楽器演奏大好き芸人“西村ヒロチョ”が聞く!サックスプレイヤーユッコ・ミラーとのスペシャル対談!


楽器演奏大好き芸人の西村ヒロチョと、彼がかねてより熱望していた、サックスプレイヤーであり人気サックスYouTuberでもあるユッコ・ミラーとの対談が実現! サックスのこと、YouTubeのこと、そして10月13日リリースのニューアルバム『Colorful Drops』についてたくさんお話しいただきました。最終的には、自分がしたいことを実現させるための“ユッコ・ミラー式成功論”へと展開。大志を抱くすべての者にぜひ読んでもらいたい内容が満載です!

“こんな音を出したい”という目的やイメージがあってそこに向かって練習するのが早道

 

ーー本日は西村ヒロチョさんたっての希望で、ユッコ・ミラーさんをお迎えして対談をさせていただくことになりました。サックスからYouTube、そしてユッコ・ミラーさんのニューアルバム『Colorful Drops』についてトークを展開していければと思います。ヒロチョさん、聞きたいことたくさんあるんですよね?

ヒロチョもう全部聞きたいですね。どうやったらサックス上手くなりますか?

ーーいきなり(笑)。

ユッコ(笑)。自分の目標というか、“こういう風に吹きたい”とイメージすることが一番大事です。がむしゃらに何の目的もなく練習するよりも、“こんな音を出したい”という目的やイメージがあって、そこに向かって練習するのが早道だと思います。

ヒロチョ“この練習は絶対に欠かせない”ものってありますか?

ユッコロングトーンですね。

ヒロチョいろいろな人がロングトーンって言いますよね。(必要なのは)わかっているんですよ…。

ーーわかってるんですか?

ヒロチョわかってる(笑)。大事だとわかっているんですけど、言い方はあれですけど退屈で。ジャンルは違えどロングトーンは大事なんですね?

ユッコ大事だと思います。

ヒロチョやります(笑)。アドリブはさっきも話した、吹きたいイメージをひたすら練習する感じですか?

ユッコそうですね。最初は“このアドリブかっこいいな”という音源を見つけて、それを真似するのが大事です。それを丸々耳コピして、譜面に書いて、その人とそっくりに吹けるように何回も何回も練習すると、気付けばアドリブができるようになると思います。

ヒロチョすごい。ちなみに、よくコピーするアーティストの方はいらっしゃいますか?

ユッコ最初の頃はチャーリー・パーカーとかキャノンボール・アダレイ、ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズなど、王道のジャズ・ジャイアンツと呼ばれている人たちのソロをコピーしまくっていました。

ヒロチョ耳コピできますか、あれ(笑)。

ユッコすごくゆっくり何回も聴く感じです。

ヒロチョ聴くことがやっぱり大事なんですね。

ユッコ大事ですね。自分の好きな音楽をたくさん聴けば、それを真似することができるので聴くことはすごく大事だと思います。

 

ユッコ・ミラー×西村ヒロチョ対談(1)

 

サックスという武器を手に入れたので“何も怖くない”

 

ヒロチョサックスを始めたきっかけもジャズだったんですか?


ユッコジャズではなく、吹奏楽部に入ったのがきっかけなんです。

ヒロチョ僕も高校時代は吹奏楽部に入っていて。女子からやんわり煙たがれるような存在だったんですけど(笑)。フュージョンとかがすごく好きで。当時、顧問の先生からT-SQUAREとCASIOPEAのバトルライブのVHSを貸してもらって、それを見て“やりたい”と思って。大学はクラシックだったんですけど、フュージョンとかジャズもすごく好きでやっていたんですね。なので、今回のアルバム『Colorful Drops』でベースの須藤満さんとドラムの則竹裕之さんの名前を見て、高校の頃の記憶が甦ってきて。

ユッコ本当にありがたいです。

ヒロチョテレビで見ていた先輩芸人と共演することもあるんですけど、そういう時、僕は何もしゃべりたくないと思っちゃうんです(笑)。憧れている人ほど距離が縮まるのが怖いと思ってビクビクしちゃうんですけど、ユッコさんは?

