ギター上達度自己診断【前編】【Go!Go! GUITAR プレイバック】


独学でギターを練習していると、自分の実力を客観的に判断するのはなかなか難しいもの。そこで今回は、コードストローク/アルペジオ/リードプレイというテーマに分け、それぞれ3段階のレベルに応じた課題フレーズを弾くことで、演奏スキルを自分で診断できるプログラムを紹介しよう。お手本の演奏を動画で確認しながら、現在の自分の演奏力を自己診断してほしい!

解説/浦田 泰宏
 

模範演奏動画はこちらから >>

ギター上達度自己診断前編(1)


下のチェックシートは、次ページからの自己診断用フレーズそれぞれのチェックポイントをまとめたものだ。クリアできているところにチェックを入れて、診断の材料にしてほしい。アルペジオ/リードプレイの「上級」はアコギとエレキに分かれているので、どちらかを選んでトライしよう。なお、お手本の動画は演奏の一例なので、指使いやピッキング順序が多少違っていても、タブ譜どおりに演奏できればクリアと考えてOKだ。

 

ギター上達度自己診断前編(2)

ギター上達度自己診断前編(3)
ギター上達度自己診断前編(4)

 

ギター上達度自己診断前編(5)

まず動画を視聴してどんなフレーズなのか確認、10分程度練習してから、同じように弾けるかどうかチャレンジしよう。正しく弾けているかどうかのチェック方法としては、次のような3種類がオススメだ。自分でやりやすい方法をチョイスしよう。

 ギター上達度自己診断前編(6)


もっとも簡単なのは、自分の前に鏡を置いて、弾きながら演奏フォームを目で見て確認する方法だ。それと同時に演奏が合っているかどうか、音を聴いて判断する。当然だが注意点は左右が逆に映るので、見慣れないと気になって演奏しづらいかもしれない。その場合は②または③の方法を選ぼう。


ギター上達度自己診断前編(7)
 

ボイスレコーダーやスマホなどに演奏を録音してチェックする方法。フォームの診断はできないが、音が合っているかどうかの判断はこの方法のほうがわかりやすい。エレキギターはアンプを通した音を録音すること。レコーダーなどを置く場所によって録音レベルや音色が違ってくるので、いい音で録れるセッティングを見つけよう。


ギター上達度自己診断前編(8)

 

もっともオススメなのは、スマホやビデオカメラで動画を撮影し、それを観て(聴いて)チェックする方法。演奏フォームと弾いた音の両方をチェックできるので理想的。全体的なプレイフォームから、左手のフィンガリング、右手のピッキングの各フォームなど、お手本の動画とも見比べながら確認しよう。




ギター上達度自己診断前編(9)

 

左手でコードを押さえ、右手に持ったピックで「ジャカジャカ」と弾く“コードストローク”のスキルをチェック。自分の実力が3段階のどのレベルにあたるのかを診断しよう。使用するギターはアコギ/エレキのどちらでもOKだ。

 


ギター上達度自己診断前編(10)

 

ギター上達度自己診断前編(11)

 

バレーコードのFを含むエイトビートのストローク。
Fコード前後のコードチェンジが正確にこなせるかどうかが課題だよ。
「C→F」のコードチェンジは、薬指を押さえたままでするのがコツ。
右手はアップストロークがスムーズにできるかどうかがチェックポイントだね。

 

 

ギター上達度自己診断前編(12)

 

ギター上達度自己診断前編(13)


ブラッシングを使ったエイトビートのストローク。
F、B♭コード時のブラッシングは、左手でミュートした弦をふつうにストロークすればOK。
B♭コードの指使いは押さえやすい方法で構わないぞ。
Cコードのときは右手を弦にあてながらストロークしよう。

 


ギター上達度自己診断前編(14)

 

ギター上達度自己診断前編(15)

 

コードチェンジの多いシックスティーンビートのストロークだよ。
1〜3小節目は、譜例のようなブラッシングをはさんだコードチェンジのタイミングと、
左手のポジション移動を含むバレーコードの連続が課題。
4小節目はストロークのリズムとコードチェンジのタイミングをぴったり合わせよう!

 

 


(Go!Go!GUITAR 2018年11月号に掲載した内容を再編集したものです)

 


 

Edit:溝口元海