ギタリストが知っておくべき用語をすべてカバー! Go!Go! 音楽用語辞典 第4回 さ・し【Go!Go! GUITAR プレイバック】

 

日本語や英語、はたまたイタリア、ドイツ、ラテン語まで入り交じっている音楽用語。本来の意味や語源を知ることで君たちの音楽人生はより豊かになる! これは、ギタリスト、バンドマン目線で書き下ろした至極の音楽用語辞典である!


解説/平川理雄

さ行

サウンドホール
サークルオブフィフス
サスフォー
サーティーンス
サドル
サブドミナント
サブドミナントマイナー
サンプラー

 


シーケンサー
指板
下手
弱音器
弱拍
弱起
シャッフル
シャープ
終止(形)
主音
主要三和音
純正律
小節線
シールド
シングルピックアップ
シンコペーション

 


 


 

サウンドホール

 ギター   形状 
 

ギターやコントラバスなどの表板に空けられている穴。弦楽器では弦の振動にボディが共鳴し、この共鳴音がサウンドホールを通じて外側へ放出される。クラシックギターなどに見られる丸型の穴(ラウンドホール)と、コントラバスなどに見られるf型の穴(fホール)の2種類に大別される。

 

サークルオブフィフス

 音楽用語   理論・作編曲 
 

五度圏。12の調を完全5度の関係で配置して作られる円。調号の数が順に変わっていくため、五度圏を覚えておくと譜面に強くなる。
 

Go!Go! 音楽用語辞典_01

 

サスフォー

 音楽用語   コードスケール 
 

サスペンデッドフォース(suspended 4th)の略。メジャーコードの長3度を完全4度につり上げたコード。構成音は「例:Csus4(C-F-G)」となる。「4度」という3度でも5度でもない浮遊感のある響きが特徴で、「長3度」への動きが綺麗に繋がり効果的に使える。

Go!Go! 音楽用語辞典_02

 

サーティーンス

 音楽用語   コードスケール 
 

コードの構成音を基本形で並べたとき、1オクターブより高いところにある音(テンションノート)の中で、基音から数えて13度の高さにある音。またそれを含めたコード。ナチュラル13thとフラット13thの2つがある。

👉テンションノート

Go!Go! 音楽用語辞典_03

 

サドル

 ギター   パーツ 
 

ギターのブリッジ上にあり、弦を支える部品。駒。アコースティックギターでは象牙や牛骨、プラスチックなどが用いられ、6本の弦をある一定の弦高で支えている。またエレクトリックギターではネジで弦高調整を行うことができる。

 

サブドミナント

 音楽用語   コードスケール 
 

単音ではメジャースケールの第4音を指し、その上に3度で積み上げられた和音(IVM7)がサブドミナント(下属和音、「SD」と略記)というコードの機能で呼ばれる。トニック、ドミナントと合わせて主要三和音を構成する。これと同じ機能を持つものは、メジャースケール第2音上に3度堆積されたもの(IIm7)で、サブドミナントの代理を果たす。

👉トニックドミナントスリーコード

Go!Go! 音楽用語辞典_04

 

 

サブドミナントマイナー

 音楽用語   コードスケール 
 

マイナースケールの第4音の上に3度積み上げられた和音(IVm7)のコードの機能の名称。「SDm」と略記。マイナーキーにおいて、ドミナントマイナー、ドミナントマイナー(ナチュラルマイナー)、あるいはドミナント(ハーモニックマイナー、メロディックマイナー)と並んだ主要三和音の1つ。これと同じ機能を持つものにはマイナースケールの第2音上に3度堆積されたもの(IIm7(♭5))、第6音上(VIM7)、第7音上(VII7)があり、サブドミナントマイナーの代理を果たす。

Go!Go! 音楽用語辞典_05

 

サンプラー

 機材   録音・PA・ステージ 
 

あらかじめ録音した現実音を音源とした楽器の総称。鍵盤でコントロールするものや、パッドを叩いて再生するものなど、その形態は様々。

 


 

シーケンサー

 機材   録音・PA・ステージ 
 

シンセサイザーなど電子楽器での演奏の情報を記憶し、自動演奏を可能にする装置。現在ではMIDIでコントロールされるものがほとんどで、音高や音価、音色、テンポなどの設定が可能。

 

指板

 ギター   パーツ 
 

弦楽器のネック上面に貼り付けられた板で、押弦する位置を変えることで弦長が変わり、音程が決定する。フィンガーボードとも呼ばれる。フレットが打ち込まれているものといないものがある。材質はローズウッド、エボニー、メイプル、ハカランダ(ブラジリアンローズウッド)などが使われ、その違いによって音色も変わる。

