弾き語りがグングン上達する!! ボーカルレッスンノート VOL.3 歌う身体の基礎を作る! ウォーミングアップ(後編)【Go!Go! GUITAR プレイバック】


解説/石田匠

ボーカルレッスンノート VOL.3(1)
 

 今回は、これまでに紹介してきたウォーミングアップフレーズをさらに発展させた練習法を紹介します。まずは前回やったパターンで、1小節目はリップロールを「ソファミレド」の音階で鳴らし、それができたら実音の「Ah」で鳴らしてみましょう。2小節目は「Su」で息を吐きます。同時にギターで1小節目はCコードを4分音符のリズムでストローク、2小節目はブラッシングを入れます。
 このパターンを半音ずつ上げたり下げたりしましょう。そうすることで、自分の声の最低音と最高音はここなんだ、と意識することができます。ただし、無理に声を出そうとすると逆効果です。男性と女性では出せるキーが異なるので、それぞれの方法を紹介します。

 

ボーカルレッスンノート VOL.3(2)

 


 

■男性キーの練習パターン


 5弦3フレットのCコードから5弦7フレットのEコードまで半音ずつ上げていき、そこから半音ずつ下がって最初のCへと戻ります。男性は最高音を意識することが大切。人それぞれ声の範囲は違うので、高い人は5弦12フレットのAコードくらいまで行けますが、力まず出せるところまででOKです。

 

ボーカルレッスンノート VOL.3(3)

 

ボーカルレッスンノート VOL.3(4)

 

 

■女性キーの練習パターン


 6弦3フレットのGコードから同じように半音ずつ上げていき、6弦7フレットのBコードまでいったら半音ずつ下がって最初のGに戻ります。女性はボトムを意識します。音程が下がっても声がこもらないように、息を前に出すように心がけてください。

 

ボーカルレッスンノート VOL.3(5)

 

ボーカルレッスンノート VOL.3(6)

 


 

■INFORMATION

PROFILE

石田匠

(いしだ・たくみ) 1973年生まれ・B型、広島県出身のシンガーソングライター。産まれた時からハスキーな泣き声に、両親が驚いたという。中学時代から80年代洋楽を入り口に、ロックを聴いて育つ。1998年、バンド『The Kaleidoscope』でメジャーデビュー。2004年、ササキオサム(MOON CHILD)とのユニット『Ricken’s』に参加。30代半ばになり自身のボーカルスタイルに限界を感じ、歌うことを一から見直すことになる。「気持ちよく歌うためには?」ということをいつも考えている。現在はソロアーティスト『石田匠』として活動中。同時にインストラクター、楽曲提供、コーラスなども行っている。www.kowanebito.jp

 

(Go!Go! GUITAR 2015年8月号に掲載した内容を再編集したものです)

 


 

Edit:溝口元海