【レコードジャンキー富和】第16話「付属品狂想曲づら!」


mysoundマガジン読者の皆さまにはもうお馴染み、レコードの深遠なる魅力をお伝えする【レコにまつわるエトセトラ】。その著者であるディスクユニオン新宿ロックレコードストア店長の山中明氏が、なんと今度は漫画の連載をスタート!? 得意のイラストを武器に間口はより広く、しかしディープな内容をポップにご紹介していきます。

第16話では、いきなり緊迫感あふれる報道現場を思わせる場面からスタート。顔を隠されて連行されていく“容疑者”の姿は、はてどこかで見たようなフォルムの…。

 第16話「付属品狂想曲づら!」(1)

 第16話「付属品狂想曲づら!」(2)

 第16話「付属品狂想曲づら!」(3)

 第16話「付属品狂想曲づら!」(4)

 第16話「付属品狂想曲づら!」(5)

 第16話「付属品狂想曲づら!」(6)

 第16話「付属品狂想曲づら!」(7)

 第16話「付属品狂想曲づら!」(8)


「付属品」をテーマに、レコ部の面々に講義していた富和。数ある付属品の中でも特にユニークな「パンティー」を大量にコレクトしていることをヴァシュちゃんに誤解され、大事件に発展してしまったのでした…(笑)。
 

 

 

★今回のレコードMEMO★

 

60年代後半、アルバムが1つの作品として明確なコンセプトを持ち始めた時代、レコードを包み込むジャケットにも様々な意匠が凝らされるようになりました。そしてそれと同時に、そんなカヴァー・アートの一部として、付属品も多様な発展を遂げてきました。

それまでは歌詞やクレジットを掲載したインサートや、アーティストの写真をあしらったポートレートのような、シンプルな付属品が主流でしたが、アーティスティックなポスターに始まり、振れば大きな音がする紙鉄砲や、かけてジャケットを見れば絵が飛び出す3Dメガネまで、色とりどりな付属品が生まれていったのです。

そしてそんな中生まれたのが、今回の話に出てきた、Alice Cooper『School's Out』の付属品「パンティー」です。色やデザインが違ったりと数々のバリエーションも存在するため、複数枚集めたりするツワモノも生んでしまった、そんな人気の付属品です。
ただ、私も様々な本作のパンティーを見て触ってきましたが、いつもちょっとつまむような感じの、なんだか腰が引けた持ち方になってしまいます。薄汚れていたりしたら、なおさらですね……。

盤やジャケットに比べてもより経年劣化しやすく、とにかく欠けやすい付属品たち。そんなこともあって、作品によってはいわゆる「完品」状態のものが目覚ましい価格高騰を果たしています。ただ、これは納得の値動きでもあるかもしれません。
たしかに付属品はコレクタブルな要素が強い性格のものではありますが、アーティストが意図した作品の世界観を十分に堪能するには、音楽を聴きながら付属品を眺めるのが一番なのです。ぜひお試しください!
 

 

 

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<登場人物 プロフィール>

 

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富和(とみかず)
3度の飯よりレコが好き、ナチュラル・ボーン・レコード・ジャンキー。
好きな音楽はブリティッシュ・ロック。高円寺在住。

 

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ヴァシュちゃん

レコード初心者なオテンバ娘。
レコ部の紅一点.。

 

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キューくん
富和の同級生。
顔も趣味も度を越しているが、根は優しい富和の良き友達。基本CD党。

 

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フレディのおっちゃん
富和の一番のレコ友。
QUEENに全てを捧げる漢。

 

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ボビー
クールに決めるレコード仕事人。
数少ない富和憧れのディガー。

 

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マック店長(テンチョー)
富和行きつけのレコ屋、ディスクオニオン高円寺本店の店長。

 

 


 

Text&Comic:山中明(ディスクユニオン)
Edit:大浦実千