【レコードジャンキー富和】第36話「愛するが故に迷うんだぞ!」


mysoundマガジン読者の皆さまにはもうお馴染み、レコードの深遠なる魅力をお伝えする【レコにまつわるエトセトラ】、独自の視点で推薦盤を紹介する【秘密レコード〜 レコ屋がこっそり教える、ヒミツのレコメンド】。その著者であるディスクユニオン新宿ロックレコードストア店長の山中明氏による、漫画連載が【レコードジャンキー富和】です。得意のイラストを武器に間口はより広く、しかしディープな内容をポップにお届け!

第36話では、冒頭から高円寺駅前で1人物思いにふけっている様子のキューくん。気合の入った(もはや懐かしの)ポータブルCDプレイヤーとヘッドホンで聴いているのは当然キング・クリムゾンなのでしょうが、富和の呼ぶ声も姿も意に介さぬほど悩んでいるようで…。

 第36話「愛するが故に迷うんだぞ!」(1)

 第36話「愛するが故に迷うんだぞ!」(2)

 第36話「愛するが故に迷うんだぞ!」(3)

 第36話「愛するが故に迷うんだぞ!」(4)

 第36話「愛するが故に迷うんだぞ!」(5)

 第36話「愛するが故に迷うんだぞ!」(6)

 第36話「愛するが故に迷うんだぞ!」(7)

 第36話「愛するが故に迷うんだぞ!」(8)


己のコレクター道について、今後どうあるべきかで悩んでいた模様のキューくん。そんな小学生とは思えない悩みも、愛するヴァシュちゃんからの(義理)チョコと理想のタイプについてのひとことで吹き飛んだみたいで万事解決…! なんです(たぶん)。
 

 

 

★今回のレコードMEMO★

 

コレクターのみなさん、道に迷われていませんか? 日々、自問自答を繰り返してはいませんか? なんなら自分の正当性を誰かに説いていませんか……?

そう、コレクターというのは常に迷い続けているもの。自分が歩んでいる道が正しいのか、そもそもそれを集めて意味なんてあるのか、いやいや俺の趣味こそが至高なんだ! ……と、そんなことが頭を巡ることもあるかもしれませんが、結局答えなんて誰にも分かりません。

まぁコレクションなんて本人次第で、他人には理解されなくても自分が楽しければそれで良いでしょ……とは言ってみたものの、やっぱり仲間(or ライバル)がいたほうが蒐集にも断然ハリが出ますし、何よりも和気あいあいと話に花を咲かせたりと楽しい……。

とこんな感じで何周してもやっぱり答えは出ないものなんですが、私的には自分の中で「幹」を持つのがオススメです。コレクションの道がある程度整理されますし、他人から見てもハッキリ分かりやすくなって何かと良いことがあると思うのです。あくまでひとつの提案ですが、ご参考までにどうぞ……ではまた次回!

 

 

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<登場人物 プロフィール>

 

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富和(とみかず)

3度の飯よりレコが好き、ナチュラル・ボーン・レコード・ジャンキー。
好きな音楽はブリティッシュ・ロック。高円寺在住。

 

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マローン

富和の相棒の猫。
レコード部のアイドル。

 

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ヴァシュちゃん

レコード初心者なオテンバ娘。
レコ部の紅一点.。

 

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キューくん
富和の同級生。
顔も趣味も度を越しているが、根は優しい富和の良き友達。基本CD党。

 

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フレディのおっちゃん
富和の一番のレコ友(レコード友達)。
QUEENに全てを捧げる漢。

 

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ボビー
クールに決めるレコード仕事人。
数少ない富和憧れのディガー。

 

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シルおばさん
富和を幼少の頃から見守り続けてきた育ての親。

 

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マック店長(テンチョー)
富和行きつけのレコ屋、ディスクオニオン高円寺本店の店長。

 

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フリップ先生
レコ部の顧問。音楽は詳しいがレコードには疎い。​​

 

 


 

Text&Comic:山中明(ディスクユニオン)
Edit:大浦実千