ヤバイTシャツ屋さん×音楽再生アプリ「mysoundプレーヤー」
みなさんはご存知でしょうか? 今、若者から絶大な支持を受け、多くの音楽マニアからも注目されているバンド“ヤバT”こと「ヤバイTシャツ屋さん」を。
メンバーは、こやまたくや(gt.vo)/ しばたありぼぼ(ba.vo)/もりもりもと(dr.cho)。
決してTシャツを売っているわけではありません。
プロフィールもヤバければ、曲もヤバければ、ライブもヤバイ。
そんなヤバさの詳しい部分は、実際に聴いていただくのがよいと思いますが、今回は、そんなヤバイTシャツ屋さんに、新たにコード表示機能が搭載されたスマートフォン向け音楽再生アプリ「mysoundプレーヤー」を使ってもらいました。
ヤバTの音楽ルーツは、サザン、ユーミン、エンヤ…両親の好んだ音楽にあり!?
─はじめまして。実はこのメディアなんですけど、わりと年齢層が高めの“大人の読者”が多いんですね。年齢的に「ヤバイTシャツ屋さん」を聴いている世代とは大きくかけ離れているんじゃないかな〜と思ってはいるんですが(笑)。
こやま:あっ、でも公式サイトでも言ってますけど、ぼくら躍動感溢れるパフォーマンスとストーリー性のある歌詞で50代女性をターゲットに活動中の、3人組ガールズテクノポップユニットなんで……。
─いやいや、違うでしょ(笑)。そもそもガールズでもテクノポップでもないじゃないですか。
こやま:まあ、はい(ニコニコ)。
─しかも50代女性ターゲットって!あっ、でも、ちなみにみなさんのご両親とかってそのぐらいだったりして……。
しばた:ああ、そうですね。50代です。お父さんも、お母さんも!
─そ、そ、そうですか……。僕も完全におじさん世代なんで、親御さんたちの方が年齢近いです(苦笑)。あっ、そしたらもしかしてご両親がライブを観にきたりすることもあったりするんですか?
もりもと:来ますよ(笑)。で、三家族、親同士も仲良くなっちゃって。最近は、そっからハードコア系のライブとかも行くようになったりしてるみたいで(笑)。
─うわー。いいですねえ。もともと、親御さんたちはどんな音楽を聞いてたんですか(笑)。……って、なんか、インタビューの最初からご両親のことばっかり聞いてるみたいで恐縮なんですけど(笑)。
こやま:ほんまや!
もりもと:うちは、サザンでした。あとユーミン!車ん中でずっとリピート(笑)。あとは…エンヤとか。他にも当時の流行っていたバンドとか聞いてましたよ。
こやま:うちもサザンやな。
しばた:うちもサザン! でお父さんがビートルズ。
─サザン率高いですね(笑)。なんだかご両親との方が話が合うような気がしてきました。
もりもと:僕らの父親世代がバンドブームの頃なんですよ。で、僕らはそのバンドブーム世代が生んだバンドブーム世代みたいな……。
─なるほど〜。そう考えると、なんか、このサイトの読者もヤバTさんたちにぐっと親近感が湧いて来るような気がします。まあ、ちょっと親目線って言うか、種類の違う親近感になるかもしれないけど(笑)。
久々にギターをやろうかと思い始めた“大人”おじさん世代にやってもらいたい曲は?
─では、そんなわけで。実際にmysoundプレーヤーを使ってみてどうでした?
こやま:いや、すごいっすよ。コードとか出てくるし、知らん曲でも弾けちゃう。これホント、すごい。メリーさんの羊なんて、はじめて弾いたわ(笑)。こんなんなかったら、一生弾かんと思う。
もりもと:僕らの曲もちゃんとコード合ってたし!
しばた:より楽器演奏が身近になりますよね。ギターだけじゃなく五線譜も出るし。歌詞も出るしね。すごくいい!
─じつは僕もこれを機に久々にギター触ろうかなって思っているおじさんの一人なんですけど(笑)。そんな、おじさん世代にオススメのヤバTさんの曲とかってありますか?
こやま:なんやろなあ?
しばた:「ヤバみ」かなあ。
─その理由は?
