイはより明確な減衰音を特徴とする。また、デジタルディレイには一定時間の演奏を延々と繰り返すことのできる機能として「ループ」があり、1人でフレーズをオーバーダビングさせながら分厚いアンサンブルを作っていくスタイルを「サウンドオンサウンド」と呼ぶ。

👉エコー

 

デクレシェンド

 音楽用語   演奏指示 
 

だんだん弱く。decresc.と略記。ディミヌエンドと同じ意味。両者の使い分けは作曲家の好みによる。

👉クレシェンドディミヌエンド

 

テヌート

 音楽用語   演奏指示 
 

その音の長さを十分に保つ。音符の上または下に「―」記号が付くことで指示される。ポピュラー音楽ではスタッカートと対で使用されることも多い。

Go!Go! 音楽用語辞典_02

 

デュオ

 音楽用語   構成 
 

2人の歌い手による二重唱のこと。ポピュラー音楽では同性二重唱だとデュオ、男女二重唱だとデュエットと分けられる。

 

電圧

 ギター   アンプ 
 

アンプやエフェクターを駆動するのに必要な電源の表記で、単位はボルト(V)。日本のコンセントの電圧は100Vだが、並行輸入品のアンプには120Vや220Vで駆動することを前提とした製品も多く、使用時に昇圧トランスを必要とするものもあるので注意が必要。エフェクターの多くは9Vで駆動し、製品によっては12Vや18Vが使われる。

👉トランス

 

テンション

 ギター   奏法 
 

弦の張力。ペグを締め回すことでブリッジとナットの間の弦に張力が生じ音程が確定する。同じゲージセットのチューニングであれば、ロングスケールの楽器よりもショートスケールの方がテンションは緩い。

 

テンションノート

 音楽用語   コード・スケール 
 

和音(コード)を構成する音のうち、1、3、5、7度をコードトーンと呼び、9、11、13度をテンションノートと呼ぶ。コードネームの右上にカッコで表記される。コードトーンとテンションノート、そしてアボイドノートをオクターブ内に音高順に並べたものがスケールとなる。

👉ナインス
 

Go!Go! 音楽用語辞典_03

 

テンションバー

 ギター   パーツ 
 

ナットとストリングポストの間で各弦を押さえ付けることでナット部に角度を付け、安定した張力を与えるためのパーツ。ロック式ナットでは全弦を押さえる必要があるため長いバータイプのものが使用される。

 

転調

 音楽用語   理論・作編曲 
 

曲の途中で調が変わること。前後の調に共通のコードがあり、そのコードが転調時の連結器の役割を果たすような場合、そのコードは「ピボット」と呼ばれる。

👉キー調

 

テンポ

 音楽用語   速度 
 

音楽を演奏する速さ。1分間に何拍あるかを数字で表記する場合にはその数字を楽譜の冒頭に記し、この場合にはBPM(=Beat Per Minute)とも呼ばれる。クラシックではModerato(意味:適度な速さで)のように言葉で速さが指定される場合が多い。

 

テンポルバート

 音楽用語   速度 

テンポを柔軟に伸縮させてという意味。ルバートと略称し、楽譜にはrubatoと表記される。ボーカルとピアノのデュオやソロでの弾き語りなどで、呼吸や歌詞に合わせてテンポが絶えず変化する場合などに使われる。

 


 

 音楽用語   コード・スケール 
 

音程を測る単位。ディグリー。譜面上同じ線(または間)にある音同士の音程を1度といい、線や間を隔てるたびに2度、3度…と数える。各度数に長音程、短音程、増音程、減音程、完全音程がある(長3度や完全5度など)。また、異名同音は度数が異なるので要注意。

👉音程

Go!Go! 音楽用語辞典_04

 

同期

 機材   録音・PA・ステージ 
 

シーケンサーやDAWの音源に合わせて演奏すること。この場合の演奏者は、客席とは別に音源やクリックをモニターする必要も出てくるため、ステージ上の音響システムは複雑になる。

 

ト音記号

 音楽用語   記譜 
 

五線譜上に置かれ、その音がト音(=G)であることを示す音部記号。高音部記号、Gクレフ。一般的な第2線(下から2番目の線)をト音と指定する場合には、その第2線を囲むように書き始めなければならない。ちなみにこの記号は「G」というアルファベットを意匠化したもの。

👉音部記号ヘ音記号

 

トーキングモジュレーター

 ギター   エフェクター 
 

エフェクターの一種。小さなスピーカーを内蔵したエフェクターから伸びたパイプを口にくわえ、喋るように口を動かすことにより口内の振動を変調させ、それをボーカル用マイクで拾うことで独特のワウワウ音を発することができる。

 

トニック

 音楽用語   コード・スケール 
 

単音ではメジャースケールの第1音を指し(主音)、その上に3度堆積された和音がトニックというコードの機能で呼ばれる(主和音)。ドミナント、サブドミナントと合わせて主要3和音を構成する。頭文字をとって「T」と略記される。

Go!Go! 音楽用語辞典_05

​​​​

トニックマイナー

 音楽用語   コード・スケール 
 

マイナースケールの第1音上に3度堆積された和音のコードの機能の名称。「Tm」と略記。

 

