天は二物以上を与える!? タイ発・ドラマ『2gether』の主演俳優2人は歌手としても魅力たっぷりだった!


各国でワクチン接種も進み、ようやく収束の未来がおぼろげながら見え始めたコロナ禍の2021年。おうち時間を充実させてくれた世界的大ヒットタイドラマ『2gether』の映画版である『2gether THE MOVIE』が、日本でも公開が決定しました! 前回につづき、バンコク在住のライター・平原千波さんによる主演ふたりの音楽活動にフォーカスしたレポートをお届けします。

昨年7月にRakuten TVで放送がスタートしたのを皮切りにWOWOW、U-NEXTなどの動画配信サービスにて次々にタイドラマが公開され、タイドラマ沼にハマる人々が増殖中の昨今。ついには、人気ドラマを数多く制作しているタイのエンターテイメント企業・GMMTVと業務提携したテレビ朝日が地上波でも放送を開始するわ、“タイドラマ四天王ペア”をフィーチャーした展覧会「GMMTV EXHIBITION in JAPAN」が開かれるわ、破竹の勢いとはまさにこのこと。

これまでタイのエンターテイメント界隈なんぞ全く興味なかったような友人・知人までが「ねぇねぇ、タイドラマって超おもしろいね!」などと、連絡してくるようになり、在タイ10年以上を超える筆者としては「タイのコンテンツが日本でこんなに受け入れられる日が来るとは……!」と、心底驚きつつ、喜ばしくもあるわけです。

まあ、そんなことはさておき。
前回も書きましたが、今をときめくタイドラマ人気の火付け役となったドラマが『2gether The Series』(以下、2gether) です。たくさんの女の子にモテたいと胸を踊らせて大学に入学したタインでしたが、執拗に迫ってくる同級生男子グリーンを諦めさせるべく、大学一のイケメンモテ男・サラワットにニセの恋人のフリをしてもらっているうちに次第に心が通じ合っていて……?というのが大まかなストーリー。起伏に富んだドキドキのストーリー展開、主人公の二人・サラワット役のブライトくんとタイン役のウィンくんの完ぺきな王子様風情なイケメン具合など、少女漫画的胸キュン要素がエベレストを越える勢いで積み重なり、雪崩となって私達視聴者に迫ってきて、ハマったら最後抜け出せなくなってしまうそら恐ろしい(?)ドラマなのです。

 

爽やかでクリアな歌声が魅力的
ドラマのエンディングを歌うのはブライト&ウィン

タイ発・ドラマ『2gether』(1)

 

前回、ウィンくんが演じるタインが大ファンという設定でドラマのストーリーのキーにもなっている実在の人気バンドScrubbと、ドラマ内の重要な場面で使用されている彼らの楽曲を紹介しました。今回は、歌手としても活動するブライトくんとウィンくんの音楽活動について焦点を当てていきましょう。

実は『2gether』のエンディングテーマ「คั่นกู」(俺たちは恋人同士だから)を歌っているのは、ブライトくんです。ミドルテンポのポップなサウンドに透明感あふれるブライトくんの歌声が乗る、心弾むような爽やかなラブソングです。“僕たちが出会ったのは偶然かもしれないけれど、それは必然。あなたのいる場所が僕の帰る場所。私とあなたの間に何かあったとしても愛の言葉だけがほしい。ふたりずっと一緒にいよう”という内容の歌詞は、サラワットとタインがひょんなことから出会い、紆余曲折を辿りながら心をひとつに通わせるまでのストーリーを描いているよう。

緑いっぱいの庭でビデオカメラを片手にお互いを撮り合ったりふざけ合ったりじゃれ合ったり……。ブライトくんとウィンくん自身が登場する、付き合いたてのラブラブなカップルの幸せな世界観を見せつけられているようなキュートなPVも必見! アコースティックギターを弾くブライトくんのお姿もやはり麗しく、目がハートにならざるを得ません。

そして、『2geter』の続編ドラマ『Still 2gether』のエンディングテーマ「ยังคู่กัน (Still Together) 」は、ブライトくんとウィンくんが二人で歌う楽曲。ゆったりと穏やかなボサノヴァ風のギターの音色に乗せて歌うブライトくんの囁くように柔らかな歌声が、とっても耳障りのいい1曲です。イヤホンで聴くと問いかけるように優しく歌うブライトくんの歌声が耳元にダイレクトに響き、すぐそばで歌ってくれているような妄想に駆られます……(笑)。

1メロ目はブライトくんがソロパートを担当し、2メロ目ではなんとウィンくんがラップを披露。メロウなトラックとウィンくんの繊細なフロウがよくマッチし、おしゃれな雰囲気が全面に溢れ出ています。さらにサビではブライトくんがメインパートを、ウィンくんがハモリを担当し、心地いいグルーヴを生み出しています。二人の魅力を余すことなく引き出し、堪能できる楽曲といえましょう。

『Still 2gether』は『2gether』の1年後、二人がさらに関係を深めていく様子を描いたスピンオフ作品なのですが、晴れて恋人同士になった二人が甘々な同棲生活を送る様子を切り取ったMVは、これまたハッピーなオーラに満ちあふれていて、ほんわかした気分になれること間違いなし!