ユッコ私はキャンディ・ダルファーっていう海外のサックス奏者の方と共演したことがあって。それが決まったのがライブの前日だったんです。

ヒロチョ前日!? 怖っ!

ユッコブルーノート東京でのキャンディ・ダルファーのステージに、ゲストで入ることが前日に決まって。“どうしよう!”と思って、胃が飛び出すんじゃないかくらい胃が痛くなって。当日、お話をちょっとするじゃないですか。たまたま衣裳が似ていたんですよ。“テレパシー!”とお茶目なことを言ってくれて。憧れているから、あまり近くなりたくないっていう気持ちもすごくわかります。

ヒロチョ急に明日、ダウンタウンさんの番組が決まりましたって言われたら断りますもん(笑)。でも、サックスで呼ばれたのならオドオドできないですもんね?

ユッコはい。しかもそのきっかけが、普通に観客としてライブを観に行っていて、すごく感動したのでCDを買ってサイン会の列に並んでいたんです。サックスを持って来ていたので、サックス奏者であることをアピールしちゃおうと思ってサックスを下げた状態で“サインをください”って言ったんです。

ヒロチョすごいアピール(笑)。

ユッコ“あなたもサックス奏者なの?”と気さくな感じで言ってくれて、“ちょっと吹いてよ”ってその場で吹いたんです。そうしたら“Wow, Amazing!”と言ってくれて、“明日の私のライブにあなたをスペシャルゲストで呼びたいから出て”と言われて決まりました。だから断れないじゃないですか(笑)。

ヒロチョ“いや結構です”って言えないですもんね(笑)。

ーーその行動力がすごいですね。そこでできるかできないかで人生が変わったわけですもんね。

ヒロチョ昔からアグレッシブなタイプなんですか?

ユッコもともとは根暗で大人しい子だったんですけど、サックスという武器が手に入ってからは“何も怖くない”と。自分自身がすごく変わったので、たぶん周りの人もビックリしたと思います(笑)。

ーー“自分にとってサックスが武器”と思えるようになったのはいつですか?

ユッコサックスに出会った瞬間です。高校1年生の時に、友達に“吹奏楽部入りたい”って言われて、別に入りたくなかったんですけどついて行って、その子が“サックスっていう楽器があってめちゃカッコいいんだよね”って言うから、“へぇ”と思って吹いてみたら音が出たんです。音が出た瞬間、“これイケるんじゃない? 私の武器なんじゃない?”と思って。

ヒロチョ漫画みたいですね。

ーー運命の出会いをしたんですね。

ユッコそうなんです。

ヒロチョドラマチックだ。それでもう吹奏楽部に入って?

ユッコはい。もう練習の毎日で。

ーーその瞬間からサックスをやりたいと思ったし、サックスの仕事をしたいとまで思った?

ユッコそうですね。“絶対にプロになる”って。

ーーどうしてサックスだったんですか?

ユッコそれまでは好きなこともないし、特技も何もないし、勉強も運動もできない。でも、自分だけにしかない武器が欲しいとずっとどこかで思っていたんです。そこでサックスと出会ったので。

ヒロチョ本当に相方というか相棒ですね。“サックスプレイヤーになる”って言った時、両親は反対しなかったですか?

ユッコ特になかったです。

ヒロチョ特になかった(笑)。そっか、でもピアノを習わせるぐらいだから音楽を好きになってほしいっていう気持ちはあったんでしょうね。

ユッコそうかもしれないです。

ヒロチョすごいな! …すみません、ちょっと興奮してきちゃった(笑)。

 

ユッコ・ミラー×西村ヒロチョ対談(2)

 

キャラクターを乗せれば緊張しないことに気づいた

 

ーーYouTubeはどのタイミングで始められたんですか?

