日本最高峰の吹奏楽団は自衛隊にあり! 魅惑の「自衛隊音楽隊」<後編>

 

改元にともない、国家的行事が目白押しの今年。「令和」初の国賓として来日したトランプ大統領の歓迎行事で演奏を担当し、また来たる東京オリンピックを控え世界的に注目の集まる音楽隊があることをご存知だろうか? それは、なんと自衛隊にある。現在、陸・海・空それぞれの自衛隊で活躍する32の音楽隊のなかで、ひときわ重要な局面で演奏することを求められるのが、日本最高峰の音楽隊として国賓を迎える式典から定期演奏会まで、なんと年間約190本ものステージをこなす“日本一スケジュール調整が大変なブラスバンド”、その名も「陸上自衛隊中央音楽隊」だ! 知られざるその全貌を、書籍『陸上自衛隊中央音楽隊の吹奏楽入門』の監修者であり、新著『武田隊長の一流吹奏楽団の作り方』を上梓したばかりの第13代中央音楽隊長・武田晃さん(現在は退職され、武蔵野音楽大学講師)にお話を伺った。

“日本最高峰の技術を持つ吹奏楽団”陸上自衛隊中央音楽隊に刮目せよ!

 

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ー「自衛隊音楽まつり」にはどんな方が出演しているのですか?

出演者は約1000人で、まず陸海空の東京にいるトップのバンドが出ています。それは陸上自衛隊中央音楽隊、海上自衛隊東京音楽隊、航空自衛隊航空中央音楽隊で、その3隊が中心になってやっています。その他に、陸上自衛隊に5隊ある方面音楽隊のうち、2隊ずつが交代で出ています。

 

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ー方面音楽隊とは?

陸上自衛隊は「方面隊」が5つに分かれていて、それぞれに音楽隊があります。そしてその中に師団・旅団があり、そこでも司令部に所属する音楽隊があるんです。だから陸上自衛隊は全部で21の音楽隊があり、海上自衛隊の6隊、航空自衛隊の5隊に比べてダントツで多いんです。演奏回数も陸自の中央音楽隊がいちばん多く、年間190回ほどです。

 

 

ーなぜ陸上がいちばん多いのですか?

自衛隊の音楽隊というのは式典が重要な仕事だからなんです。海外から来られたお客様へのセレモニーは「特別儀仗」というのですが、それは陸自の中央音楽隊と、「音楽まつり」にも出演していた第302保安警務中隊でやると決まっているので、演奏回数も中央音楽隊がダントツで多くなるんです。年間190回ほどの演奏のうち90回はこういった式典です。

 

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ロンドン五輪結団式での演奏

 

ーその式典について詳しく教えて下さい!

外国から国賓などの重要人物が来られた時は必ず式典をやります。式典での演奏は、国際的には軍楽隊が担う場合が多く、日本では自衛隊が担っています。迎賓館でやることもありますし、皇居や首相官邸でやることもあります。国賓や公賓のほかテレビなどで報道されないお客様や軍関係の方も非常に多いんですよ。

軍の礼式には世界共通の認識があります。例えば軍人や国家元首などその国のトップが来ている時は、その国は留守になっているということ。歓迎セレモニーには、滞在中は責任をもって安全を保証しますという意味と留守中はそちらの国は攻撃しませんという意味があるんです。儀仗隊が並んで「捧げ銃」をするのは「攻撃意図はありません」という意味を含んでいるんです。

 

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ーそういう意味があったんですか! 式典ではどんな演奏をするのですか?

海外の方が来られた時は、最初にお客様の国歌を演奏します。その国歌も、いわゆる有名な国では変わりませんが、東南アジアや中央アジア、アフリカなどでは知らないうちに曲が変わっている国もあるので、その都度、大使館に確認しないといけないんです。楽譜をもらったり、映像や録音をもらったりですね。

ー映像や録音ということは、楽譜がない時もある?

実はない時もあるんです。大使館といってもマンションの一室で、国歌のことは分かっていても楽譜のことは分からないという人が来ている時もありますから。そうすると楽譜なんかはないですよ。

​​ーじゃあ国歌を耳コピで!?

