パワーコードから卒業!サウンドが劇的に変わる!やさしく覚えるテンションコード2【Go!Go! GUITAR プレイバック】


連載第2回目となる今回は、メジャーコードに9thのテンションを加えて作られる「アドナインスコード」を紹介しよう。メジャーコードと同じように使うことができるベーシックなテンションコードのひとつだ。

【Vol.2 アドナインスコード】

解説/浦田泰宏

やさしく覚えるテンションコード(1)

アドナインスコードは、「ルート、3rd、5th」という3音で作られるメジャーコードに9thのテンションを加えた構造。メジャーコードの透明な明るさに、若干の「にごり」を加えたような響きが特徴。譜例はC音をルートとする例で、5〜3弦がCコードの音、2弦3フレットが9thのテンションだ。各音の位置と度数を確かめながら弾いてみよう。

 

やさしく覚えるテンションコード(2)

 

やさしく覚えるテンションコード(3)

図で、代表的なアドナインスコードのフォームを覚えよう。この中でも実際に使われることが多いのは、(a)〜(d)の4種類だ。(d)は6弦を押さえた薬指を寝かせて5弦をミュートする。(e)は開放弦(オープンストリング)とハイポジションの音を組み合わせた「オープンハイコード」と呼ばれるフォームの例。アコギやクリーンサウンドのエレキによるメロディックなアルペジオで使われることの多いフォームだ。

 

やさしく覚えるテンションコード(4)

 

やさしく覚えるテンションコード(5)

実際の曲でのアドナインスコードの使用例として、6月に来日が予定されているスティングが所属していたポリスの代表曲「見つめていたい」のアルペジオを紹介しよう。EXは、イントロ最初の4小節の抜き出しだ。1〜2小節目がアドナインスコードで、3〜4小節目は次回説明する予定の「マイナーアドナインス」という種類のコードだ。どちらのコードも4弦が9thのテンションになる。4〜6弦を押さえた状態で小節の前半を弾いたら、人差指を3弦に移動させて小節の後半を弾く。中指の代わりに薬指で5弦を押さえてもOKだ。アドナインスコード特有の響きを確かめながら弾いてみよう。

 

やさしく覚えるテンションコード(6)

 


 

■INFORMATION
この連載は『Go! Go! GUITARブックス パワーコードから卒業!ギタリストのためのやさしく覚えるテンションコード』とリンクしています。

『Go! Go! GUITARブックス
 パワーコードから卒業! ギタリストのための
 やさしく覚えるテンションコード【CD付】』

表紙.jpg

● 注文番号:GTB01094595
●ISBNコード:978-4-636-94595-9
●JANコード:49-47817-265955
● 仕様:B5変型判/128ページ/CD付
● 定価:本体1,800円+税

https://www.ymm.co.jp/p/detail.php?code=GTB01094595

 


(Go!Go! GUITAR 2017年6月号に掲載した内容を再編集したものです)

 


 

Edit:溝口元海

 

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