パワーコードから卒業!サウンドが劇的に変わる!やさしく覚えるテンションコード3【Go!Go! GUITAR プレイバック】


さて今回は、前回の実例中でも使われていた「マイナーアドナインスコード」を覚えてもらおう。マイナーコードに9thのテンションを加えたコードで、前回紹介したアドナインスコードのマイナーバージョンとも言える、ベーシックなテンションコードのひとつだ。

【Vol.3 マイナーアドナインスコード】

解説/浦田泰宏

やさしく覚えるテンションコード(1)

マイナーアドナインスコードは、「ルート、♭3rd、5th」という3音で形成されるマイナーコードに、9thのテンションを加えた4音構成だ。マイナーコードの暗さが一段と強調されたようなひびきが特徴。譜例はCmadd9コードの構成音を示したものだ。3〜5弦がCmのコードトーン、2弦3フレットのD音が9thのテンションだ。Cadd9コードとは3度の音程だけが違う(Cadd9の3rdは4弦2フレットのE音)。たった1音、それも半音だけの違いなのに明暗が180度異なる、各コードの構造とひびきの違いを確認しよう。

 

やさしく覚えるテンションコード(2)

 

やさしく覚えるテンションコード(2)

図はマイナーアドナインスコードの代表的なフォーム例。この中でももっともよく使われるのは6弦開放をルートとする図(a)と、そのハイコードタイプである(c)だ。(c)は押さえ方がちょっと難しいので、5〜6弦を省略した形で使われることも多い。(b)は(a)のバリエーションで、4弦の9thと3弦の♭3rdが半音でぶつかるのが特徴。(d)と(e)はオープンハイコードのフォームで、これも(b)と同じく♭3rdと9thが隣接している。いずれもアコギやクリーンなエレキによるメロディックなアルペジオに向いているフォームだ。

 

やさしく覚えるテンションコード(4)

 

やさしく覚えるテンションコード(5)

マイナーアドナインスコードを使用した曲では、ポリス「見つめていたい」のイントロも典型的なサンプルのひとつだ。この曲では図のフォーム中の(b)を2フレットバレーのハイコードにシフトしたF♯madd9コードが使われていた。
今回は別の例として、サイモン&ガーファンクルの有名曲「サウンド・オブ・サイレンス」を紹介しよう。EXは同曲からイントロとAメロの冒頭部分を抜きだしたもの。EXの1〜2小節目のAmadd9コードは3度音が含まれていないフォーム(アドナインスとマイナーアドナインスのどちらとしても使われる)だが、2小節目から始まるボーカルメロディーに♭3rdのC音が含まれるため、結果的にAmadd9のひびきが形成される。実際の音も聴いてみて、このコード独特の雰囲気を感じ取ろう。

 

やさしく覚えるテンションコード(6)

 


 

■INFORMATION
この連載は『Go! Go! GUITARブックス パワーコードから卒業!ギタリストのためのやさしく覚えるテンションコード』とリンクしています。

『Go! Go! GUITARブックス
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表紙.jpg

● 注文番号:GTB01094595
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●JANコード:49-47817-265955
● 仕様:B5変型判/128ページ/CD付
● 定価:本体1,800円+税

https://www.ymm.co.jp/p/detail.php?code=GTB01094595

 


(Go!Go! GUITAR 2017年8月号に掲載した内容を再編集したものです)

 


 

Edit:溝口元海

 

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