上達の秘訣はギターのコンディションに有り!! ギターメンテナンスのススメ<基礎編:普段のお手入れと保管方法> 【produced by Go! Go! GUITAR #04】


ジメジメした梅雨時を越え、うだるような暑さの真夏に突入するこの時期、ギターにとっては寒暖差や湿気など厳しい環境と言えます。刻々と変化するギターのコンディションを常にベストな状態でキープすることは演奏面・サウンド面のどちらにとっても非常に大切です。基礎編となる今回は、普段から気を付けておきたいメンテナンスのポイントや、作業方法などを紹介します。

構成/Go! Go! GUITAR編集部
取材協力/草野豊(kusakusa88)


この記事で学べること

日常のお手入れ

上手な保管方法

調子が悪いな、と感じたら

 

 

日常のお手入れ

 

日頃、ギターを弾き終わったらひんぱんに清掃してきれいな状態を保っていると、楽器を良い状態でキープできるだけでなく、何か不調を感じた場合に原因を特定しやすくなります。逆に、弾いたあとそのまま放置していると楽器全体のコンディションが下がったり、汚れがもとになってさまざまな不具合に発展する恐れもあります。


練習後のお手入れ方法
 

練習したあとは汗や手アカ、油脂などでギター本体やパーツ類に汚れやくもりだ出ます。そのままにして時間が経つと乾いて拭き取りにくくなる上、弦や金属パーツのサビの原因にもなります。演奏のあとはこまめに拭くようにしましょう。
 

POINT1「ネック裏&ボディ」

通常の練習後は市販のクロスでから拭きをするだけで汚れを落とすことができます。しばらく弾かない場合や汚れがひどい時には専用のギターポリッシュを軽くクロスに取って使い、きれいなクロスで完全に乾くまで拭き上げましょう。リペアショップにはさまざまな状態の楽器が持ち込まれるので、「汚れを落とす」

 

ギターメンテナンスのススメ(1)

 

POINT2「ペグ&ブリッジ」

ペグやブリッジなどの金属パーツも基本は何もつけずにから拭きするだけでOKです。くすんできてしまった場合には市販の金属磨き(研磨剤)を使用することで輝きを復活させることができますが、メッキ塗装されたパーツなどは塗装がはがれてしまうので使用できないので気を付けてください。また、周囲の木材やボディの塗装などに研磨剤がつかないようにマスキングテープで保護をするなど対策しましょう。

 

ギターメンテナンスのススメ(2)
 

POINT3「弦・指板&フレット」

弦は汗や手あかなどをそのままにしておくとサビるのが早くなるので、弾き終わったらすぐにクロスで1本ずつつまむように拭きましょう。指板も合わせて拭いておくと汚れがたまりづらくなります。弦交換時や汚れが目立つときはレモンオイルなどをクロスに適量取って拭き上げましょう。フレットは金属製なので使っているとくすんできます。市販の金属磨きや専用のフレット磨きなどを使うときれいになります。使用する際は指板をマスキングテープなどで保護しておきましょう。

 

ギターメンテナンスのススメ(3)ギターメンテナンスのススメ(4)

 

上手な保管方法

 

普段ギターは毎回ケースにしまわずに専用のギタースタンドに掛けておくと弾きたいときにすぐ手に取れるので便利です。注意したいのは置き場所で、直射日光があたる窓際などは避けることと、この時期は特にエアコンの冷風が直接あたる場所には置かないように気を付けましょう。大部分が木材でできているギターに取って過度な乾燥と湿気はどちらも大敵です。湿度は40~50%くらいを目安に一定に保っておけるのがベストですので、楽器のそばに温・湿度計を置いて確認すると安心です。
一定期間弾かないときはケースに閉まっておくと良いでしょう。その際、ギターの弦はチューニングが合った状態のままゆるめずに保管しても大丈夫です。ギターのネックはチューニングを合わせた状態がフラットな状態になるように設計されているため、適度なテンションがかかっているほうが状態を保つことができる場合が多いです。そのままでは心配な場合や、運搬するときにはペグを半周~1周程度ゆるめておいても良いでしょう。
保管の際は湿度調整剤をケースの中に入れておくのが理想です。ハードケースはもちろん、ソフトケースやギグバッグなどでも湿気はたまりますので入れておくと良いでしょう。梅雨時にはギグバッグの内側にも湿気がたまりやすいので、梅雨が明けたこの時期にはケースを開いた状態で陰干しするなどして、ケース内の湿気を除去すると安心です。
ケースに入れた楽器を自宅のクローゼットなどで保管する場合、床に直置きにすると湿気がたまりやすいので、スノコなどを使って風通しを良くしておくのがオススメです。

 

ギターメンテナンスのススメ(5)

 

調子が悪いな、と感じたら

 

楽器のコンディションは刻々と変化します。普段使っている中でも調子が悪いと感じたら、まずは状態を確認してみましょう。原因がハッキリしている場合、かんたんなものなら自分で対処できるものもありますが、慣れていない人や自信がないときは楽器店やリペアショップに持ち込んで見てもらうのが良いでしょう。
 

POINT1「ネックの状態」

常にテンションがかかっているネックは温度や湿度の変化などによって動く「反った」状態になります。ネックが反っているかを確認する方法は、チューニングを合わせた状態で6弦1フレットと22フレットあたりを押さえ、9~10フレット付近のフレットと弦との隙間を計測します。隙間が0.1~0.4ミリであれば正常、それ以上隙間が開いていたら「順反り」、それ以下なら「逆反り」と呼ばれる状態です。同様に1~5弦も確認します。
ネックの反りはネック内部のトラスロッドを専用のレンチやパイプレンチなどを使って回すことで調整ができます。トラスロッドは1/4~1/2周くらいずつゆっくりと回して、都度ネックの状態を確認しながら調整を行なってください。一気に回しすぎると故障の原因となります。

 

ギターメンテナンスのススメ(6)ギターメンテナンスのススメ(7)

 

POINT2「ビスやパーツ類のゆるみ」

金属パーツの取り付けに使われているビスやナットなどは使っているうちに緩んでくる場合があります。そのままにしておくとゆるみやガタツキの原因となりますので、定期的に確認して必要に応じて増し締めを行なってください。確認しておくポイントは「ペグ(ネジ・ナット)」「ジョイントプレート(ネジ)」「ブリッジ(ネジ、イモネジ)」「ストラップピン(ネジ)」「ボリュームポット、ジャック(ネジ・ナット)」などです。

 

ギターメンテナンスのススメ(8)ギターメンテナンスのススメ(9)

 

次回は「応用編」として、ギターをメンテナンスに出した場合の具体的な作業工程などをご紹介します。普段見ることのできないプロのメンテナンス現場をじっくりとご紹介するのでお楽しみに!

 

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Edit:mysoundマガジン編集部