【レコードジャンキー富和】第38話「春の短期集中講座を開催するづら!」


mysoundマガジン読者の皆さまにはもうお馴染み、レコードの深遠なる魅力をお伝えする【レコにまつわるエトセトラ】、独自の視点で推薦盤を紹介する【秘密レコード〜 レコ屋がこっそり教える、ヒミツのレコメンド】。その著者であるディスクユニオン新宿ロックレコードストア店長の山中明氏による、漫画連載が【レコードジャンキー富和】です。得意のイラストを武器に間口はより広く、しかしディープな内容をポップにお届け!

第38話は、日々成長を見せるレコ部員たちの姿に目を細める富和。ですが急に目をギラリ妖しく輝かせたかと思えば、スーツ姿(予備校の講師風?)に変貌して「春のレコード短期集中講座」を開催することを発表したのです…。

 第38話「春の短期集中講座を開催するづら」(1)

 第38話「春の短期集中講座を開催するづら」(2)

 第38話「春の短期集中講座を開催するづら」(3)

 第38話「春の短期集中講座を開催するづら」(4)

 第38話「春の短期集中講座を開催するづら」(5)

 第38話「春の短期集中講座を開催するづら」(6)

 第38話「春の短期集中講座を開催するづら」(7)

 第38話「春の短期集中講座を開催するづら」(8)


ビートルズのレコードを題材に、ラベルのデザインから読み解くオリジナル盤の判別方法について熱く語っていく富和。ヴァシュちゃんのように「え〜なんかむず〜……」となってしまった諸氏は、著者による『アナログレコードにまつわるエトセトラ』(辰巳出版)でぜひ復習を…! なんちゃって。
 

 

 

★今回のレコードMEMO★

 

ロックのレコードが誕生して60年余。今現在に至るまで星の数ほどの音楽が生まれてきましたが、たとえ1つの作品であっても、レコードはさまざまな時代や場所で作られ、数多のバリエーションの盤が遺されてきました。

そして、今現在レコードを楽しむ私たちにとって、1枚の盤がいつどこで作られたものなのか、それを知ることにはどのような、ないし、どれだけの意味があるのでしょうか?

近年、レコード・コレクターたちが長い時間をかけて積み上げてきた情報によって、1枚のレコードの素性を明かすことはある程度容易になってきました。
その方法は非常に多岐に渡りますが、ちょっと文字のフォントが違うだの、少しロゴの位置がズレてるだの、多くの人にとってはどうでも良いことなのかもしれません。

しかし、その正体を突き止め素性を知り得ることは、私たちが過去の遺産を継承し、「楽しみ切ること」において非常に重要な鍵になると思うのです。

もちろん無理にとは言いません。ただ、一歩踏み出したその先には、どこまでも奥深くて味わい切れない、素晴らしきレコードの世界が広がっていることをお約束します……。

ではまた次回!

 

 

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<登場人物 プロフィール>

 

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富和(とみかず)

3度の飯よりレコが好き、ナチュラル・ボーン・レコード・ジャンキー。
好きな音楽はブリティッシュ・ロック。高円寺在住。

 

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マローン

富和の相棒の猫。
レコード部のアイドル。

 

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ヴァシュちゃん

レコード初心者なオテンバ娘。
レコ部の紅一点.。

 

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キューくん
富和の同級生。
顔も趣味も度を越しているが、根は優しい富和の良き友達。基本CD党。

 

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フレディのおっちゃん
富和の一番のレコ友(レコード友達)。
QUEENに全てを捧げる漢。

 

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ボビー
クールに決めるレコード仕事人。
数少ない富和憧れのディガー。

 

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シルおばさん
富和を幼少の頃から見守り続けてきた育ての親。

 

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マック店長(テンチョー)
富和行きつけのレコ屋、ディスクオニオン高円寺本店の店長。

 

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フリップ先生
レコ部の顧問。音楽は詳しいがレコードには疎い。​​

 

 


 

Text&Comic:山中明(ディスクユニオン)
Edit:大浦実千