“神泉系バンド”フレンズのエンタメ力!カラオケで聴かせたい10曲

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mysoundイチ押しのアーティストにテーマに合わせた楽曲をピックアップしてもらい、その曲にまつわるエピソードから本質を掘り下げていくプレイリスト企画。今回は“渋谷系”ならぬ“神泉系”を掲げて2015年に産声をあげたフレンズの登場です。J-POPの風味が色濃くブレンドされた、ダンサブルなポップ・ソングが作り上げる世界観が極上のエンターテイメントに・・・という前置きはもはや不要で、とにもかくにも底なしに明るいそのメロディを一度聴いてしまえばビビビと虜になること間違いなし。今回は4月5日に初の全国流通版1stアルバム『ベビー誕生!』がリリースしたばかり、まさにノリにノっているタイミングでおかもとえみ(以降、えみそん)とひろせひろせがmysoundに登場!そのふたりが選んだプレイリストとは・・・?

えみそん“みんなの生き様がそのまま表に出てきたというのが、自分たちの音楽なんだろうなと思っています”

えみそん“みんなの生き様がそのまま表に出てきたというのが、自分たちの音楽なんだろうなと思っています”	(1)

L→R : ひろせひろせ(Key), おかもとえみ(Vo)

 

―結成当初から掲げていた“神泉系”が代名詞として定着し、同時に“シティ・ポップ”の文脈での立ち位置も認知されてきたように思います。

ひろせひろせ:全国流通ということで、『ベビー誕生!』はCDショップに置かれたり、僕たちの見えない場所に届くじゃないですか。その意味で言うと、今回はフレンズの魅力が伝わる曲を選んだだけで、ジャンルや立ち位置はあまり考えていないんです。

―会場と一体になって盛り上がるエンタメ感満載のライブが人気ですが、これは始めから意識されていましたか?

えみそん:最初は本当に何も考えてなくて(笑)ただ、みんなを楽しませるのが好きだし、みんなで盛り上がれるのが一番最高なので、それは意識しています。

―お客さんもずっと笑顔ですもんね。

えみそん:でもやりたいことはもっとあるんです!例えば舞台の装飾みたいにして、そのなかで演技しながら歌うとか。

ひろせひろせ:色々なライブの提案をしている人っていますよね。今の僕たちは楽しいことを追求しています。それをやっていくうちに、また次に自分たちがやるべきことに気付いてくると思うんです。まだバンド1年生ですし。

―楽曲は明らかにJ-POPの影響を受けていますよね。

えみそん:たぶん、J-POPはこの世代にはもう根付いていて、それで形成されているので要素が自然と出ちゃう。みんなの生き様がそのまま表に出てきたというのが、自分たちの音楽なんだろうなと思っています。

 

ひろせひろせ“基本的にカラオケは、エンターテイメントショーのステージだと思ってるんで”


―今回のプレイリストのテーマですが“歌いたい”ではなく“歌って聴かせたい”ですよね、これはなぜ?

えみそん:そもそもフレンズ結成のきっかけがカラオケなんですよ。なので、自分の好きな歌を聴かせた時に、相手にどんな影響があるのかを考えてこのテーマにしました。

ひろせひろせ:えみそんとはまだ友達だった時にカラオケに行って、えみそんの歌の上手さにびっくりして!最初はお互い好きな曲を入れ合ってたんだけど、後半、俺はえみそんに歌って欲しい曲を入れるマシーンみたいになってて(笑)。

―(笑)

ひろせひろせ:それで「Everything」を聴いて、本当に歌が上手いなと思ったのが始まりで、そして曲を作ってえみそんに歌って欲しいと思ったのがきっかけでした。

―えみそんはまず「MUGEN ROAD」を選ばれていますよね。

えみそん:女の子が女の子の曲を歌えるのは当たり前だけど、「MUGEN ROAD」って完全に男子の歌詞なんですよ。勝つことしかこだわらない、男の宿命(カルマ)。男らしい歌詞を同世代の女の子にも届けたいということを、声を大にして言いたい。

MUGEN ROAD
三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE


―「ぼくはシュナッピー」については?

