【レコードジャンキー富和】第22話「レコード夏合宿に行くづら!(レコード・フェア編)」

リアルタイムで触れてきた世代だけではなく、若い世代も巻き込みながら盛り上がりを見せている近年のレコード・ブーム。そんな中でレコードの深遠なる魅力をお伝えするべく、ディスクユニオン新宿ロックレコードストア店長の山中明氏が、なんと漫画の連載をスタート! 得意のイラストを武器に間口はより広く、しかしディープな内容をポップにご紹介していきます。
第22話では、フレディのオッチャンが見知らぬ部屋の天井を見て、目を覚ます場面から始まります。「レコード夏合宿」ということでレコ部の面々の保護者代わりで一緒にイギリスへ来ていたのですが、前夜の深酒(?)のせいで寝坊…と思ったらまだ早朝5時。果たして、こんな朝早くから一行はどこへ…?
早朝から準備してレコ部の面々が向かったのは、イギリスでも有数の規模を誇るレコード・フェアでした。場慣れした富和に置いていかれて慌てたキューくんがぶつかってしまったのは、かの有名アーティスト…! まさにワクワクが満載な本場のレコードフェア、その魅力の一端を表す1コマと言えるでしょう。
★今回のレコードMEMO★
レコード・フェア、それはレコード愛好家にとってのなんちゃらランド。巨大なものになると、何十、いや何百万枚ものレコードが一堂に会し、DJやバンドによるライヴ・パフォーマンスが会場を盛り上げ、ビールやホットドッグが疲れた身体を癒してくれる……。つまるところ、レコード・フェアとは、自身のレコード愛とその欲望を思う存分発揮させてくれる、レコードの祭典なのです。
本場とも言えるアメリカやイギリスでは、大小さまざまなフェアが毎週末のように開催されています。ただ、近年はここ日本でも数が増えてきていますので、まずは日本のフェアに行ってその魅力に触れてみるのも良いでしょう。そしていつの日か、思い切って本場のフェアへ参戦してみるのはいかがでしょうか?
夢にまで見た伝説のレコードを目撃し(買えはしない)、某有名アーティストとすれ違い(話しかけはしない)、世界中のコレクターやディーラーと親睦を深め、明日のレコード・ハントの糧にする(コレ大事!)。そう、アナタは人生観を変えるかのような、かけがえのないレコード・エクスペリエンスを手に入れるのです……。正直、オススメです!
<登場人物 プロフィール>
富和(とみかず)
3度の飯よりレコが好き、ナチュラル・ボーン・レコード・ジャンキー。
好きな音楽はブリティッシュ・ロック。高円寺在住。
ヴァシュちゃん
レコード初心者なオテンバ娘。
レコ部の紅一点.。
キューくん
富和の同級生。
顔も趣味も度を越しているが、根は優しい富和の良き友達。基本CD党。
フレディのおっちゃん
富和の一番のレコ友。
QUEENに全てを捧げる漢。
ボビー
クールに決めるレコード仕事人。
数少ない富和憧れのディガー。
マック店長(テンチョー)
富和行きつけのレコ屋、ディスクオニオン高円寺本店の店長。
Text&Comic:山中明(ディスクユニオン)
Edit:大浦実千