ということも、たまにはあります(笑)。最近はYouTubeで楽譜の裏付けができるので楽になりましたね。

 

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2014年7月にフィンランドで行われた「ハミナ国際軍楽祭」。ハミナ市庁舎前での開幕式典にて

 

音大出身者も例外なし! 訓練を乗り越えるべし!

 

ーそもそも音楽隊の役割とは何なのですか?

防衛省・自衛隊の広報活動
隊員の士気高揚式典が3つの柱です。そのほかに、中央音楽隊にはないのですが、地方の音楽隊には警備の仕事もあります。

ー音楽隊員の一日の過ごし方が気になります。毎日8時間は練習すると伺いました。

確かに8時間ほど練習できる日もありますが、実は決まった一日はないですね。公務員ですから勤務時間は8時半から5時15分で、毎日何かのリハーサルが入っていて、大きいコンサートの前は3~5日、練習をやります。そういうときであれば10時から午後3時までは合奏で、10時までの間はみんなけっこうデスクワークをしていますね。給与計算などの人事、総務、備品の調達から楽器の管理、音楽隊が持っている車の整備まで、全部音楽隊員がやっています。

さらに中央音楽隊には敎育科というのがあって、全国の音楽隊員を集めて教育する部門があるんですよ。そういった計画や、個人の練習のほか、錬成で外を走っている者もいますね。体力検定があって、受からないと昇進もしませんから。

 

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ー過密で多彩なスケジュールですね。ところで練習が3~5日とは短くないですか?

いえいえ、プロの音楽家はみんなそうですから(笑)。式典の特別儀仗だと、前の日ぐらいに1回やるだけです。その1回がなぜ必要かというと、毎回メンバーが違いますから。中央音楽隊は100人ちょっといるのですが、事務職や敎育科もいますから、演奏しているのはそのうちの70~80ぐらい。活動エリアも北海道から沖縄まで全部ですし、毎回メンバーを調整するのは結構大変なんですよ。

ートップ集団である中央音楽隊の隊員は、オーディションなどで選ぶのですか?

中央音楽隊は特別儀仗があるので、優秀な者を選抜していいという了解があります。ですからオーディションということはやりませんが、陸上自衛隊の方面の音楽隊、師団・旅団の音楽隊の希望する者の中から、優秀な者を選ぶことになります。ふだんから教育訓練などを通して隊員の能力を把握する機会はありますから。

ただ、最近は長期勤務があまりよくないという考えがありまして。昔は一度選抜されたらずっと中央音楽隊ということも多かったんですけれど、最近ではわりと頻繁に人事交流をするようになっています。

 

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ー自衛隊にも「働き方改革の」波が! 音大出身者も多いそうですが、増えたのはいつ頃ですか?

平成14年(2003年)から、全国の音楽隊を公募するようになってからです。それまでは各隊で個別に地元から採用していました。ところが音楽大学からの入隊希望が増えてきて、そうなると音楽大学のある東京や大阪だけでは受け皿が足りない。しかも希望者は全国どこでもいいと言っている。そこで音楽隊員になりたいという人を集めて説明会をやり、そこで演奏をしてもらうことになったんです。

ただそれは採用試験ではないので、いくら演奏が優秀でもそれだけで採用されるとは限らない。自衛官の採用試験に受からないとだめなので。その採用試験を受かった中で、素養のある人を音楽要員にしているわけです。私は昭和55年(1980年)に幹部候補生として音楽大学から入ったんですけれど、その頃はプレイヤーとして入隊するのは高卒からで、音楽大学からは数年に1人いるかいないかでした。

ーここ15年ぐらいのことなんですね。自衛隊の「歌姫」の可憐さには驚きました。

一番最初に入ったのは、海上自衛隊の三宅なんです。そうしたら彼女がブレイクして。実はその前に、中央音楽隊が歌手を募集しているんですよ。その時の志願者は男性ばかりでした(笑)。ですがその時は入隊までには至らず、そのうちに海自が募集して彼女が入ったんです。その後、陸自がまた歌手を募集したら、今度は逆に女性ばかりで。今や専門に声楽科を出たのは陸海空で5人になりました。

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ー毎年どれぐらいの人が音楽隊に入れるのですか?