ユッコ 2年ぐらい前、YouTubeは普通に見ていて“YouTubeって面白いな”って。で、“私もやりたいな”と思って。最初は“吹いてみた”とかじゃなくて、普通にYouTuberらしい企画をやりたいと思って、ペヤングにストロングゼロを入れて食べてみたりしていたんです(笑)。

ヒロチョそれはどのYouTuberもやってないんじゃないかな(笑)。

ユッコだけど本当に再生回数が伸びなくて(笑)。1週間に1回くらい投稿していたんですけど、伸びなくて挫折しかけてた頃に“サックスを吹いたらいいのかな?”と思って。

ーー最初そこじゃないですか(笑)。

ユッコ最初に「宝島」という吹奏楽の曲を、“高校生ぶりにソロを吹いてみた”とアップしたらめちゃ再生回数が伸びて。“やっぱりサックスを吹いたほうがいいのか”と思って(笑)、それから“吹いてみた動画”をたくさん投稿するようになりました。

ヒロチョ水中でサックスを吹いたり今でもYouTuberらしい企画をしているけど、どちらかと言うとそういう企画をやりたかったんですね。

ユッコそうですね。そっちのほうがやってみたいんですよ。

ーー“ちょっとやってみようかな”みたいな感じで投稿しはじめたと。

ユッコそうです。趣味みたいな感じで。

ーーそれからはサックス中心になっていくわけですね。

ユッコそうですね。“こっちのほうが需要あるのか”と思って(笑)。

ーーサックスを上げはじめてから、登録者は順調に伸びていった感じですか?

ユッコ最初はあまり伸びなくて、“「名探偵コナン メイン・テーマ」を吹いてみた”を上げたら、ある日突然、目に見えるぐらい増えて。鳥肌が立つくらい伸びて、たぶん1日に2万人くらい増えていきました。

ヒロチョすごっ!

ユッコそのあたりから増えはじめた感じです。

ヒロチョサックスプレイヤーでこれだけ伸びるってすごいですもんね。音楽だと海外の人も見られると思いますし。ノーボーダーというか。

ーー海外の方からのコメントも多いですもんね。

ユッコそうですね。謎に(笑)。

ヒロチョYouTubeもそうですけど、バラエティ番組にも出ているじゃないですか。どうやったらテレビに出られますか?

ーーヒロチョさんも出ているじゃないですか(笑)。

ヒロチョいやいや。だって見てくださいよ、『千鳥のクセがスゴいネタGP』『芸能人格付けチェック』『激レアさんを連れてきた。』。もう出たい番組に全部出てますよ(笑)! 報道系のニュースで“今話題のアーティスト”として取り上げられるのはまだわかりますけど、バラエティに出ているミュージシャンやアーティストってあまりいないですよ。最初に出たバラエティ番組って覚えていますか?

ユッコ『アウト×デラックス』です。“アウトの人”ってことで(笑)。

ヒロチョ“アウトの人”だったのか(笑)。

ユッコバラエティではないですけど、その前に『SASUKE』に出たんですよ。

ヒロチョえ? 『SASUKE』?

ーー『SASUKE』ってあの山田勝己さん(ミスターSASUKE。SASUKEに人生を捧げた男)の『SASUKE』ですか?

ユッコそうです(笑)。

ヒロチョ何で(笑)。

ユッコ小さい時から、お父さんとめちゃ見ていた番組が『SASUKE』で、“一般の人にどうやったらサックスを広められるんだろう?”と考えた時、やっぱりテレビに出たいなと思って。で、『SASUKE』がちょうど出場者を募集していたんです。“これに出たらいいんじゃない?”と思って応募しました。そしたら書類審査に通って、その後に2次審査があって。

ヒロチョ腕立て伏せとかやりますよね。

ユッコ腕立て伏せを100回。

ーー100回!?

ユッコはい。あとは自己アピールだったんです。腕立て伏せは20回しかできなかったんですけど。

ヒロチョ100回できるんだって勝手に心配しました(笑)。

ユッコ頑張って自己アピールをしたら受かって、それで出演することができて。

ーー『SASUKE』でサックスを吹いたわけですね。

ユッコそうです。“サックスプレイヤー代表、ユッコ・ミラー”みたいな感じで。ワーッて吹いて、サックスを置いて走って。

ヒロチョ置いて走る(笑)。それは知らなかった。

ユッコそういうのがアウトだったらしくて。その前に『大食い選手権』にも出たので。

ヒロチョちょっと待ってください。マネージャーさん、いろいろと悩んでいた時期なんですか(笑)?

