プロミュージシャンがBOSSを使った音作りに挑む!BOSS×ARTIST VOL.1 柳沢亮太(SUPER BEAVER)【Go!Go! GUITAR プレイバック】

プロギタリストがBOSSエフェクターをいじり倒す、実験的な連載! 今回は、SUPER BEAVERのギタリストであり、SCANDALや井上苑子などへの楽曲提供も行っている柳沢亮太が登場。長年、デジタルディレイDD-3を愛用している彼に、DD-7と併せて2モデルを試奏してもらった!
撮影/WATAROCK
●ディレイタイムを3段階(50/200/800ms)に切り替え可能。超シンプル構造で、初心者でも手軽に扱える。
●アナログやリバース、モジュレートなど、全8モードを搭載。タップ入力で任意のディレイタイムが設定できる。
いろんなことができるから楽しい!
DD-3は5~6年は使ってますね。SUPER BEAVERはギターが1人だから、単音でソロを弾いたときに音が薄くなったり、サステインが足りないときにDD-3を踏んでフワッとした空気感を出してます。あと、ツマミがシンプルだからわかりやすいし、使い勝手がいいんですよ。
DD-7は今回初めて使いましたね。足でテンポを入力できる“タップテンポ”が便利ですね。DD-3だとツマミで変えないといけないけど、タップテンポ機能があれば変な話、ドラムのカウントに合わせて足でディレイタイムが設定できますよね。俄然楽しくなってきた(笑)! 簡単に扱えるから、ディレイの入門にオススメだと思います。DD-7でモジュレートをかけながらDD-3でディレイをかけたり、2台を組み合わせて使っても楽しそう。いろんなことができるから楽しいし、初めにこれを使ったら便利で戻れなくなりそうですよね。
▲F.BACKを11時方向に設定。MODEは800msでD.TIMEは9~10時方向に設定。
Comment
ライブ時のセッティングです。タイムは控え目ですね。ライブで、曲に入る前にボーカルがしゃべりながら僕が後ろでアルペジオを弾くことがあるんですけど、そういうときにディレイをかけてアルペジオを弾くと雰囲気が全然変わります。(柳沢)
▲独特な揺らぎを実現する“モジュレート”モード。ツマミはすべて12時方向に。
Comment
「モードをモジュレートにしてます。このモードだと、ツマミをフラットにした状態の音が一番好きですね。わざとっぽくなくて、自然な効果。SUPER BEAVERでは使ってない効果ですけど、曲中のアルペジオで思いっきり使ってみたいですね」(柳沢)
▲E.LEVELを若干上げ、F.BACKを若干下げる。モードは“アナログ”を選択。
Comment
「この“アナログ”モードっていうのは、ボスのアナログディレイDM-2のサウンドを再現しているんですよね。温かみのある音で、デジタルディレイっていう印象はまったく受けないですね。こうなってくると、フレーズを考える幅も広がりそう」(柳沢)
▲ディレイ音を、逆再生で出力できる“リバース”モード。
Comment
「いわゆるリバースディレイですね。僕だったら、幻想的なフレーズや曲の導入部分とかで使いたくなりますね。バンドでも使える音です。E.LEVELとF.BACKを少し上げてます。ほう、E.LEVELをマックスにすると逆再生音だけが出力されるんですね!」(柳沢)
一番最初に買った歪み系のエフェクターが、ボスのディストーション(DS-1)でしたね。最初に組んだバンドがメロコア系だったので。あとは、オーバードライブ(OD-3)とか、チューナーのTU-2はもう5~6年くらい使っています。フランジャーも一時期、ライブで使っていたけど。ギターをはじめた頃、ツマミがわかりやすくて親切だから重宝していましたね。ずっと欲しい欲しいと思っていて、買う機会を逃したのはBD-2。とにかく、ボスのコンパクトエフェクターは全然壊れない(笑)。安心できるし、スタンダードなんだなって感じですよね。
▲柳沢のボード。上段右から、ボスのチューナーTU-2、マクソンのROD 880、MXRのマイクロアンプ、ボスのDD-3、ヤマハのオクターバーOC-01。下はノアズアークのPTBS-1。
【RELEASE】
NEWEST SINGLE
予感
¥1,000+税
[NOiD]/murffin discs
18年11月21日リリース
【PROFILE】
スーパー・ビーバー/05年結成。メンバーは、渋谷龍太(Vo)、柳沢亮太(Gt)上杉研太(Ba)、藤原”31才”広明(Dr)。07年、初の全国流通作品となるミニアルバム『日常』をリリース。ライブ情報はhttp://www.super-beaver.comにて。
(Go!Go! GUITAR 2014年8月号に掲載した内容を再編集したものです)
Edit:溝口元海