陸上自衛隊は21の音楽隊があって、定年などの欠員があれば入ってくることになります。新隊員はだいたい40人ぐらい。海上自衛隊、航空自衛隊の音楽隊の数は陸上の4分の1しかないので、たいてい1桁台でしたね。

ー全体で毎年50~60人とは狭き門ですね…。しかも自衛隊員として訓練もあるんですよね? ちなみに、武田さんが一番きつかった訓練は?

もう何でもきついですけど、やっぱり長期間の野営ですね。それから「行進」はとてもきつい。1日40kmを歩くんです。人の歩くスピードは1時間に4kmとして、少し早く歩いて10分間休憩なんです。で、10時間歩いて、1日の移動距離が40km。2日で80kmです。

脱落したらそいつの荷物も誰かが持つわけですから、脱落もできない。でもこれは、女性隊員はめったに脱落しないんですよ。脱落するのは腰痛とか膝を悪くしているとか持病を持っている者ですね。持久力の訓練に関しては、性別としては女性の方が強いですね。

 

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ーそれだけの持久力があるからこそ、マーチングも美しいわけですね! 外国ではミュージシャンとして採用され、訓練がないところもあるとか?

国によってはそうですが、アメリカのトップ軍楽隊にも体力検定はありますね。彼らと話したりすると種目も同じだったり、「うちは何千メートル走る」「うちは何マイルだ」というのを換算すると同じぐらいだったりしますね(笑)。

 

「自衛隊音楽まつり」の歴史:海外交流などで音楽隊が果たす役割とは?

 

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武田さんが中央音楽隊隊長として指揮を務めた際の「自衛隊音楽まつり」

 

ー「音楽まつり」はチケットの入手も困難で、一部ではプラチナチケットと呼ばれるほど人気だそうですが、倍率は高いのですか?

高いと思いますよ。私ももらえませんから。

ーえっ、元隊長でもチケットをもらえないんですか!?

民間の人たちのためにやる広報活動なので、隊員に広報活動してもだめだから(笑)。これは防衛省自衛隊の広報イベントの中では最大のもので、私が入った1985年には既に当たらない状況でした。

ーなんと40年前からプラチナチケットだったんですね! ちなみに、Wikipediaには「音楽まつり」は1963年にスタートしたとありましたが?

一応、この時に東京体育館でやったものを第1回と数えようという了解があるんですけど、もともとは自衛隊(創隊記念の)観閲式のあとに音楽隊のショーをやったのが始まりです。それがだんだん発展していって別の日にやろうとなったのが、最初の東京体育館の時です。

ー2018年はフランス海軍から初のゲストバンドが来日しましたが、ゲストの選定は誰が行っているのですか?

防衛省です。20~30年前は、ヨーロッパの国を呼ぶということは考えられなかったですね。というのも、海外の軍との交流は日米安保だけで足りていたからです。

 

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上から、フランス海軍所属のバガッド・ド・ラン=ビウエ軍楽隊、シンガポール軍軍楽隊

 

ーゲストは、国際情勢もふまえて決めている!?

そういうことです。今は世界的には集団安全保障の時代ですから、仲間はいっぱい作っておかなければ(笑)。昔はほとんどアメリカからだけで、その後少しずつ増えてきて、韓国は陸・海・空から全部来ています。ほかにもフィリピン、シンガポール、インド、オーストラリア、タイが来て、そして今年がフランスですね。

ーではフランス軍が来たのはエポックメイキングな出来事だったんですね。

そうですね。自衛隊の音楽隊がヨーロッパへ演奏に行くようになったのも、以前は考えられなかったことです。ヨーロッパには色んな国に国際的な「タトゥー」(軍楽祭)があり、自衛隊の音楽隊にも招待が来るんです。しばらく前までは招待が来ても派遣しなかった。それがやっぱり時代が変わって、2018年は中央音楽隊はドイツに、航空自衛隊もドイツとオランダに行っていましたし、私も辞める前にフルバンドでフィンランドに行きました。

 

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上から、武田さんが参加したフィンランドの「ハミナ国際軍楽祭」(2014年7月)、大韓民国の「鶏龍軍文化祭」(2011年10月)

 

ー交流の一環として?