ユッコそれもサックスプレイヤーとして出たので、“これはサックスを広められるな”と思って。

ヒロチョサックスを広めるために大食いして『SASUKE』にも出てアウトって言われて。でも、結果的には広まっていますしね。

ユッコそうなんですよ。

ヒロチョ“キャラクターを出していこう”という意識はあるんですか?

ユッコそれは最初からあって。19歳くらいの時、ショッピングモールで初めてミニライブを行うことになって。めちゃ緊張して、練習はしているから曲は吹けるんですけど、MCとかしたことないので“どうしよう”と考えた時、真面目にしゃべるのではなくて、キャラクターを乗せれば緊張しないことに気づいて。

ヒロチョそこで気付けるのがすごい。セルフプロデュースもしつつ。

ユッコそういう風に言うとカッコいいですけどね(笑)。

ーーでも完全にそういうことです(笑)。

ヒロチョサックスプレイヤーで、こういうアーティストネームを付ける人もいないですもんね。

ユッコ確かにそうですね。もともとは本名で活動していたんですけど、髪の毛をピンクにしたり、名前とビジュアルが合わなくなってきたんです(笑)。

ーー乖離しはじめたんですね(笑)。

ユッコその時、“ユッコ”は譲れないなと。ナオト・インティライミさんとか、名前の後ろにパンチのあるワードを付けるのがいいなと思って、ユッコ・マックスとかたくさん候補を出して、その中から選びました。

ーーユッコ・マックスじゃなくて良かった(笑)。

ヒロチョ面白い(笑)。“こんな道もあるんだ”っていう感じですよね。

ーー行動力がすごいですし、自分で引き込んでいる感じがしますよね。

ヒロチョ学ぶことがめちゃめちゃ多いですよ。やりたいことと目指す方向が合っていて、ユッコ・ミラーっていうキャラクターを確立しているのは若手芸人も学ぶべきことですから。

ユッコ本当ですか(笑)?

ヒロチョそうだと思いますよ。サックスが吹けるのはアーティストとして当たり前で、その上でキャラが立っていてMCまでやるのはなかなか難しいですもん。吹いていない時でも、そういう自分の世界観とかキャラクターを持っているのは。芸人目線で見ているからかもしれないですけど、ZAZYくらいキャラが確立しているかもしれないですね。すみません、マニアックな名前出しちゃって(笑)。

 

ユッコ・ミラー×西村ヒロチョ対談(3)ユッコ・ミラー×西村ヒロチョ対談(4)

 

刺激が欲しいんですよね。同じ場所にいるのが嫌なんです

 

ーー1日のルーティンはありますか? 毎日欠かさず行う習慣とか。

ユッコパンじゃなくて絶対にご飯とお味噌汁を食べる(笑)。

ヒロチョ勝手なイメージで、グミとかでご飯を済ませちゃうイメージがありました(笑)。

ーーサックスの練習はどのくらい?

ユッコロングトーンは気付いたら2時間くらいは経っているんじゃないですか。

ヒロチョすごい(笑)。

ーー練習メニューとかあるんでしょうか?

ユッコロングトーン、オーバートーン、スケール練習は絶対にします。その他は特にルーティンは決まっていなくて、教本だったり曲だったりをその時々で練習します。

ヒロチョロングトーン、オーバートーン、スケール…。よし。サックスとか音楽以外の趣味はありますか?

ユッコそれが特にないんです。YouTubeとサックスだけで。

ヒロチョ今でも練習が嫌になったりはしないですか?

ユッコ練習する気分じゃない時はしないです(笑)。

ヒロチョ僕は練習を“しなきゃ”って思っちゃうタイプなんです。YouTubeの編集も“しなきゃ”とか、趣味でダーツとかいろいろやっているけれど“やらなきゃ”って思っちゃうんです。義務的に思うことはないですか?

ユッコ“しなきゃ”って思うと嫌になるじゃないですか。だからあまり思わないようにしています。

ヒロチョめちゃめちゃ楽観主義。苦に思うことはないし行動力があるって、音楽に限らずスポーツとかいろいろなジャンルで大事なことですよね。

ユッコ刺激が欲しいんですよね。同じことや同じ場所にいるのが嫌なんです。

ヒロチョある意味、楽器って同じ練習をしたりライブでも同じ曲を演奏しますけど、そういう部分でマンネリは感じないですか?