しばた:コード感がかっこいいんですよ。あとリフとかもかっこいい。
こやま:で速いんですよね、どれも(笑)。もちろん、是非トライしてもらいたいですけど。あと「肩 have a good day」って曲があって。それはアコギでやっているんですけど。弾き語りもできる曲だったりするんで。これ、すごいいいかもしれないですね。しっとりと歌ってもらって………。
しばた:あっ、いい! 是非、肩幅の広いお父さんに弾いてもらいたい(笑)。
─ヤバTのみなさんもコピーバンドってやってたことあるんですか?
しばた:はい。マキシマムザホルモンとか、10-FEETとか、ももクロとか。
─おお!世代ですね。っていうか、ももクロのカバー!?
しばた:大学の時やってました(笑)。
はじめて手にした楽器は?
─じゃあ、みなさんがはじめて手に入れた楽器を教えてください。
しばた:お琴です。小学生の時。
─それは習っていたんですか。
しばた:はい。小学1年生の時に。
─ベースは? いつからはじめたんですか?
しばた:中学の時ですね。父親に譲り受けた。バイオリンベース。
もりもと:自分で買ったのはいつ?
しばた:高校生の時。バイト禁止だったので、お小遣い貯めて。5弦ベースを買いました。
こやま:なんで、いきなり5弦ベースやねん!
しばた:(笑)。色が1番良かったから。
こやま:色で決めたんや!知っとるわ、白いやつや。
しばた:そうそう白いやつ。パールホワイト。
こやま:大学の時そのベース使ってたの知ってますけど、5弦目使ってるのなんて見たことないわ。
しばた:うん(笑)。指置きになってましたから。そこから、5弦いらんなぁって思って。で、4弦のヤマハのベースを買いましたぁ! ヤマハのベース!(※)
一同:おーーー!(パチパチ!)
こやま:うまいとこアピールしてきたなあ(笑)。
─こやまさんは?
こやま:僕ですか?何やろう?マラカスかな?
─マラカス?
しばた:ああ、写真で見た事ある。
こやま:それそれ。3、4歳の頃、マラカス持ってる写真まじでめっちゃあるんですね。やたら持たされてたんかな(笑)。自分で買ったのは、ギターですね。黒いストラト。すげえ安いやつ。中学生の時に自分で買いました。
─なにかきっかけがあったんですか?ギター買おうって。
こやま:親がピアノの先生していて、自分も楽器なんかできるようにならないかんと、思い立って。なんとなくギターを…。
もりもと:そこはアコギじゃなかったの?
こやま:うん。アコギはストラト買う前に、いとこからパクって弾いてたんやけど、よくわかんなくて(笑)。で、エレキ弾いてみようって。
─最初はコードからですか? それこそ、このアプリみたいに。
こやま:はいはい、コードです。そっか。当時、こんなんあったら絶対良かったと思うなあ。そういえば、最初はタブ譜の読み方がわからなくて、タブ譜って書いてあるけど、これなに?って(笑)。で、タブ譜の上に書いてあるコードを見て弾いてましたわ。
しばた:わかるわかる!
こやま:ところがある日突然、「あれ? これ対応してるやん!」って。タブの読み方を自分で発見して。「お?」「えっ?」ってなって。これ全部。弾けるやんーーって!
─何を弾いてたんですか?
こやま:中2の時ですかねえ。マキシマムザホルモンでしたわ。
一同:ませてるーーーー!
こやま:はい、ませてました。その後はずっとギターをやってます。
─そのストラトは、その後使っていない?
こやま:使ってないですね~。実家にあります。
─もりもとさんは?
もりもと:僕はですね……。ヤマハの音楽教室にずっと通っていまして。
一同:おおーーーー!
もりもと:浜松出身なんですよ。浜松はピアノ工場もありましてね、今なくなっちゃいましたけど(※現在は掛川工場に統合)。エレクトーンを最初に習ってまして。で、電子ピアノって言うのかな、買おうかって話もあったんですけど。その後、ドラムに。子供が使うスティックがあって。重心に線が入っているんですけども。そのスティックを初めて買ってもらって、ドラムを始めました。
しばた:じゃあ、最初に手に入れた楽器?は、スティックや!