はい。民間のオーケストラが海外へ行くのは文化交流ですが、我々が行っているのは国同士の信頼を深めるための「防衛交流」なんですよ。同盟国ほど仲良くなくても、音楽隊なら行けますから。その防衛交流に音楽隊が役割を果たせるという認識に変わってきたので、頻繁に行くようになりましたね。

 

昭和から平成へ。「東日本大震災」という未曾有の出来事からの復興を支える自衛隊音楽隊

 

ー武田さんにとって、自衛隊中央音楽隊での印象深い出来事は?

2つあって、昭和天皇の大喪の礼と、それからやはり東日本大震災ですね。

ー大喪の礼の時は、あの中にいらっしゃったのですか?

ええ、まだ若かったので副指揮者でした。あの時は、葬列が通る道で音楽が途切れないように、皇居の二重橋を出たところから音楽隊が要所要所に配置されていたんです。警視庁、消防庁、自衛隊の陸・海・空の音楽隊が並んで。そして新宿御苑に葬場殿が作られて、その前で演奏していたのが中央音楽隊です。そこに儀仗隊と一緒に私も並んでいました。

ただ、並んだから覚えているのではなくて、その時は運用訓練の担当だったんです。いわゆる音楽隊の窓口的なところで、中央音楽隊の演奏や訓練の年間スケジュールなどを担当していたので、準備の段階から非常に印象深い、記憶に残るできごとですね。

ー東日本大震災での演奏活動は話題になりました。

災害派遣で音楽隊が演奏したのは実はそれまでもあったんですけど、東日本の時はメディアで取り上げられたのがきっかけになって、うちでも、うちでもと依頼があり、陸海空の音楽隊の全体だと、3ヶ月弱の間に400~500回の演奏をやりました。

 

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震災直後の2011年4月1日、福島県田村市で行われた「東日本大震災災害派遣演奏」

 

ー音楽隊が総出で慰問演奏を行ったんですね。

でも最初は音楽隊としてではなく、災害派遣部隊の一員として支援物資の仕分けや輸送などのために行っているんです。ただ、要請があるかもしれないので楽器も積んで行ったところ、要請があって演奏をしたんです。

ー過酷な場所でも演奏できるのが自衛隊の音楽隊の強みですし、本領発揮ですね。

そうですね。交通手段もホテルもなく、民間の演奏団体には行けないですからね。我々は野営の天幕をトラックに積んで行ったんです。実際には体育館の一区画に、持って行った寝袋や毛布で寝たのですが、災害派遣の現場から隊員が帰ってきたら彼らを優先させなきゃいけない。そうなったら我々は外に天幕を張って野営ということになります。

 

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毎年開催される「富士総合火力演習」などでも、各音楽隊の勇姿を見ることができる。

 

ー宿泊能力も備えているからできることですね。結果として自衛隊の音楽隊の意義が再確認される節目でもあったのでは?

そうですね。私も音楽が慰問になるというのは分かってはいましたけど、中には「まだ音楽なんか早い」という声がいっぱいありますから。それは自衛隊の中にもあるんです。「演奏!? 現場はこんな状態だぞ」と。

でも実際はそうではないんです。端的な例が、被災地にあるコミュニティFMが震災から4、5日目に、リスナーの要望で普通の音楽番組を再開しています。もちろん全員ではありませんが、音楽を欲している人はいるんです。

ーその時期を節目に、音楽隊員の志望動機が変わってきたそうですね。

そうです。それまでは演奏の場を求めてという動機でした。それがあの震災以降は、自分の勉強してきた音楽で人の役に立ちたいと言う人が増えてきました。自衛隊の音楽隊は演奏するだけではありませんので、そういう気持ちを持って入ってこられることはいいことですね。

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お話を伺い、自衛隊の音楽隊の凄さを知った今、「自衛隊音楽まつり」のクオリティの高さに改めて納得する。吹奏楽の音色とともに振り返ったイケメン部隊を思い出すだけで生きていけるガールズもいるだろうし、力強くバチを振り下ろす太鼓隊の音で、明日のプレゼンへの不安を闘志に変えた企業戦士もいるだろう。

