【レコードジャンキー富和】第13話「トントン、ダメ、ゼッタイづら!」

mysoundマガジン読者の皆さまにはもうお馴染み、レコードの深遠なる魅力をお伝えする【レコにまつわるエトセトラ】。その著者であるディスクユニオン新宿ロックレコードストア店長の山中明氏が、なんと今度は漫画の連載をスタート!? 得意のイラストを武器に間口はより広く、しかしディープな内容をポップにご紹介していきます。
第13話では、放課後の部活帰りにレコード屋にやってきた富和とヴァシュちゃん。隠されたレア盤を発掘するだけでなく、ヴァシュちゃんにレコードを見る際のマナーも丁寧に教えていた富和の耳に「トントン」という音が聞こえてきて…。
真のレコード好きなら、まだ買う前の商品とは言えども丁寧に扱うのがマナーというもの。ジャケットの底抜けを誘発する「トントン」スタイルに我慢ならない富和とレコ部の仲間たちにより、不心得者への鉄槌が下されたのでした(やりすぎ…?笑)。
★今回のレコードMEMO★
レコードの生産量は右肩上がりに増え、初めてレコードに接する方も増えてきた今日この頃。もちろんそんな方にとってはレコードの取り扱い方ってよくわからないもので、かといって誰かが懇切丁寧に教えてくれるものでもありません。
そんな初心者の方にありがちな勘違いが、レコ屋でのレコードの見方です。「トントン」とレコードを素早く引っ張り上げては棚底に落とす、そんなスタイルでレコードを見ている方が多いのですが……それって実はマナー違反なんです。
イメージなのか映画か何かの影響なのか、このスタイルの方ってかなり多く見かけます。でもこれって、古くからレコードに接してきた方でも少なくないんですよ……。レコードはできるだけ優しく扱いましょうね!
ということで、啓蒙活動の一環として今回漫画を描いてみたのですが、以前にはコラムも書いています。そんなレコ屋マナーをできるだけ丁寧に解説していますので、ぜひ以下リンク先もあわせてご一読ください!
なお、リンク先には今回の話の元ネタみたいな漫画が掲載されていますが、今とはずいぶんと絵柄が違いますね……。経験ゼロから漫画を描き始めて早1年、今みたいな感じの絵柄になったというワケですが、それも含めてお楽しみ(?)いただければ幸いです。ではまた次回!
【レコにまつわるエトセトラ】レコ屋の流儀 〜 みんなで掘りを楽しむための七つの流儀【第18回】
<登場人物 プロフィール>
富和(とみかず)
3度の飯よりレコが好き、ナチュラル・ボーン・レコード・ジャンキー。
好きな音楽はブリティッシュ・ロック。高円寺在住。
ヴァシュちゃん
レコード初心者なオテンバ娘。
レコ部の紅一点.。
キューくん
富和の同級生。
顔も趣味も度を越しているが、根は優しい富和の良き友達。基本CD党。
フレディのおっちゃん
富和の一番のレコ友。
QUEENに全てを捧げる漢。
ボビー
クールに決めるレコード仕事人。
数少ない富和憧れのディガー。
マック店長(テンチョー)
富和行きつけのレコ屋、ディスクオニオン高円寺本店の店長。
Text&Comic:山中明(ディスクユニオン)
Edit:大浦実千