もりもと:そうそう。
─でも、よく聞くバンドあるあるかもしれないけど、なかなか最初にドラムやろうって正直あまり思わないですよね?
もりもと:(笑)。音楽教室でエレクトーン習っていたときに、ある日突然、隣の部屋のドラム教室を見学しに行くことになって。あまり覚えていないんですけど。ドアの外から覗いていたらしく、「そんなに気になるなら、じゃあドラムやる?」って親が聞いてきて。それでやることに。一時期電子ドラムを買おうとしたんですけど。小学生の貯金では無理なんで。諦めましたね。
─へー。じゃあ実際に手に入れたのはいつなんですか?
もりもと:それがドラムはまだ持ってないんですよ。パーツは買ったりしていますけど(笑)。ドラマーの悩みあるあるだと思うんですが、メジャーデビューしても、まだ買ってないと言うね (笑)。でもやっと手に入れるチャンスというか、せっかく音楽のお仕事をさせていただけるようになったんで、近々お披露目しようかなぁと思っています。
─なるほど。ようやくマイドラムを手に入れられそうだと。
もりもと:あっ! あと補足で。僕吹奏楽部でトランペットを吹いてたんですが、それも…ヤマハです!
こやま:ちょっ!うまいなぁ。媚び売るの!この浜松っ子!さすがやなぁ。ちょいちょい突っ込んできてるで!
「ヤバイTシャツ屋さん」名前の由来はどこから?
─何度も聞かれているとは思いますが、読者の皆さんは知らない方も多いと思いますので改めて「ヤバイTシャツ屋さん」のバンド名の由来を教えてもらえますか?
こやま:大学の時の先輩の一言が忘れられずに。「今度の土曜日、やばいTシャツ屋さん行ってこよう」っていきなり言ってきて。「なんやそれ!」と思ってメモしたんですけど。あまりに衝撃的で、バンド名にしました!
─(笑)。それ、Tシャツ屋さんには実際に行ったんですか?
こやま:いや、僕は行ってないです。100円のTシャツとかパロディーものとかそーゆーTシャツがあるって噂なんですけどね。はっきりはわかんないんですよ。はい。
もりもと:あくまでも噂。都市伝説(笑)。
─その後も行ってない?
こやま:はい。先輩とも連絡取れないし。二度と行かないと思う。想像の中だけのお店なんです。
─「ヤバイTシャツ屋さん」もかなりヤバイバンド名だとは思うんですが、自分たち以外でバンド名がかっこいいと思うバンドはなんですか?
もりもと:dustbox!
こやま:そやな。これ、ダストとボックスの間に半角入れてない所とかも、めっちゃかっこええ。
しばた:あっ、それ言ったらモーニング娘。ってめっちゃかっこええと思うんですけど。
こやま:いやいや(笑)それ、バンドちゃうやん!
しばた:そうやけど(笑)。
─理由は?
しばた:え? ああ、まずカタカナと漢字の組み合わせなところですかね。
こやま:いやいや、てか、まずなんでモーニング娘。って名前なん?
しばた:「モーニングセットって親しみやすいやん」って、つんく♂さんが言って。モーニングセットの娘たち。でモーニング娘。ってなったんや。
もりもと:「。」がついているのはなんでなの?
しばた:あっ、それは、ナインティナインさんが、グループ名の発表の時に「グループ名はモーニング娘。」って書いてあって、「えっ? これ 。が入ってるのがグループ名なの? どっち?」ってなって。「。」入れたほうがいいやんてなって……。
もりもと:詳しいなぁ! じゃぁ本来は「。」がなかったんだ!
こやま:よー知ってるなぁ(笑)。初めて知ったわ。ってか、すっかりモー娘。の話になっとるわ!バンドの話ぜんぜんしてへんやん(笑)。
─でしたね(笑)。じゃ、すこし戻して。バンドやり始めの頃のエピソードで印象的なことってあります? はじめてスタジオ入った時とか。「バンドはじめてあるある」みたいな。
しばた:あー! 私、はじめてスタジオ行ったときとか、マイクの音どうやったら出るんか分からんかった。どこに挿して、どこ上げたら音出るのか。とか。
─あるある!
