ワンランク上の弾き語りストになりたい!大石昌良のおしゃべりアコギ VOL.2 フィンガーストローク【Go!Go! GUITAR プレイバック】


Sound ScheduleやOxTの他、アニメ主題歌やアーティストへの楽曲提供など、音楽クリエイターとしても大活躍中の大石昌良による連載! 第2回目はフィンガーストロークの基礎テクニックを教えてもらいました!

大石昌良からのメッセージはコチラ >>

大石昌良のおしゃべりアコギ(1)

「ワンマンライブでは、全体が100だとしたらフィンガーストロークで弾く割合は10くらい。それ以上は爪が持たないので、フィンガーアルペジオで弾いています。フィンガーストロークでは、ベース音がつぶれないような弾き方、力加減を気を付けています。基本はルート弦を意識した弾き方ですね。テンションノートに関してはおまけ程度に考えています」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(2)

フィンガーストロークの弾き方にはさまざまなバリエーションが存在する。得られるトーンも異なるため、楽曲の中で使い分けられるようにしたい。自爪をグラスネイルで補強しないと爪にダメージを与えてしまうので、まずはグラスネイルで爪を補強すること!

 

人差指で弾く場合

大石昌良のおしゃべりアコギ(3)

▲人差指だけでなく、写真のように親指も添えることで爪への負担を和らげることができる。人差指の消耗具合で中指で弾くことも。

 

親指で弾く場合

大石昌良のおしゃべりアコギ(4)

▲親指で弾くとトーンが際立つため、バラードや落ちサビなど、気持ちを込めて弾きたい場合に用いることがある。

 

人差指の爪の裏で弾く

大石昌良のおしゃべりアコギ(5)

▲アップストロークは人差指の爪の裏で弾く。動作は素早くだが、親指を添えては弾かない。彼のプレイでは使用頻度は低い。

 

 Comment 
フィンガーストロークはパワーが欲しいとき、4分や8分で弾くことが多い
「フィンガーストロークは爪で弾くから力加減が難しいです。ピック弾きよりも力が入らないので、人差指で弾くときも中指で弾くときも親指で補助します。1本の指で弾くと爪に負担がかかるので、ピックを持つような感覚でストロークします。これは僕ならではのやり方かもしれないですね。フィンガーストロークで弾くのはパワーが欲しいときで、4分とか8分で弾くことが多いです。16分のカッティングではアルペジオっぽい感じで弾きます。アップストロークは人差指の爪の裏で弾きますね。スピードを上げて弾く感じですが、複数弦を指弾きで弾く動きが、イメージとして一番伝わりやすいかな。とにかく、グラスネイルで爪を補強しないとフィンガーストロークで弾くのは厳しいですね」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(6)

「右手を動かし過ぎるとアルペジオに即座に戻れなくなるし、自然と力んでしまうので、肘も固定して右手は極力動かさずに手首を支点に動かします。可動域は指板の幅プラスアルファくらい。もうひとつ理由があって、1人で長時間ステージに立つときに、右手を動かしすぎると疲労感が溜まるんです。お客さんを盛り上げるために大げさに動かすことはあるけど、弾き語りで大事なことは“ 冷静沈着”。考えて右手を動かすことが大事です」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(7)

矢印2.png

大石昌良のおしゃべりアコギ(8)

▲右手の可動域を抑えるということは、物理的にも体力を使っていないことになるのでストロークの持続性が上がる。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(9)

右手の強弱/ピックの当て方/右手の振り方以外にも、音色を左右する要素として“弾く場所”が挙げられる。これは弦の張力に関係しており、張力が強いブリッジ付近ほど硬質な音色に、張力が弱い指板寄りほど柔らかい音色になる。状況に応じて弾き分けよう!

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(10)

大石昌良のおしゃべりアコギ(11)

大石昌良のおしゃべりアコギ(12)

▲バラードでは指板寄り、一発のストロークを強調させたいときはブリッジ寄りなど、弾くポジションは臨機応変に変えたい。

 

 Comment 
余裕があるときは弾く場所を弾き分けます
「どうしても歌ありきなので、弾く場所は基本的にはサウンドホールの真上が多いです。ただし、指板に近い場所で弾いたほうがマイルドなトーンになるので、バラードなどでは指板寄りで弾くこともあります」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(13)

人差指によるダウンストローク、親指によるダウンストロークの2パターンを使ったフレーズを紹介。特に中級編はスラップも駆使しているためやや難易度は高めだが、かなりカッコいいフレーズなので動画をチェックして練習してほしい。動画ではスローバージョンも公開!

 

牧歌的な雰囲気の美しいフレーズ

大石昌良のおしゃべりアコギ(14)

▲親指を使ったダウンストローク。2小節目の1弦3フレットは、中指のアップピッキングで弾いている。

 

スラップを用いたパーカッシブなフレーズ

大石昌良のおしゃべりアコギ(15)

▲人差指を使ったダウンストローク。スラップと人差指のゴーストノートに注意して弾こう。6弦のみ3音半下げ(A)。

 

6 弦は右手親指で弦を叩くようにしてスラップ

大石昌良のおしゃべりアコギ(16)

矢印2.png

大石昌良のおしゃべりアコギ(17)

▲弦を叩くようにしてスラップ各拍オモテの6弦は、写真のように親指側面を弦に当てるスラップで鳴らす。まずは右手だけの動きを練習した上で左手を合わせよう。

 

右手でゴーストノート

大石昌良のおしゃべりアコギ(18)

▲動画では2~4小節目の2~4拍目、オモテ拍に人差指で6弦を叩いてゴーストノート(効果音的な音)を入れている。

 

 Comment 
ダウンストロークのバリエーションを習得
「初級編は親指のダウンストロークを使ったフレーズで、中級編は人差指によるダウンストローク。中級編はスラップを入れつつ、さらに人差指でゴーストノートも入れることで、ドラムのキック/ハイハット/スネアのリズムをギター1本で出せるフレーズになっています」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(19)
大石昌良のおしゃべりアコギ(20)

G7th Performance 2 Capo Gold
「押尾コータローさんに紹介してもらって使い始めました。発売当初、挟んだだけで装着できる構造がすごく革新的で、使いやすいんですよね。少し値は張りますが、アコギもエレキもこのカポを使っています」(大石)

 

【PROFILE】
おおいしまさよし/80年、愛媛県生まれ。01年、Sound Schedule のボーカル&ギターとしてデビュー。08年よりソロ活動を展開し、“オーイシマサヨシ”名義でアニメ主題歌やアーティストへの楽曲提供を行うなど、幅広いフィールドで活躍している。
http://014014.jp​​​​​​​


(Go!Go!GUITAR 2018年1月号に掲載した内容を再編集したものです)

 


 

Edit:溝口元海

 

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