【レコードジャンキー富和】第33話「レコードの人生が知りたいづら!」


mysoundマガジン読者の皆さまにはもうお馴染み、レコードの深遠なる魅力をお伝えする【レコにまつわるエトセトラ】、独自の視点で推薦盤を紹介する【秘密レコード〜 レコ屋がこっそり教える、ヒミツのレコメンド】。その著者であるディスクユニオン新宿ロックレコードストア店長の山中明氏による、漫画連載が【レコードジャンキー富和】です。得意のイラストを武器に間口はより広く、しかしディープな内容をポップにお届け!

第33話では、秋ということで物思いにふける富和の姿からスタート。この季節になると聴きたくなるという英国フォークデュオの名盤を手に取ったのですが、そこから思考がさらなる深みへとはまったようで何やら怪しげな行動に出て……。

 第33話「レコードの人生が知りたいづら!」(1)

 第33話「レコードの人生が知りたいづら!」(2)

 第33話「レコードの人生が知りたいづら!」(3)

 第33話「レコードの人生が知りたいづら!」(4)

 第33話「レコードの人生が知りたいづら!」(5)

 第33話「レコードの人生が知りたいづら!」(6)

 第33話「レコードの人生が知りたいづら!」(7)

 第33話「レコードの人生が知りたいづら!」(8)


レコードの人生を追いかけるべく、お手製(!?)のICチップまで埋め込んでおきながら、心の「トップ・ウォント」と出会った瞬間にそんなことはすっかり忘れてしまった富和。いや、だからこそ再会の感動もひとしお……ということにしておきましょうか、ちゃんちゃん。
 

 

 

★今回のレコードMEMO★

 

「レコは天下の回りもの」。これは今私が作っただけのキャッチコピーですが、中古レコードってすごいスピードで世界中を駆け巡っているものです。

特に高額盤は目につきやすいということもあるんですが、かつて自分の店で売ったレア盤が、巡り巡って海外のレコード・フェアの壁を飾っていて、気づいちゃいるけどまた仕入れて日本で売る、なんていうこともあるんです。
もちろん、こういったことはどんな価格帯でも起こっているワケですが、ありとあらゆるレコードはレコ屋やインターネットを介して、軽々と国境を越えて日々潤滑しているのです。

そう考えると、なんとなく棚の肥やしになっているレコードって、そのままにせずに売ってしまったほうが良くないですか? 自分が聴かなくなったっていうだけで、他の誰かにとっては人生を変える大切な1枚になるかもしれませんしね!

まぁそんなそれっぽいことを言っていますが、私は現役のレコ屋ですので、なんだかんだ言ってみなさんにレコードを売ってもらおうとしているだけかもしれませんけど……。ではまた次回!

 

 

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<登場人物 プロフィール>

 

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富和(とみかず)

3度の飯よりレコが好き、ナチュラル・ボーン・レコード・ジャンキー。
好きな音楽はブリティッシュ・ロック。高円寺在住。

 

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マローン

富和の相棒の猫。
レコード部のアイドル。

 

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ヴァシュちゃん

レコード初心者なオテンバ娘。
レコ部の紅一点.。

 

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キューくん
富和の同級生。
顔も趣味も度を越しているが、根は優しい富和の良き友達。基本CD党。

 

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フレディのおっちゃん
富和の一番のレコ友(レコード友達)。
QUEENに全てを捧げる漢。

 

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ボビー
クールに決めるレコード仕事人。
数少ない富和憧れのディガー。

 

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シルおばさん
富和を幼少の頃から見守り続けてきた育ての親。

 

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マック店長(テンチョー)
富和行きつけのレコ屋、ディスクオニオン高円寺本店の店長。

 

 


 

Text&Comic:山中明(ディスクユニオン)
Edit:大浦実千