弾いてナットク!すぐ使えるスケール入門 第2回 メジャー&マイナースケール【Go!Go! GUITAR プレイバック】


連載の2回目は、メジャーとマイナーの各キーのメロディーとコード全体の基盤となる、2種類のスケールを覚えよう。どちらも前回紹介したペンタトニックスケールに2個の音を加えた構造のスケールだ。

解説/浦田泰宏

スケール入門2(1)

“メジャースケール”は、誰にとっても馴染みがあるはずの「ドレミファソラシ」という7個の音で形成されるスケールで、メジャーキーのメロディーおよびコードの基盤として用いられる。前回紹介したメジャーペンタトニックスケールとの関連性も参考にしながら、構成音と使い方を覚えよう。

 

スケール入門2(2)

メジャースケールは、「ドレミソラ」という5 音で構成されるメジャーペンタトニックスケールに「ファ、シ」の2音をプラスした、7音構成のスケールだ。譜例1はC音をトニックとするCメジャースケールの例。「CDEFGAB」という音で形成され、各音は1stや2ndといった、トニックからの度数で表わすこともある。トニックの「ド」の音に解決する、明るくストレートでクセのないメロディー感覚が特徴だ。

 

スケール入門2(3)

 

スケール入門2(4)

まず、図1(a) のようなCメジャースケールの6弦トニックのポジションを覚えよう。「ドレミソラ」というCメジャーペンタトニックスケールのポジションを基準にすると、「ミの半音上(1フレット右)」にあたる「ファ」と、「ドの半音下(1フレット左)」にあたる「シ」の2音をプラスする。5弦と6弦のポジションは異弦同フレットの関係、2弦と3弦が1フレット違いの同形になる。
図1(b) は、5弦15フレットをトニックとするポジションだ。この位置では、1弦と2弦、4弦と5弦が異弦同フレットの関係になる。それぞれのポジションを覚えよう。

 

スケール入門2(5)

 

スケール入門2(7)

メジャースケールの活用例として、「Wherever you are」(ONE OK ROCK)の間奏のギターソロ(3:20〜)を紹介しよう。曲のキーはEメジャーで、譜例2のギターソロはEの音をトニック(1st)とするEメジャースケールを基盤に作られている。
1〜2小節目は、「E、BonD♯」というコードの構成音を中心とするアルペジオフレーズだ。1小節目の2弦7フレットはコード外の音で、9thのテンションにあたる。
3〜4小節目は半音チョーキングを使ったフレージング。3小節目は「3rd → 4th → 3rd」、4小節目は「7th → 8th(1st)→ 7th」と、いずれもEメジャースケール上での半音の音程をチョーキングとチョークダウンで連結している。
5〜6小節目は、Aコードの構成音とEメジャースケールの音を組み合わせたフレーズ。6小節目で半音チョーキングした「♭3rd(3rd の半音下)」の音は“ ブルーノート(ブルースの特性音)” のため、ここはブルースっぽい雰囲気が醸し出されている。
7小節目もスケール外の音を含むフレーズで、2弦13フレットと同弦1フレットの音は、Amコードの構成音だ。8〜9小節目はEメジャースケールを基盤として、Bsus4、Bコードの構成音を中心に使用。全体を通して、スケールの構成音だけにはこだわらずに、バッキングのコードに含まれる音を積極的に使うことで、コードの響きとよく調和したフレーズにしていることがポイントだ。

 

スケール入門2(8)

 

スケール入門2(9)

マイナーキーで用いられる“マイナースケール”は、メジャースケールの「ラ」をトニックとして並べ換えた「ラシドレミファソ」というスケールを基本形として、他にあと2種類のバリエーションがある。どんなスケールなのかチェックしよう。

 

スケール入門2(10)

マイナースケールには、譜例3のような3種類のバリエーションがある。(a) の“Aナチュラルマイナースケール” はCメジャースケールのトニックを「ラ」に置き換えたもの。(b) の“Aハーモニックマイナースケール” は、(a) の「ソ」を半音高くしたスケールで、(a) よりもマイナーキーの暗さが強調されるのが特徴。(c) の“Aメロディックマイナースケール” は、(a) の「ファ、ソ」の2音を半音高くしたもの。ロックやポップスではそれほど使われない。「ラシドレミ」という5音は3種類とも共通だ。
実際にスケールを使う上では、3種類を別々に覚えるのではなく、まず(a) を覚え(と言っても使われている音はメジャースケールと同じなので、トニックが「ラ」だということだけ覚えればOK)、そこに「ソ♯」の音もプラスして使えると覚えておけば何とかなる。(c) に含まれる「ファ♯」については、現時点では後回しにしておいて大丈夫だ。

 

スケール入門2(11)

 

スケール入門2(12)

図2は、前のページ(図1)で紹介したCメジャースケールのポジションのトニックをA音に置き換えた“Aナチュラルマイナースケール”にソ♯(G♯音)を加えたポジションの例だ。それぞれの音の位置を覚えよう。「ソ♯」は、「ソ」の半音上、トニックの「ラ」の半音下にあたる。「ソ—ソ♯—ラ」と半音ずつの間隔で並んでいることを確かめよう。

 

スケール入門2(13)

 

スケール入門2(14)

譜例4(a) は、Aナチュラルマイナースケールを使ったリードフレーズのサンプル。このスケールの持ち味であるストレートなメロディー感覚を特徴とするフレーズだ。
(b) は「ソ♯」を含むハーモニックマイナースケール基盤のフレーズ例。この音は“ ドミナントコード”の構成音なので、Aマイナーキーの場合EまたはE7コードのときに使用すると、コードの響きにフィットしたフレーズを作ることができる。

 

スケール入門2(15)


(Go!Go! GUITAR 2019年1月号に掲載した内容を再編集したものです)

 


 

Edit:溝口元海

 

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