えみそん:女子校だったから女の子同士でカラオケに行く機会が多くて、その時にマストで入れてました。シンシャンシュピ シャピシャピシャン~。

ひろせひろせ:酒入ってるの(笑)?

えみそん:入ってない、でも入ってるときも歌うから(笑)。口楽しい曲、口の動きで楽しめる曲です。

Schnappi (Album Version Iris)
Schnappi​​​​​​​


―「DOKO」はノリの良い曲ですよね。

えみそん:昔、渋谷のギャルサーに入っていて、その時に友達がカラオケで歌ってたのを聴いて初めて知ったんです。だからこれは歌って聴かされた曲。レゲエっぽい曲調のものはあまり聴いてなかったけど、ノリも良いし歌詞が分かりやすいし、繊細な感情と切なさがある。

DOKO 2011 Version・KEN-U
KEN-U​​​​​​​


―そして玉置浩二さんの「田園」です。

えみそん:ヴォーカリストとして一番尊敬している人が玉置さんです。唯一無二の存在。発音したときの一言一言の重みだったり、歌詞の伝わり方が常人とは違います。

田園
玉置浩二​​​​​​​


―関取花さんの「もしも僕に」は打って変わってしっとりとしたバラードです。

えみそん:友達至上最強の女の子が関取花ちゃん。喋ってる時はすごく面白いんだけど、歌になった時の花ちゃんのパワーって、それを凌駕するくらいすごい。先日ワンマンに行った時、後ろにいたのであまり姿は見えなかったんですけど、声だけで泣きました。歌の力だけで泣ける、そういう感情が生まれるパワーのある曲なんだなって。そんな素敵な曲だから、色んな人に聴いて欲しいです。

もしも僕に
関取花​​​​​​​

―さて、ひろせさんは少しカオスな選曲です。

ひろせひろせ:まず、僕がカラオケをどう把握しているかという話を。普通、カラオケはストレス発散や、飲み会の二次会で行く場所みたいな考えがあると思うんです。だけど基本的にカラオケは、エンターテイメントショーのステージだと思ってるんで。

―目線が違います。

ひろせひろせ:今回のテーマは僕の中でストーリーがあって、例えば“どうでもよすぎ”。カラオケで1曲目に入れる時ってみんなどうぞどうぞの状態になるじゃないですか。じゃあ僕がと「どうでもよすぎ」を入れて、そんなことどうでも良いわ!とみんなに言い聞かせてから始めます。

どうでもよすぎ
ウルフルズ​​​​​​​

―まさに上島竜兵さんを体現されている。

ひろせひろせ:長渕剛さんの「巡恋歌」も、みんながご存知の「じゅんれんか」を歌うわって。みんな「パスタ作ったお前」が来ると思ってるけど、ピって入れると長渕さんが始まる。

巡恋歌
長渕 剛​​​​​​​


―ははは(笑)。

ひろせひろせ:それで「巡恋歌」を入れて、いや「巡恋歌」は歌えないから消して消して!って言うんだけど実は歌える、みたいなことをやります。ワンコーラスしか歌えないんですけど。

えみそん:私たちはワンコーラスカラオケなんですよ、時短です。

ひろせひろせ:倍歌えるんで。「愛しさと切なさと心強さと」は僕が今まで調べたJ-POPの中で一番、歌入りのインパクトが強い曲。入りをガツンといける。

恋しさと せつなさと 心強さと
篠原涼子 with t.komuro​​​​​​​


ひろせひろせ:「おじゃ魔女カーニバル」に関しては、同世代で入れた時にひとつになれる曲です。「どうでもよすぎ」から「おじゃ魔女カーニバル」まで、みんなでひとつになれるという僕のカラオケの定義を表しているプレイリストです。

おジャ魔女カーニバル!!
Yun*chi​​​​​​​ ※カバー音源


―あれ?「アイアイ」は・・・?