ユッコそう感じたら違う刺激を求めて練習を変えます。ライブを見に行って“すごいことやってる!”と思ったら“こんな練習をしてみよう”とか。

ヒロチョある意味、新譜『Colorful Drops』もそういう刺激を追い求めて作った感じですか?

ユッコそうですね。“今はこれが流行ってるからこういう曲を書こう”じゃなくて、“今私がこれをやりたいから書く”とか“今こういう曲を作りたい”とか今の自分を大事にして作りました。

ヒロチョジャズのスタンダードナンバー「Fly Me To The Moon」ではユッコさん自身が歌っていて。これも新しい挑戦ですよね。

ユッコそうですね。今まではサックスで自分を表現したいと思ってやってきたけれど、その延長線上で歌ってもいいんじゃないかと。“ちゃんとボイトレに通ったほうがいいかな?”と悩んだけれど、あまり時間がなかったので自己流でやるしかないと思って一人で練習しました。

ヒロチョ個人練で何とかしちゃったんですね。

ユッコ家の廊下とかお風呂とか声が響く環境で練習して(笑)。

ヒロチョあまり歌の印象がなかったので、初めて聴いた時に普段の声とのギャップもあって、いろいろな意味でビックリしました。今後も歌っていく予定ですか?

ユッコそうですね。今回はカバー曲ですけど、オリジナル曲で歌えたらいいなと思っているんです。

ーー実際に歌ってみてどうでしたか? 手応えというか感触的には。

ユッコ本当にめちゃくちゃ刺激的なんですよね。今までそんなに歌ってきたこともないし、何か無限の可能性があるなと思って。

ヒロチョ僕は2曲目の「New Experience」が刺激的というか。プログレみたいに頭からスリリングじゃないですか。タイトルが「New Experience」だから、新しいことに挑戦されているのかなと聴きながら思ったんですけど。

ユッコそうなんです。「New Experience」はとにかく難しい曲を作ろうと思って作りました。

ヒロチョそういう感じで作られているんですね。アルバムを作る時、意図的に違うジャンルの曲を作る感覚で作っているんですか?

ユッコそうではなくて。それこそ勝手にメロディーが降りてきて、“これはこういうジャンルだな”とか、“これはこういう伴奏にしよう”とか。

ヒロチョ今回の曲はそれぞれ違いますよね。「Hapi Hapi」みたいにラテンぽい曲もあれば、「Smoky Light」のような“ご挨拶1曲目”っていうフュージョンもありますし、「Stream」みたいに歌い上げる曲もある。ジャンルを意図的にバラバラにしているのかな?と思ったら、そういうわけじゃないんですね。

ユッコそういうわけじゃないです。勝手にそうなった感じです(笑)。

ーーストックはあるんですか?

ユッコ全然ないです。アルバムを作ると決まった時に作るので。

ヒロチョ本当に感覚派。

ユッコそうなんです。感覚派の人間なんです。

 



サックスのことをもっと広めるためにメディアに出たい

 

ヒロチョ今後の夢とか挑戦したいことはありますか?

ユッコ海外に行きたいんです。

ーー海外の方とフィーリングが合いそうですね。

ユッコ仕事で何回か海外に行っているんですけど、やっぱりニューヨークは街中にいる人たちが自由で伸び伸びとしている印象なんですよね。それにすごく憧れて、そういう場所で暮らしたいなって。

ヒロチョニューヨーク出身と言われても、“そうですか”って納得しちゃいますよね(笑)。今後、アーティスト以外でやってみたい個人的な夢はありますか?

ユッコ何だろう。やっぱり、アーティスト活動ってマニアックなんですよね。ライブはライブハウスによく行く人じゃないと見なかったり、CDもCDを買う習慣がある人じゃないと買わないじゃないですか。でも、テレビとかYouTubeは興味がそこまでない人でも“めちゃいいじゃん!”って広がるじゃないですか。だから、サックスのことをもっと広めるためにメディアに出たいという気持ちはあります。

ヒロチョ自分の技術を高めるだけじゃなくて、それを広げることもすごく大事ですよね。お笑いも、お笑いライブを見に行く習慣ってあまりないので。大阪だと文化ですけど東京だとお笑いはテレビで見るものというか。だから名前もそうですし、髪の毛の色やセルフプロデュースもそうですけど、サックスを広めることにもつながるし、自分がやりたいことが徐々にできているって、ジャンルは違えど尊敬しています!

