ワンランク上の弾き語りストになりたい!大石昌良のおしゃべりアコギ VOL.10 ブリッジミュート【Go!Go! GUITAR プレイバック】


バンドSound Scheduleの他、アニメ主題歌やアーティストへの楽曲提供など、音楽クリエイターとしても大活躍中の大石昌良による、ワンランク上の弾き語りストのための連載!第10回目は、アコギにも活用することができる汎用性の高い“ブリッジミュート”について!

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大石昌良のおしゃべりアコギ(1)

「開放弦で弾くのとブリッジミュートで弾くのとでは、音の粒立ちとかブルースやロックンロールっぽいフレーズ感が変わってくる。ルート音に対してアプローチしやすくなるからよりベースっぽさが出るし、“ 休符感” とか音の丸みがコントロールしやすくなる。その人の音楽性の深みを感じさせる技術なので、覚えているに越したことはないと思います」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(2)

音楽的な懐の広さを感じさせるブルージーなフレーズ。演奏面でのポイントは、ブリッジミュートを全弦にかけるのではなく5・6弦のみにかけて弾く点。また、親指で低音弦を弾く際も、爪を当てる場所や弾き方にも彼なりのこだわりが詰まっている。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(3)

▲基本的に親指は5・6弦のみ8分でピッキング(ブリッジミュートをかけた状態で)。1~4弦は実音で弾くので、低音弦のみブリッジミュートをかけよう。

 

ブリッジミュートの方法

大石昌良のおしゃべりアコギ(4)

▲右手側面をブリッジ付近に当てて弾くことで、響きを抑えたミュート音を奏でることができる。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(5)

▲ヘッド側からの写真。右手を置く場所によってサステイン(音の伸び)が変化するので試してみよう。

 

低音弦のみミュート

大石昌良のおしゃべりアコギ(6)

▲5~6弦のみブリッジミュートで弾く。強く押さえすぎるとピッチが上がってしまうので要注意。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(7)

大石昌良のおしゃべりアコギ(8)

大石昌良のおしゃべりアコギ(9)

▲爪の側面ではなく、面積の広い場所で弾くことで巻き弦に擦れるスクラッチ音を鳴らすことができる。ピッキングは、下方向ではなく外に逃がすように弾こう。

 

 COMMENT 
2つの楽器が鳴っている雰囲気
「ベース音のみブリッジミュートして、1~4弦は実音を出すという方法はよく用います。そうすることで、2つの楽器が鳴っている雰囲気になるんです。右手をブリッジに当てる強さによってもトーンは変わりますけど、僕は割と一定かもしれないですね。親指の爪の当て方とか、当てる面積でトーンを変えています。ブリッジミュートをすることで、爪が擦れるトーンを出しやすいので。そこまでコントロールし始めたら相当な上級者です(笑)」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(10 )

指弾きではあるが、右手をピックのようにして弦を弾くロックンロールなフレーズ。リズムは軽快な雰囲気を演出する“シャッフル”なので、動画を見てチェックしてもらいたい。ピッキングは、右手を弦に当てると同時にブリッジミュートで弾くようにしよう。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(11)

▲ハネるようなビートが特徴的な“シャッフル”は、慣れるまでその軽快さを出すことは難しい。いったん運指は置いておいて、右手のみ集中的に練習するのも手だろう。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(12)

【写真1】

大石昌良のおしゃべりアコギ(13)

矢印.png

【写真2】

大石昌良のおしゃべりアコギ(14)

矢印.png

【写真3】

大石昌良のおしゃべりアコギ(15)

▲1小節目。1拍目は人差指で5弦2フレットを押さえ、6弦開放とともにピッキング(写真1)。2拍目は中指で5弦4フレット(写真2)、3拍目アタマは薬指で5弦5フレットを押さえ(写真3)、6弦開放とともにピッキング。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(16)

大石昌良のおしゃべりアコギ(17)

▲ブリッジミュートは、ブリッジ真上で弾くのが一般的。ミュートが甘くなるためサステインは長め。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(18)

▲指板寄りで弾くことでサステインは短くなる。このように右手を当てる位置でサステインに違いが生まれる。

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(19)

▲人差指と親指はピックを持つようなフォームでピッキングしよう。

 

 COMMENT 
強めにブリッジミュートをかけてグルーヴを演出
「こういうロックンロールなアプローチも場面によっては使います。拍アタマとされるところは、強めにブリッジミュートをかけてパーカッシヴ(強め)に右手を当てます。譜例ではずっとブリッジミュートをかけていますが、“タッカタッカ”というリズムの中でブリッジミュートをしない音(実音)を混ぜることでわかりやすくグルーヴを出すことができます。
 他の活用法として、ライブ中のMCで右手は8分のブリッジミュートをキープしたまま、パワーコードを弾くことで“ みんな手拍子をお願いします” みたいなコール&レスポンスを行うことができる。そういう意味でもブリッジミュートは汎用性の高いテクニックですね」(大石)

 

大石昌良のおしゃべりアコギ(20)

大石昌良のおしゃべりアコギ(21)

「マグネティックピックアップはサンライズのS-2です。これとヤマハのコンデンサーマイクの音をブレンドして出力しています。マグネットのほうがスラム奏法やスラップを弾くのに向いている。イメージとしては、フルアコのような音を芯に置きながら周りをコンデンサーマイクの音で囲むイメージですね」(大石)

 

【PROFILE】
おおいしまさよし/80年、愛媛県生まれ。01年、Sound Scheduleのボーカル&ギターとしてデビュー。08年よりソロ活動を展開し、アニメ主題歌やアーティストへの楽曲提供を行う。“オーイシマサヨシ”名義ではアニソンシンガーとして活動し、Tom-H@ckとのユニット“OxT(オクト)”としても活動。
http://014014.jp

 

【INFORMATION】

OxT
NEW ALBUM
『REUNION』
ポニーキャニオン
9月10日リリース

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■初回限定盤(CD + DVD)
PCCG.01917
¥4,500+税
※三方背スリーブケース仕様

■通常盤
PCCG.01918
¥3,000+税

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(Go!Go!GUITAR 2018年9月号に掲載した内容を再編集したものです)

 


 

Edit:溝口元海

 

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