 

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終演後、6千人近い観客が一気に帰るのだから、駅までは人の波で大渋滞だ。普通なら誰かが怒り出しそうな状況だ。
しかし案ずるな。美しい音楽で満たされた私達は、諍いとは無縁だ。

ピクリとも動かない人の波の中、唐突に歌声が聞こえ始めた。男子高校生と思しきその歌声は、とくべつ美しいわけでもなく、歌も巷でよく耳にするようなポップソングだ。しかし不思議と心地よい。その歌声に重なるように、歌い手がもうひとり増えた。そしてもうひとり増え、ハモリ始めた。

もちろん誰も文句は言わない。武田さんの話にもあったが、音楽に慰問効果は確実にあり、その場を埋め尽くす人々全員がそれを実感していたはず。そして1日の終りに男子高校生のハモリにも癒やされつつ、「いや~すごかった、すごかった」とニコニコしながら、地下鉄の駅にほんの少しずつ吸い込まれ、皆が日々の暮らしに戻っていったのだ。

音楽の持つ力を再発見させられるに十分すぎる時間だった。

 

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<PROFILE>


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武田 晃

1980年、武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科卒業後、幹部候補生として陸上自衛隊に入隊。
中央音楽隊に所属。第2混成団音楽隊隊長(1984〜1987)、第1音楽隊隊長(1990〜1992)、東北方面音楽隊隊長(1996〜2001)、中央音楽隊隊長(2007〜2017)を歴任。
1987年、派遣履修生として東京藝術大学にて研修。また1996年にはWMC(オランダ)主催インターナショナル・コンダクターズ・コース・マスタークラスに参加。2017年より武蔵野音楽大学非常勤講師。尚美ミュージックカレッジ専門学校非常勤講師。
トランペットを斎藤征一郎氏、故野崎季義氏、戸部豊氏、指揮を紙谷一衞氏に師事。

2009年 The Colonel George S. Howard Citation of Musical Excellence for Military Concert Bands(ジョージ・ハワード大佐顕彰優秀軍楽隊賞)、2016年 Phi Beta Mu Outstanding Bandmaster Award、第27回日本管打・吹奏楽アカデミー賞「演奏部門」受賞。

(公社)日本吹奏楽指導者協会会員、日本スーザ協会会長、21世紀の吹奏楽“響宴”実行委員会会員、アメリカン・バンドマスターズ協会名誉会員

http://www.musashino-music.ac.jp/graduate/teacher/guest/conductor/takeda-akira/



<PROFILE>

 

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陸上自衛隊中央音楽隊

1951年(昭和26年)6月、陸上自衛隊の前身である警察予備隊の音楽隊として発足し、以来60年以上にわたって日本を代表する吹奏楽団。国賓・公賓の歓迎行事での特別儀じょう演奏を延べ100ヶ国、1000回以上行い、これらの功績により2015年、内閣総理大臣「特別賞状」を受賞。また、オリンピックをはじめとする国家的行事にも数多く参加し、首都圏で開催される定期演奏会及び室内楽演奏会、全国各地へのコンサート・ツアーやオフィス街におけるコンサートの他、日本武道館で行われる自衛隊音楽まつり、陸海空自衛隊合同コンサート、21世紀の吹奏楽“響宴”やジャパン・バンド・クリニックへの出演、CD録音など多彩な演奏活動を行うとともに、全国の陸上自衛隊音楽隊員に対する教育も担当している。
写真は、2010年3月3日に硫黄島で行われた「日米合同慰霊顕彰式」。

https://www.mod.go.jp/gsdf/central/band.html
 




<書籍INFO>
■陸上自衛隊中央音楽隊の 吹奏楽入門

自衛隊音楽まつり2(29)

(ヤマハミュージックメディア/¥1,700+税)
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■武田隊長の 一流吹奏楽団の作り方
武田タイチョー新刊.jpg

(ヤマハミュージックメディア/¥1,800+税)
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Text:明知 真理子
Photo:Great the kabukicho
Edit:仲田 舞衣