ワンランク上の弾き語りストになりたい!大石昌良のおしゃべりアコギ VOL.1【Go!Go! GUITAR プレイバック】


バンドSound Scheduleの他、アニメ主題歌やアーティストへの楽曲提供など、音楽クリエイターとしても大活躍中の大石昌良による連載! 第1回目はフィンガープレイが中心の彼に、爪で弾く際の基礎を伝授してもらった!

大石昌良からのメッセージはコチラ >>

 大石昌良のおしゃべりアコギ(1)

「爪で弾くメリットは、爪がピックと同じ強度であることが大きくて、それによって5本の指がすべてピックに代わる存在になります。昔は爪でストロークするなんて考えられなかったけど、今は専用のアイテムで爪を補強することでそれが可能になりました。デメリットは補強に時間がかかること。今は慣れて1時間程度でできるので、撮り溜めたアニメを消費する時間にしています(笑)」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(2)

爪でギターを弾くために、まずはじめにやりたいのが爪を補強するためのネイル。ここではオススメのネイルグッズの他、爪の長さやケアの方法についても詳しく紹介。5本の指すべてがピックになると考えると、表現の幅が格段に広がるのは明白!

 

何度も塗ると強度が高くなってウルテックスに似たトーンが出せる
 Comment 
「グラスネイルを塗ることで爪がピックと同じ強度になって、ストロークも弾けるようになります。塗る際の注意点は、爪を伸ばしてから塗ろうとするとだいたい塗る前に爪を割ってしまいます。だから、爪が短くても最初にグラスネイルを塗ることをおすすめします。僕は2回塗りますね。使っているウルテックスのピックが0.73ミリなので、2回塗るとそのくらいの厚みになるんです。ネイルをオフ(剥がす)して塗り直す頻度は、ライブが多い月で2週間に1回くらい。ネイルキットが1万円くらいするけど、1年はもつので、ヘタに100円のピックを何個も買うよりも経済的だと思います(笑)」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(3)

▲「親指以外の指は長さは決めてないけど、スラップの弾きやすさや、爪が弦と弦の間に入りやすくて、なおかつ邪魔にならない長さにしています。だから、毎日のようにヤスリで爪を削って調整します」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(4)

▲「親指の爪は長めです。理由は、アンサンブルの中でベース音をちゃんと鳴らしたいから。アンサンブルの中で聴こえてきて、お客さんが一番理解できる音ってベース音なので、それをいかに提示できるかが弾き語りライブでは大事なんです」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(5)

ヤスリ(ガラス製)

大石昌良のおしゃべりアコギ(6)

▲︎「ガラス製のヤスリは薬局で1,000円くらいで売っていて、僕はそれを使って爪を削っています。爪切りは“圧力”で爪を割っているだけなので、爪が割れちゃうんですよね。ガラス製のヤスリで削ったほうが、爪の断面が滑らかで割れにくい爪ができていきます」(大石)

 

グラスネイル

大石昌良のおしゃべりアコギ(7)

▲「押尾コータローさんに紹介してもらった、ネイルカンパニーのグラスネイルを使っています。プラスティックの粉末をアロンアルファで爪にくっつけて塗り込むイメージで、ウルテックスのピックに似たトーンが5つの爪で出るようになります。それがこれを選んだ点です」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(8)

ギターを演奏する上で、まず気をつけたいのが“姿勢”。ギターの位置やフォームは、見た目の印象はもちろんだが演奏性を大きく左右するため、何となくギターを構えている人はこれを機に自分に合ったフォームを見つけてほしい!

 

指板を見ないで弾くことが多いのでヒジをボディに固定させるのは大事
「ギターは少し高めに持っています。本当はもう少し低いほうが見た目的にはカッコいいんですけどね。基本的には指板を見ないで弾くので、アームレストじゃないけど、ヒジをボディに固定させるのは大事かなと思います。そのために高めにしていますね。今はギターの位置が高めのほうがトレンドのような気がしますね。ギターの位置が高いからこそ、下半身をよく動かすことができるので」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(9)

▲ギターの位置は高いほど演奏性が上がり、低いほど演奏性が下がる傾向にある。見た目や、プレイスタイルに合わせたギターの位置を考えよう。「僕が好きなギタリストは、大体ギターの位置は高いです」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(10)

▲大石は手首を固定して(極力動かさないで)弾くため、ヒジをボディに当てて安定させている。そうすることで右手がブレず、バラつきの少ないピッキングが可能に。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(11)

爪で弦をダウンストロークする際の基本的な動作を紹介。詳しいフィンガーストロークについては次号にてお届けするが、ダウンストロークと言っても弾き方によってトーンやニュアンスは大きく変わる。ここでは、人差指・親指でのダウンストロークを紹介します!

 

人差指で弾く方法

大石昌良のおしゃべりアコギ(12)

矢印.png

大石昌良のおしゃべりアコギ(13)

▲「人差指だけだとトーンが弱くなるし爪に負担がかかるので、補助をするように親指を添えてストロークすることが多いです」(大石)

 

親指で弾くと優しいトーンに

大石昌良のおしゃべりアコギ(14)

矢印.png

大石昌良のおしゃべりアコギ(15)

▲「親指で弾くといいトーンが出やすいので、たとえばバラードとか落ちサビとか、気持ちを込めて歌いたいときは親指で弾くこともあります」(大石)

 

爪への負担を軽減するために親指を添えてストロークします
 Comment 
「人差指だけで弾いていると爪がダメになってしまうので、人差指や中指を使い分けています。1本の指だと力が入らず、爪への負担も軽減するために、親指を添えて弾いています。ピックで弾く人って、ストロークが強すぎる人が多い気がします。弦に対してのテンションの掛け方が強すぎて、ピックアップが音を拾い切れていない。爪で弾いたときに“痛い”と感じるのがひとつのピークポイントで、実際に強く弾かなくても外音もトーンを保ったまま破綻することなく聴こえます。爪でのストロークは、力加減の練習としてもすごくいいと思います」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(16)

大石昌良のおしゃべりアコギ(17)

「このケースはみんなから羨ましがられます(笑)。店員さんいわくこれは特注品らしくて、本来このメーカーのケースって単色なんですけど、これは赤と青の2つのケースを組み替えてるんです。だから、これと逆パターンの配色の “ 兄弟 ” が世の中にもうひとつ存在します(笑)」(大石)

 

【PROFILE】
おおいしまさよし/80年、愛媛県生まれ。01年、Sound Schedule のボーカル&ギターとしてデビュー。08年よりソロ活動を展開し、“オーイシマサヨシ”名義でアニメ主題歌やアーティストへの楽曲提供を行うなど、幅広いフィールドで活躍している。
http://014014.jp
 


(Go!Go!GUITAR 2017年12月号に掲載した内容を再編集したものです)

 


 

Edit:溝口元海

 

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