 

 

さらに見逃せないのは、『Still 2gether』第5話のエンディングで流れたคนนั้นต้องเป็นเธอ」。こちらはウィンくんのソロ曲で、タイトルは“それはきっとあなた”という意味。ゆったりとしたテンポのバラードで、“時が戻っても絶対にあなたを見つける自信がある。僕がずっと待っていた人はあなただ”と優しく歌い上げています。ちなみにこの曲、昨年9月18日に公式動画がアップされるや否や、たった数時間で50万回再生を記録してしまったのだとか。いかに世界中のファンたちが『2gether』を待ち望んでいるかがよくわかるエピソードですね。

 

世界中が待ち望む『2gether THE MOVIE』
日本での公開は6月4日から!

※日本版予告

 

※タイ版予告

 

さて、世界中を胸キュンさせ、タイドラマ沼に引きずり込んできた2getherですが、ついに映画となって再び私達の前に戻ってくることが決定! 映画では、ドラマの見どころをギュっと凝縮し、ドラマでは語られなかった二人の心情をボイスオーバーでさらに追加している他、新たな撮り下ろしを加えた、いわば完全版といえる作品。すでに公開されているティーザーではスーツに身を包んでドレスアップして車でどこかへと向かう幸せそうな二人の姿が……。これは一体? 公開が待ち遠しい!

 

タイ発・ドラマ『2gether』(2)

 

映画版のテーマソング「Ten Years Later」を歌うのはウィンくん。3月30日に公開されたMVは早くも話題!“世の中はたくさん変わっていくけれど、ひとつだけはずっと変わらない。この先もこんな風に愛してくれるよね? 10年後も愛してくれる そうでしょう?”と、変わらぬ愛について歌った曲です。スローなテンポで始まり、中盤ではフロウが心地いい軽快なラップを挟みつつ展開していく今ドキなメロウなサウンドが心地いい。まずはこの曲を聴きながら、映画の公開まで胸を高鳴らせながら期待して待ちましょう!

Ten Years Later(MV)日本語字幕付き

 

ちなみに『2gether』に出演以降、様々なイベントにひっぱりだこのブライトくんとウィンくん。イベントにて歌声を披露することも少なくありません。昨年12月に行われた、タイ最大級の音楽フェス「ビッグマウンテンフェスティバル」にはブライト&ウィンとして出演しました。おなじみ「คั่นกู」では、会場も大合唱の大盛り上がり! 改めて二人の国民的人気を見せつけたのでした。

 

 

映画の公開まで待ちきれない!麗しい彼らの姿と歌声をもっともっと堪能したい!という方に、昨年10月17日・18日に開催された『2gether』の全世界ファンミーティング「2gether Live On Stage」の様子もチェックしちゃいましょう。

 


 

 

6月4日、『2gether THE MOVIE』の公開を機に、日本での知名度がさらにアップするであろうブライトくんとウィンくん。俳優としても歌手としても脂が乗ってきた二人の魅力にどっぷり浸かって、ますます深いタイドラマ沼、タイ音楽沼へとハマっちゃってください!

 

タイ発・ドラマ『2gether』(3)タイ発・ドラマ『2gether』(4)

 


 

【Information】

『2gether THE MOVIE』

タイ発・ドラマ『2gether』(6)

 

2021年6月4日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
 

■監督:ウィーラチット・トンジラー、ノッパナッ・チャウィモン、カニタ・クワンユー
■出演:ワチラウィット・チワアリー(ブライト)、メータウィン・オーパッイアムカジョーン(ウィン)、サッタブット・ラディキ、タナットサラン・サムトンライ、チンラット・シリポンチャワリット、ジラキット・クアリアクン、シワコーン・レトゥチョー、コラウィット・ブーンスィ
■コピーライト:©GMMTV
■提供:アスミック・エース コンテンツセブン クロックワークス
■配給:アスミック・エース
■後援:タイ国政府観光庁
■公式サイト:2gether-movie.asmik-ace.co.jp
■公式Twitter:@2getherMovieJP

 


 

Text:平原千波
Edit:仲田舞衣
写真提供:アスミック・エース