ユッコいえいえ、まだまだ全然です。でも、ありがとうございます。

ヒロチョまさかこういう機会でお話させていただくとは、本当に芸人やってて良かったって思ってます(笑)。

ユッコそんな(笑)。私もご一緒できて嬉しいです。

ヒロチョ今日はこういう対談取材をやらしてもらいましたが、いつかはテレビで共演したいなと。

ユッコしたい!

ヒロチョその時までにロングトーンも練習しておきます。

ユッコはい!

 

ユッコ・ミラー×西村ヒロチョ対談(5)

 

 


 

【ユッコ・ミラー愛用サックス】
 

ユッコ・ミラー×西村ヒロチョ対談(6)

 

ユッコ:今は2本使っていて、ヴィンテージのSelmer Mark VI(左)とCannonball AVR-L(右)。Selmer Mark VIは1960年代のものです。激しい感じの曲はCannonballで、“メロウに吹きたいな”っていう時はSelmer Mark VI。Mark VIはMark VIにしか出せない音があって、すごくヴィンテージな音がするんです。Cannonballはもう5年以上使っているのですが、パワフルに吹く私のスタイルに合っているんです。

 


 

【プロフィール
 

ユッコ・ミラー×西村ヒロチョ対談(7)

ユッコ・ミラー

2016年9月、キングレコードよりメジャーデビュー。テレビや雑誌を賑わす実力派のサックス奏者。3歳よりピアノを始め、高校で吹奏楽部に所属しアルトサックスを始める。在学中よりパリ・ウィーン等、海外演奏旅行、数々のコンテストにてグランプリ等受賞。河田健氏、川嶋哲郎氏、エリック・マリエンサル氏に師事。キャンディー・ダルファー本人から演奏を気に入られ、キャンディー・ダルファー来日公演に異例のスペシャルゲストとして出演。グレン・ミラー・オーケストラのジャパンツアーにスペシャルゲストとして出演を果たすなど、国内外で活躍するトップミュージシャンと多数共演。韓国やマレーシアなどの海外でのジャズフェスティバルにも出演するなど、世界的に高い評価を得ている。
2016年にリリースした 1stアルバム『YUCCO MILLER』は、グラミー賞受賞アーティストのロニー・プラキシコがサウンドプロデュースを務め、ニューヨークにて録音。
2018年にリリースした2ndアルバム『SAXONIC』は、JAZZ JAPAN AWARD 2018 アルバム・オブ・ザ・イヤー(ニュースター部門賞)を受賞。ピコ太郎のプロデューサーとしてもお馴染みのプロデューサー、古坂大魔王とのコラボ曲も収録した。
2019年にリリースした3rdアルバム『Kind of Pink』は、グラミー賞を3 度受賞したデビッド・マシューズがアレンジとピアノで参加。地上波人気テレビ番組への出演、テレビCMミュージックの作曲・演奏、アパレルブランドのPVに主演モデルとしても出演するなど多方面で活躍している。
2018年からはYouTuberとしての活動も展開。現在、チャンネル登録者数は20万人超、総再生回数は3500万回超。自身のブログの一日の最高アクセス数が40万アクセスに達し、Ameba芸能人・有名人ブログの人気ランキングにて第1位を獲得。また、JazzPage人気投票サックス部門で第1位を獲得するなど、インストゥルメンタルアーティストとして類希な人気を集めている。

OFFICIAL HP:https://www.yuccosax.com/
Youtube:https://www.youtube.com/user/la000eclair


【リリース情報

ユッコ・ミラー×西村ヒロチョ対談(8)

『Colorful Drops』
2021.10.13 Release

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<初回限定盤>CD+DVD
KICJ-90850 3,850円(Tax in)

<通常盤>CD
KICJ-850 3,300円(Tax in)

キングレコード:https://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=45075

 


 

Text&Photo:溝口元海

 

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