ワンランク上の弾き語りストになりたい!大石昌良のおしゃべりアコギ VOL.5 スラップ【Go!Go! GUITAR プレイバック】


バンドSound Scheduleの他、アニメ主題歌やアーティストへの楽曲提供など、音楽クリエイターとしても大活躍中の大石昌良による新連載がスタート!第5回目は、親指で弦をハジく“サムピング”と、人差指で弦を引っ張ってハジく“プル”を組み合わせて行う“スラップ”を伝授!

大石昌良からのメッセージはコチラ >>

大石昌良のおしゃべりアコギ(1)

「僕とスラップを紐付ける方は、アニメ『月刊少女野崎くん』のOP曲「君じゃなきゃダメみたい」のイントロを思い浮かべる方が多いと思います。アニソンというカテゴリーでスラップを用いたのはたぶん僕が最初だと思うんですけど、派手だし花形感がありますよね。今回紹介するフレーズを習得すれば、教室でも楽屋でもヒーローになれることは確約します(笑)」

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(2)

スラップの基本動作を学ぶ前に、もっとも大事な“右手のフォーム”と“ギターのセッティング”について解説。
特にギターのセッティングに関しては、スラップの弾きやすさやトーンにも影響を与えるので、弾く前に必ずチェックしてほしい!
 

たった2 小節なのにインパクト絶大なファンキースラップ

大石昌良のおしゃべりアコギ(3)

▲最初の動きは、6弦を親指でハジき、人差指で3弦をプル、左手の人差指で3弦開放→3弦1フレットへハンマリング、右手親指の第一関節付近を低音弦に当てるサムピング。2小節目3~4拍目はサムピングと左手タッピングを高速で行うので、動画でよーくチェックしよう。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(4)

大石昌良のおしゃべりアコギ(5)大石昌良のおしゃべりアコギ(6)

▲親指を自然に上げて、中指・薬指・小指は握り、人差指はトリガーを引くように曲げる。サムピングを行う親指、プルを行う人差指をスムーズに動かすことができるフォームだ

 

弦高が低いとスラップも弾きやすい

大石昌良のおしゃべりアコギ(7)

▲大石はスラップ用として高さが低いブリッジを使用している。弦高を下げるとスラップしやすいが、チューニングが狂う原因にもなるので、別売りのブリッジを購入してトライしてみるといいだろう。

 

 Comment
スラップは予備動作を身につけることが大事
「右手は拳銃を持つ構え…まあ持ったことはないんですけど(笑)、トリガーに人差指をかけるフォームが一番わかりやすいと思います。このフォームによって、親指を展開しやすいし、親指を弦に下ろしたあとにすぐに人差指で弦を引っ張る(プル)ことができます。スラップは基本的に連続動作なので、親指を当てたときに人差指が次にプルする弦に引っ掛かっているとか、予備動作を身につけることが大事です。あと、スラップを弾くとき僕はチューニングを1音下げにして、なおかつブリッジサドルの底を削って弦高を下げています。僕は1ミリくらい削ってます。弾きやすくなるしスキルとしての難易度も下がる。5~6弦のビビり感が気になる人はいるかもしれないけど、それも楽器のひとつの音色として考えると全然カバーできない範囲じゃないので」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(8)

アコギにおけるスラップは、右手のサムピングとプルに加え、左手で指板を叩く動作(タッピング)の組み合わせによってパーカッシブな音色を獲得する。まずはそれぞれの動作を把握することがスラップ習得への近道だ。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(9)

 

下から弦をハジく方法

大石昌良のおしゃべりアコギ(10)

矢印.png

大石昌良のおしゃべりアコギ(11)

▲弦を下から親指でハジくことで、指板(フレット)に弦がバチンと当たりパーカッシブなトーンを得ることができる。

 

親指で弦を叩く方法

大石昌良のおしゃべりアコギ(11)

矢印.png

大石昌良のおしゃべりアコギ(13)

▲親指の第一関節あたりで弦を叩くことで、チャッという音色を出すことができる。手首を回転させるような動きで叩こう。

 

 Comment 
大切なのはスピード感
右手は叩いたらすぐに上げます

「右手の親指を弦に落として、音を鳴らすことができるかどうかチェックしましょう。これが一番最初のステップかもしれないですね。僕もここから始めました。最初は低音弦を鳴らすことが多いので、1~3弦はいったん忘れましょう(笑)。親指の第一関節の少し下くらいを弦に当てるんですけど、ここで大切なのはスピード感。親指を弦に落として上げるまでに時間がかかると、弦をミュートしてしまうので、右手は叩いたらすぐに上げる感じですね。親指を落としたときには、人差指は次にプルする弦に引っ掛かっているようにしましょう」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(14)

 

 

人差指で弦を引っ掛けて

大石昌良のおしゃべりアコギ(15)

矢印.png

ハジいて音を鳴らす!

大石昌良のおしゃべりアコギ(16)

▲5弦を人差指で引っ掛けて、引っ張るようにしてハジく。指の力だけではなく、やや手首を回転させるように右手全体を離そう。

 

 Comment
ロックぽくスラップっぽさを演出する動作です
「ギャロップ奏法でも学んだ、人差指で弦をプルする方法ですね。最初に3弦、そのあとに4弦、2小節3~4拍目は5弦を人差指でプルします。このバチン!という音がロックなスラップを演出するので、スラップにおいて大事な動作です。指弾きに慣れている方であれば、1週間くらいみっちり練習すればできるはず!」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(17)

 

人差指で弦をミュートした状態から

大石昌良のおしゃべりアコギ(18)

 

中指や薬指(または2本で)で弦を叩く

大石昌良のおしゃべりアコギ(19)

▲2小節目の3~4拍目に登場する左手のタッピング/ミュート。この動作によって弦がフレットに当たり、パーカッシヴなトーンを出すことができる。

 

 Comment
力よりも指を下ろすときのスピードが大事なんです
「右手の動作の間に、左手のタッピング/ミュートを入れています。この左手タッピングに気づかない人が多くて、僕も研究してようやく気付いたときは感動しましたね(笑)。音を出したくて頑張って叩きがちなんですけど、力よりも指を下ろすときのスピードが大事なんです。だから意外と力は入っていません」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(20)

大石昌良のおしゃべりアコギ(21)

「ジムダンロップのスライドバー220MMです。以前はガラス製を使ってたんだけど割れちゃって…。あと、ライブでスライドバーを使ったあとにマイクスタンドにスライドバーを戻すんですけど、その所作があまりカッコ良くなくて、演奏したあとにバーを床に投げるんです。そのためにスチール製を使っているという理由もあります」(大石)

 

【PROFILE】
おおいしまさよし/80年、愛媛県生まれ。01年、Sound Scheduleのボーカル&ギターとしてデビュー。08年よりソロ活動を展開し、アニメ主題歌やアーティストへの楽曲提供を行う。“オーイシマサヨシ”名義ではアニソンシンガーとして活動し、Tom-H@ckとのユニット“OxT(オクト)”としても活動。
http://014014.jp

 

【INFORMATION】
オーイシマサヨシ
NEW SINGLE
「世界が君を必要とする時が来たんだ/英雄の歌」

初回限定盤.jpg
【初回限定盤(CD+Blu-ray)】¥1,900+税
 

通常盤.jpg
【通常盤】¥1,273+税

ポニーキャニオン
6月3日リリース

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(Go!Go!GUITAR 2018年4月号に掲載した内容を再編集したものです)

 


 

Edit:溝口元海

 

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