ひろせひろせ:僕は「アイアイ」でここまで頑張って来れたと言っても過言ではない。

えみそん:フレンズのきっかけでもあるよね。

ひろせひろせ:ベースの涼平さんは、僕の「アイアイ」を聴いて連絡先を交換してくれました。あと以前、ベーシスト飲み会で初対面の方が30人くらいの中でカラオケに行って、自分のバンドの曲を入れようみたいなくだりがあったんです。これはボケたいと思って「アイアイ」を入れ、30人をひとつにするという偉業を成し遂げた経験が。

―「アイアイ」でそこまで気持ちをひとつにできるんですか。

ひろせひろせ:カラオケって、みんなで歌えるのがすごく大切なことだと思うので、童謡、1曲入れさせて頂きました。合唱曲と迷ったんですけどね、「旅立ちの日に」とかと。

アイアイ
坂入 郁子/安藤 真弓/少年少女合唱団みずうみ​​​​​​​


―普段ってプレイリストを作ったりします?

えみそん:私は、今日聴きたい曲をプレイリストにまとめたりとか。

ひろせひろせ:お笑い芸人のパンサー管さんと仲良いんですけど、管さんがプレイリストで“自分が女の子だったら聴きたい”みたいなのをいっぱい作ってるんですよ。そういうのを見て良いなと思って。僕は人のプレイリストを聴くのが結構好きです。

 

ひろせひろせ“基本的にカラオケは、エンターテイメントショーのステージだと思ってるんで”	(1)

ひろせひろせ“基本的にカラオケは、エンターテイメントショーのステージだと思ってるんで”	(2)

 

NEW RELEASE

フレンズ『ベビー誕生!』
2017.04.05(水)Release

mysoundで試聴

 

PROFILE

2015年6月におかもとえみ(Vo)、ひろせひろせ(Key)、長島涼平(B)、三浦太郎(Gt)、SEKIGUCHI LOUIE(Dr)の5人で結成された“神泉系”バンド。2016年5月に東京・THREEにて初のワンマンライブ<シチュエーション・コメディ>を開催した。会場および通販限定で発表した1stミニアルバム『ショー・チューン』が好評を博し、各地のイベントやフェスに多数出演。 2017年4月に初の全国流通盤となる1stアルバム『ベビー誕生!』をリリースし、5月からは対バンツアー<~ベビー誕生!リリース記念~フレンド申請ツアー2017>で全国10カ所、さらに9月からは初の全国ワンマンツアー<シチュエーション・コメディ season2>で6箇所を回る。

フレンズアーティストページ

 

LIVE

■<フレンド申請ツアー2017> 
日程:2017年6月10日(土)
会場:広島・4.14
時間:OPEN 18:00/START 18:30
料金:ADV ¥3,000

日程:2017年6月11日(日)
会場:高松TOONICE
時間:OPEN 17:30/START 18:00
料金:ADV ¥3,000

日程:2017年6月17日(土)
会場:心斎橋LIVE HOUSE Pangea
時間:OPEN 18:00/START 18:30
料金:ADV ¥3,000

日程:2017年6月18日(日)
会場:名古屋APOLLO BASE
時間:OPEN 17:30/START 18:00
料金:ADV ¥3,000

日程:2017年6月23日(金)
会場:東京キネマ倶楽部
時間:OPEN 18:30/START 19:30
料金:ADV ¥3,000

■<JAPAN'S NEXT vol.17>
日程:2017年6月3日(土)
会場:恵比寿LIQUIDROOM
時間:OPEN 16:00/START 17:00
料金:ADV ¥3,000 (+1D)

■<BAYCAMP 2017>
日程:2017年9月9日(土)
会場:川崎市東扇島東公園・特設会場
時間:OPEN 12:00/START 14:00/CLOSE 5:00(予定)
料金:1次先行割 ¥6,900

詳細はオフィシャルサイトで
http://friends-jpn.com/live/


Interview&Text:Oike Karasuma
Photo:山口真由子