 

下手

 用語   録音・PA・ステージ 
 

舞台用語で、客席から見たステージの左側。

👉上手(かみて)

 

弱音器

 ギター   他楽器   ツール 
 

楽器の音を弱めたり、音質を変えるための器具。①弦楽器では駒に櫛型の小片を差し込む。②金管楽器ではとっくり型などの器具をベル(朝顔)に差し込む。

👉ミュート

 

弱拍

 音楽用語   理論・作編曲 
 

小節または拍子の弱部。「強拍」の対語。

👉強拍

 

弱起

 音楽用語   理論・作編曲 
 

旋律や曲が弱拍、すなわち小節内の第1拍目以外の拍から始まること。アウフタクト。

 

シャッフル

 音楽用語   リズム 
 

ブルースやR&B、ジャズなどで多く使われるリズム。1拍の中の2つの8分音符のリズムをズラし、前方を長く後方を短く演奏してハネるようにして演奏する。スウィング。本来は1920年代に流行した4/4拍子の2、4拍にアクセントを付け、8分音符をバウンスさせたリズムのこと。

 

シャープ

 音楽用語   記譜 
 

嬰記号(♯)。音の高さを半音上げること。臨時記号として音符の左側に付けることでその音を半音高く演奏し、同じ小節内であればそれ以降の同じ音は全て半音上げる(小節を超えれば臨時記号は無効になる)。調号として使われる場合には五線譜の冒頭にまとめて記載され、その順番は決まっている(「ファドソレラミシ」の順で付き、フラットの付く順である「シミラレソドファ」の逆となる)。また記号の意味から転じて、やや高めのピッチを指すこともある(「ボーカルのピッチがシャープしているよ」など)。

👉フラットナチュラル調号、臨時記号

 

終止(形)

 音楽用語   理論・作編曲 
 

楽曲の段落または終止で、トニックに戻るための和声構造。ケーデンス、カデンツとも呼ばれる。完全終止、変格終止、半終止、偽終止などがある。

 

主音

 音楽用語   コードスケール 
 

音階の第1音。音階の基礎になる音。トーナルセンター。機能的名称はトニック。調はこの音名で呼ばれ、楽曲はこの音で終わることが多い。

 

主要三和音

 音楽用語   コードスケール 
 

主和音(トニック:I)、下属和音(サブドミナント:IV)、属和音(トニック:V)の3つの和音のこと。スリーコードともいう。ブルースはこの3つの7thコードから成る。

👉トニック、サブドミナント、ドミナント

 

純正律

 ギター   チューニング 
 

音律(チューニング)の一種。音程を決定する際、最も協和度の高い(振動数比の単純な)響きによって決定する方法であるため、物理的にも安定した響きを得られるが、調律の際にキーを決定してしまうため、移調や転調が困難となる。それを解消し1オクターブを12の半音で均等に分割した音律が平均律である。弦楽器でのハーモニクス音は純正律による音程であるが、フレットは平均律で打たれてある。

👉平均律

 

小節線

 音楽用語   記譜 
 

楽曲の拍子に合わせて楽譜を区切る線。楽曲を構成する最も重要な単位である。調号や拍子、パートの区切りでは複縦線が引かれ、曲の終わりでは複縦線の右側が太くなった終止線が使われる。

 

シールド

 ギター   ケーブル 
 

ギターとアンプやエフェクターを接続するシールドケーブルのこと。自宅で使うなら3mでも充分だが、ライブに出演するならエフェクター接続を含めたアンプまでの長さが5m以上となるようなものを選ぼう。プラグの太さは海外製の1/4インチと国産の6.35mm規格が混在しており、まれにジャックに差し込めないこともあるので注意。

👉ケーブル

 

シングルピックアップ

 ギター   パーツ 
 

ギターに取り付ける電磁式ピックアップの一種。永久磁石に巻かれた単一(シングル)のコイルで構成され、金属弦の振動を電気信号として出力する。音色は明るくて歯切れも良いが、フィードバックが発生しやすい。

👉ハムバッキングピックアップ

 

シンコペーション

 音楽用語   演奏指示 
 

同じ音高を持つ弱拍の音と強拍の音がタイで結ばれ、強拍の位置が弱拍へ移動した状態のリズム。実用的には「くう(くい)」ともいう。

👉くう(くい)

 

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(Go!Go! GUITAR 2015年7月号に掲載した内容を再編集したものです)

 


 

Edit:溝口元海