もりもと:高校生の頃、地元のスタジオなんですけど、そこスタッフさんが転換しに来ないタイプのスタジオだったんですよ。あまりに他校の生徒が、ぐちゃぐちゃにして散らかしてったんで、俺、すっげえ説教したことがあって。高校生が高校生に(笑)。だってきれいにして戻すって絶対じゃないですか。ルールとして。
こやま:えーやん! ええ話やん。出ましたよ、もりもとエピソードがっ! 僕はないですねぇ。そんなエピソード。
もりもと:いやいやあるでしょう。10-FEETのスタジオに通っていたとか。そういうのですよ。
こやま:あぁ。僕、出身が京都なんですけど。10-FEETの使ってるスタジオで練習したなって。まぁスタジオで会った事はないんですけどね……。
もりもと:こだわりがあるんで。
こやま:「京都大作戦」の前の日は、そのスタジオ使って。意識高いんで(笑)。
─あぁ、10-FEETさん企画の野外ロックイベントですよね。今年の「京都大作戦2017 ~心の10電!10執念!10横無尽にはしゃぎな祭!」 にもヤバTさん出られたんですよね。
こやま:はい。だから気合入れて。大阪に宿とっていて。もりもとは「え〜、いいじゃん、大阪のスタジオで」って言うてたんやけど。いや、前日は行こうよって。
もりもと:だって次の日、また行くんだからいいじゃんて。大阪からわざわざ京都に行くの〜?って。でもまぁあれはあれでね、楽しかったけど。
─スタジオって練習するだけでなくて、そういう意義もあるのかもしれないですね。
こやま:あれ?無理矢理ええ話にもっていこうとしてません(笑)?
─いえいえ(笑)。
「mysoundプレーヤー」の新しい使い方を考えてみた!
─では、最後に。このコード表示機能の魅力を伝えていきたいと考えているんですけど……。普通の使い方以外にこんなのやったら面白いなぁってアイデアとかあります?
こやま:えー? なんやろ?音出さないで弾いて何の曲か当てるとか。知らん曲弾いて、実際のと合ってるかとか。
─あっ、それいいですね。
もりもと:チューナーつけたいなあ。メトロノームとかも。
しばた:音出るようにしたらどうですか。キーボードとかつなげてもいいし。
こやま:なんか論点変わってきてるけどな。それはそれでええけど(笑)。それ開発の話になっとるな。
アーティスト本人が自分の曲を見て本当にコード合ってるかチェックするってのはどうですか? そんでもって、間違ってたらヤマハの皆さんがシュンとするっていうコーナー。
もりもと:どんなコーナー、それ!
─「あっ、でも、解析したコードを手動で編集できるような仕組みも将来的には入れていきたいと思っています」(同席していたヤマハ担当)
こやま:そうなんや!じゃあ。間違ってなくて正確だったら正確で、「これすっごいなー。じゃ、本当はこのあたりはもっとこう、こだわりの部分が…」って、作った本人のめちゃめちゃ細かいめんどくさいこだわりみたいのんも、反映してくれって言われて、やっぱりヤマハの人がシュンとなるコーナーでいきましょう。
しばた:なんでやねん(笑)。あくまでも、シュンとさせたいんや。ヤマハさんのこと。
─じゃあ、前向きに検討していただくと言うことで(笑)。最後に読者のみなさんに一言お願いします。
もりもと:はい。mysoundプレーヤーめちゃいいアプリです。そして、ぜひ、おじさん世代のみなさんも俺たちのライブ来てください。
しばた:mysoundプレーヤー使って、めっちゃかっこええビートルズ弾いてもらいたいです。うちのお父さんにも勧めときます(笑)。
こやま:そんなわけで、ぼくたちガールズテクノポップユニット、ヤバイTシャツ屋さんでした! mysoundプレーヤーまじですごいんで、僕らの曲もぜひ、演奏してみて欲しいですね。あと、ヤマハさんをシュンとさせる企画を次回までに考えときます(笑)。
■ヤバイTシャツ屋さん OFFICIAL WEB SITE
http://yabaitshirtsyasan.com/
■mysound ヤバイTシャツ屋さん 配信楽曲一覧
https://mysound.jp/art/256073/
Photo:Great The Kabukicho
Text:ヴィンセント秋山
Edit:仲田 舞衣
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