ドミナント

 音楽用語   コード・スケール 
 

単音ではメジャー/マイナースケールの第5音を指し(属音)、その上に3度堆積された和音がドミナントというコードの機能で呼ばれる(属和音)。トニック、サブドミナントと合わせて主要3和音を構成する。マイナーキーの場合、ドミナントマイナーの第3音を半音上げることでセブンスコードの形にしてドミナントとする。「D」と略記。

👉サブドミナントスリーコードトニック

 

ドミナントマイナー

 音楽用語   コード・スケール 
 

マイナーキーにおいて、第5音の上に3度堆積された和音(Vm7)はドミナントマイナーという名称で呼ばれる。

 

ドライ

 ギター   エフェクター 
 

エフェクターを使用する際の原音成分のこと。エフェクト作用の掛かった音(=ウェット)に原音(=ドライ)を足し加えることで音程や音の芯を強調することができる。ウェットとドライを個別にレベル調整できるタイプや、1つのツマミで混ぜ具合を調整するタイプ(ブレンド)がある。

👉ブレンド

 

トライアド

 音楽用語   コード・スケール 
 

ルート+3度+5度で3度堆積された3声和音。3度と5度の種類によって、メジャートライアド、マイナートライアド、オーギュメントトライアド、ディミニッシュトライアドの4種がある。

Go!Go! 音楽用語辞典_06

 

トライトーン

 音楽用語   コード・スケール 
 

三全音。全音3つ分の音程で、増4度(あるいは減5度)の音程に相当する。非常に複雑な響きであるため、そこから安定した響きへと解決させる動機付けとなる。ドミナントの3度と7度がこの音程を形成しているため、ドミナントはトニックへ解決しようとする(=ドミナントモーションという)。

Go!Go! 音楽用語辞典_07

 

トラスロッド

 ギター   パーツ 
 

ギターやベースのネック内に埋め込まれた、ボディの裏側に向かって湾曲された鉄の棒。これを六角レンチやドライバーで回転させて微妙なネックの反りを矯正する。右回転にネジを締めれば「順反り→フラット」へ、左回転にネジを緩めれば「逆反り→フラット」へと矯正できる。

👉ネック

 

トラックダウン

 用語   録音・PA・ステージ 
 

MTRやDAWで録音された複数のトラックを、音量やパン(=左右の定位)、エフェクトなどの処理を行いながらステレオ2トラック(2ミックス)にまとめること。ミックスダウン、落としなどとも呼ばれる。この後にマスタリングという作業を行って音源は完成する。

👉マスタリング

 

トランス

 ギター   アンプ 
 

変圧器。トランスフォーマー。海外のアンプやエフェクターなどは日本とは異なる電圧で作られており、多くの場合は国内仕様として機械(またはACアダプター)内部に日本の電圧用のトランス(降圧トランス=ステップダウン・トランス)が使用されているが、並行輸入品などでは別にトランスを用意しなければならない場合もある。

👉電圧

 

ドリアンスケール

 音楽用語   コード・スケール 
 

グラレアヌスがその著「ドデカコルドン」で主張した教会旋法の1つ。「完全1度、長2度、短3度、完全4度、完全5度、長6度、短7度」の7音で構成され、特性音は第6音。

👉教会旋法(チャーチモード)

Go!Go! 音楽用語辞典_08

 

トリオ

 音楽用語   編成 
 

①3声部の楽曲。②三重唱、三重奏。ロックにおける3人編成(ドラム、ベース、ギター)のバンドは特に「パワートリオ」と呼ばれる。

 

トリル

 ギター   奏法 
 

装飾音の一種。主要音とその2度上の音を素速く交互に演奏するもので、「tr」と表記。ギターではハンマリングオンとプリングオフの連続として演奏されるため、ピッキングは冒頭の1回のみとなる。

👉トレモロピッキングハンマリングオンプリングオフ

Go!Go! 音楽用語辞典_09

 

トレブル/ミドル/ベース

 ギター   アンプ 
 

高音域をトレブル、低音域をベース、その中間をミドル(ミッド)と呼び、アンプでのトーンコントロールとして調整する。ギターアンプではメーカーごとに仕様が異なるため、それぞれの特性を知った上でサウンド作りをする必要がある。

 

トレモロピッキング

 ギター   奏法 
 

ある1音または複数の音やコードを高速でピッキングすることにより、持続的に音を出し続けるテクニック。ピッキングトリルとも呼ばれる。

👉トリル

Go!Go! 音楽用語辞典_10

 

トレモロユニット

 ギター   パーツ 
 

エレクトリックギターのブリッジ部に付属させる機構で、ユニットに取り付けられたアームですべての弦の音程を同時に上下させるもの。ビグスビー式やシンクロナイズド式、フロイドローズなどが有名。

👉アーミング

 

ドロップチューニング

 ギター   チューニング 
 

ギターやベースの変則チューニングの一種で、6弦のみを1音下げる(ドロップ)ことからこう呼ばれる。ドロップDチューニングを筆頭に、ドロップCやドロップCもよく使われる。ドロップDに対してドロップCはその半音下げ、ドロップCは1音下げと考えると分かりやすい。

👉チューニング変則チューニング

Go!Go! 音楽用語辞典_11

 

トーンコントロール

 ギター   パーツ 
 

エレクトリックギターやベースのボディに付いたツマミで、音質を調整するもの。

 

 TOPへ 


(Go!Go! GUITAR 2015年9月号に掲載した内容を再編集したものです)

 


 

Edit:溝口元海