ワンランク上の弾き語りストになりたい!大石昌良のおしゃべりアコギ VOL.3 ギャロップ奏法【Go!Go! GUITAR プレイバック】


バンドSound Schedule の他、アニメ主題歌やアーティストへの楽曲提供など、音楽クリエイターとしても大活躍中の大石昌良による実践的連載! 第3回目は、彼の得意技のひとつでもあるギャロップ奏法について教えてもらいました!

大石昌良からのメッセージはコチラ >>

大石昌良のおしゃべりアコギ (1)

「右手の指の動きが、馬がパッパカ駆けている動きに見えることから“ ギャロップ奏法”と言われるようになりました。親指でベース音、他の指で伴奏やメロディーを弾く奏法で、カントリーとかディキシーランドジャズで多用されます。右手でアンサンブルを作れる楽しさがあって、“ こいつギター弾ける”と思わせることができる魔法の手の動きです」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ (2)

ギャロップ奏法はいきなりフレーズを弾くのではなく、ベース音や和音などフレーズを分解して練習することが大切。まずはベース音(1・3拍目)とスネアの役割となる音(2・4拍目)のみを抽出して練習していこう!

 

もっとも簡易的なベースラインとスネアの音

大石昌良のおしゃべりアコギ (3)

▲「すべての肉を削ぎ落とした形がコレ。まずはBPM を遅くして、右手のパターンを覚えましょう。ギャロップ奏法の一番の基盤」(大石)

 

1・3拍目のベースラインは親指で弾く

大石昌良のおしゃべりアコギ (4)

矢印2.png

大石昌良のおしゃべりアコギ (5)

▲親指は6←→5弦の繰り返しだが、2・4拍目を弾いたときにすでに次に弾く弦に親指を当てて準備しておくことで無駄な動作がなくなる。

 

2・4拍目は人差指・中指・薬指の3本で弾く

大石昌良のおしゃべりアコギ (6)

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大石昌良のおしゃべりアコギ (7)

▲丸めた指を広げるようにして弦をハジく。高音弦を狙って弾こう。次の動きのための予備動作を意識するとコツを掴みやすい。

 

 Comment 
2・4拍目は指を弦に置いて少しはじくように音を出す
「僕はまずルート音と5度の音というか、ベースライン(親指)から練習していきました。ベースラインさえしっかり弾ければリズムが取れるので。基本動作としては、親指でベースラインを弾く、人差指でツクっていう16分のシャッフルのゴーストを入れる、中指と薬指で和音を弾くイメージなので、感覚としては3フィンガーの原理に似ている。3フィンガーと違うのは、親指のベースラインの取り方が少し変わっている。譜例の2・4拍目がドラムでいうスネアの役割で、右手の人差指・中指・薬指を弦に置いて少しハジくようにして音を出しています。パターンさえ覚えれば割とすぐに弾けると思います」(大石)

親指のピッキング角度

大石昌良のおしゃべりアコギ (8)

▲親指でのピッキングは、爪のやや側面気味で弾こう。角度や当て方にバラつきがないよう意識しよう。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ (9)

上で紹介した譜例が弾けたら、次に3・4拍目ウラに音を加えてより賑やかにしよう。単調だったフレーズが、人差指のプルを入れることで一気にカッコいい雰囲気に。反復練習することで体に染み込ませることが大事。彼はこれを1日13時間くらい練習していたんだとか!

 

4拍目ウラは人差指で弦を引っ張るようにハジこう

大石昌良のおしゃべりアコギ (10)

▲3拍目ウラは人差指と中指でアップピッキング。4拍目オモテは、親指の付け根あたりを弦に当ててパーカッシブな音色を出している。

 

4拍目ウラ、4弦2フレットを人差指でプル

大石昌良のおしゃべりアコギ (11)

矢印2.png

大石昌良のおしゃべりアコギ (12)

▲4弦を人差指で引っ掛けて、引っ張るようにしてハジく。親指がすでに次に弾く弦に待機している点にも注目。

 

 Comment 
人差指で弦をプルするとこれだけで雰囲気が出ちゃう
「3・4拍目ウラに音が加わりました。ここで大事なのが人差指の動きで、4拍目ウラの4弦2フレットを人差指でプル(弦を引っ張ってハジく奏法)すると玄人感が出ます。ギタリストとしてワンランク上がる要素で、これだけで雰囲気が出ちゃう。ここでも親指の位置をすごく意識していて、人差指で弦をプルしたときにすでに親指は次に弾くべき弦に移動している。中指と薬指はただのアップピッキングだけど、これがコードのメジャー/マイナーを決定付けています」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ (13)

ピッキングパターンをマスターしたら、7つのコードを当てはめていこう。特にポイントになるのが3拍目のベース音のポジション。ベースラインのボイシングと和音のボイシングを分けることで、ジャジーな雰囲気を醸し出しているぞ。

 

3拍目のベース音のポジションが肝!

大石昌良のおしゃべりアコギ (14)

▲ベース音は5弦→ 6弦の繰り返し。半音ずつ上がって行って、半音ずつ下がって最後にAに終着する定番のジャズのコード進行。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ (15)

▲Bm7は人差指で5弦2フレット、中指で3弦2フレット、薬指で2弦3フレットを押弦。3拍目は人差指を6弦2フレットに移動。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ (16)

▲Cdimは人差指で1~5弦2フレットをセーハ、中指で5弦3フレット、薬指で4弦4フレット、小指で2弦4フレットを押弦。3拍目は人差指で6弦2フレットを弾く。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ (17)

大石昌良のおしゃべりアコギ (18)

「ストラップは適当に買ったものなのでブランドは忘れちゃったんですけど…(笑)、ただ僕は革製品が好きで、使っていて風合いが出るものがすごく好きなんですよね」(大石)

 

【PROFILE】
おおいしまさよし/80年、愛媛県生まれ。01年、Sound Schedule のボーカル&ギターとしてデビュー。08年よりソロ活動を展開し、“オーイシマサヨシ”名義でアニメ主題歌やアーティストへの楽曲提供を行うなど、幅広いフィールドで活躍している。
http://014014.jp​​​​​​​
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(Go!Go!GUITAR 2018年2月号に掲載した内容を再編集したものです)

 


 

Edit:溝口元海

 

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