ワンランク上の弾き語りストになりたい!大石昌良のおしゃべりアコギ VOL.9 ハーモニクス【Go!Go! GUITAR プレイバック】


バンドSound Scheduleの他、アニメ主題歌やアーティストへの楽曲提供など、音楽クリエイターとしても大活躍中の大石昌良による、ワンランク上の弾き語りストのための連載! 今回は、パフォーマンスにおいて絶大な威力を発揮する“ハーモニクス”に迫ります。

大石昌良からのメッセージはコチラ >>

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(1)

「弦を押さえずに5・7・12フレット上などに指を当てて、ピッキングと同時に指を離すとハーモニクス音が鳴ります。僕はバラード終わりにタッチハーモニクスを入れることが多いですね。鳴らなかったらどうしようというリスクはありますが(笑)、できるようになれば次のステージに上がれる感覚があると思います」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(2)

これまで連載で紹介した“スラム奏法”を取り入れた、一撃必殺的なハーモニクスフレーズ。フレット上に指を当てて、ピッキングと同時に指を離すことで“ポーン”という倍音を得る奏法をナチュラルハーモニクスと言う。チューニングにも用いられる奏法だ。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(3)

▲1小節目は6弦のみを使ったスラム奏法(動画でチェック!)。◇で表記されているのがナチュラルハーモニクス。最後は、親指でサウンドホール右上あたりのボディを叩いて音を出す。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(4)

 

指をフレット上に当てて

大石昌良のおしゃべりアコギ(5)

矢印.png

ピッキングと同時に離す

大石昌良のおしゃべりアコギ(6)

▲ハーモニクスはピッキングと指を離すタイミングが大事。ピッキング直後にすぐに指を離す感覚で弾こう。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(7)

 

人差指の爪の裏で…

大石昌良のおしゃべりアコギ(8)

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1弦から6弦に向けて弾く

大石昌良のおしゃべりアコギ(9)

▲2小節目に登場する7フレットのハーモニクスは、人差指の爪の裏で1弦1弦を撫でるようにアップピッキング。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(10)

 

5フレットはデコピンで

大石昌良のおしゃべりアコギ(11)

矢印.png

大石昌良のおしゃべりアコギ(12)

▲5フレットのナチュラルハーモニクスは、デコピンの要領で中指でピッキングすることでアタック感が得られる。

 

 Comment 
打楽器的に耳が捉える飛び道具的なフレーズ
「『ストーリー』という楽曲はナチュラルハーモニクスで始まったり、わりとアグレッシヴというか大胆に使うことが多いです。皆さんハーモニクスに関してはスケールに制約があるから頻繁には使わないですが、7フレットのハーモニクスを撫でるように弾いて、5フレットはデコピンの要領で弾くとカッコいい感じになります。飛び道具的でいいと思います」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(13)

押弦している12フレット先のフレット上を右手人差指で触れ、右手親指で弦を弾くと同時に人差指を離すことでハーモニクス音を得るのが“タッチハーモニクス”だ。ポジションに制約のあるナチュラルハーモニクスに比べ、タッチハーモニクスはどの場所でも音を出すことができる。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(14)

▲弾き語りのバラードにおいて、最後の締めのひと工夫としてオススメなのがタッチハーモニクス。カッコで記されたポジションは、タッチハーモニクスで弾くポジション。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(15)

 

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大石昌良のおしゃべりアコギ(16)

▲人差指で3弦1フレット、中指で5弦2フレット、小指で4弦4フレットを押弦。最後までこのフォームをキープ。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(17)

 

人差指でフレット上に触れる

大石昌良のおしゃべりアコギ(18)

矢印.png

ピッキングと同時に指を離す

大石昌良のおしゃべりアコギ(19)

▲人差指の形は、このように指を差すようなフォームが基本。まずは人差指を5弦14フレット上に触れ、ピッキングのために親指をスタンバイ(左)。親指で弦を弾くと同時に人差指を離す。​​​​​​​

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(20)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(21)

▲1小節目最後からのタッチハーモニクスのポジション。左手はコードフォームを押さえたまま、右手でカッコのポジションでハーモニクス。高音弦はやや音が鳴りにくいので、指を離すタイミングなど繰り返し練習してコツをつかもう。

 

 Comment 
グロッケンを叩いているようなキレイな音が鳴ります
「バラードでよく使うタッチハーモニクス。グロッケンを叩いているようなキレイな音が鳴ります。たとえば左手でE のコードを押さえるとすると、それに対して12フレット先のポジションがハーモニクスポイント。2フレットを押さえていたら14フレット、4フレットを押さえていたら16フレット、つまりオクターブ上をなぞるとハーモニクスの音が鳴ると。右手のフォームは基本的に同じなので、コツさえつかめば鳴ると思います。“ この人はいろんな音をギターから出せる人だ” って、お客さんも少しだけビックリすると思いますよ」(大石)​​​​​​​

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(22)

大石昌良のおしゃべりアコギ(23)

「ここ数年愛用している、エリクサーのコーティング弦(ゲージはライトで.012 ~.053)。2時間くらいのステージをするようになると、通常の弦では最初の10分と最後の10分で弦のパフォーマンス(状態)が変わってくるので、今ではコーティング弦じゃないと無理ですね」(大石)

 

【PROFILE】
おおいしまさよし/80年、愛媛県生まれ。01年、Sound Scheduleのボーカル&ギターとしてデビュー。08年よりソロ活動を展開し、アニメ主題歌やアーティストへの楽曲提供を行う。“オーイシマサヨシ”名義ではアニソンシンガーとして活動し、Tom-H@ckとのユニット“OxT(オクト)”としても活動。
http://014014.jp

 

【INFORMATION】

OxT
NEW ALBUM
『REUNION』
ポニーキャニオン
9月10日リリース

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■初回限定盤(CD + DVD)
PCCG.01917
¥4,500+税
※三方背スリーブケース仕様

■通常盤
PCCG.01918
¥3,000+税

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(Go!Go!GUITAR 2018年7月号に掲載した内容を再編集したものです)

 


 

Edit:溝口元海

 

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