【第3回】Web版『エレキギターの教科書』~SALTY's塩澤(ピスタチオ小澤)の恵比寿リキッドルームまでの道~

 

12月18日(火)に恵比寿リキッドルームにてワンマンライブ「大さじ1000SALT」を開催する、よしもと発の塩顔男子エアバンド・SALTY's(ソルティーズ)。「チケット1,000枚売れなければ解散!」というノルマを達成すべく、ギター担当の塩澤(ピスタチオ小澤)はワンマンライブで本当のギター演奏を披露することを決意し、デビュー曲「ソルティードッグ」のギター演奏に挑戦中!
エアバンドのギタリストは本当にギターが弾けるようになるのか!?

第3回は、最大の難所であるサビに挑戦! 新たに身につけたテクニック“ぷぅーーん”とは!?

今回もギター初心者の入門書『エレキギターの教科書』(ヤマハミュージックメディア)を使ってレッスンしていきます。

第3回レッスンダイジェスト動画

Vol.1、Vol.2の復習

「ソルティードッグ」のイントロ~Bメロを弾いてみた

 

今回はいつもと違って、塩チョ(西村ヒロチョ)とSTAFFが付き添っていないため、ちょっと緊張気味の塩澤さん。
Vol.2の練習後、塩チョと一緒に猛特訓をしたそうですが、成果が楽しみですね。

まずは、これまで練習してきた「ソルティードッグ」のイントロ~Aメロを、音源に合わせて弾いてみました。
すると、一発できちんと成功! 塩澤さん、やるじゃないですか!

塩澤「やった~! でも褒められてるのに、塩チョと國さん(STAFF)がいないー!」

見たか!と言わんばかりの表情。この姿、塩チョに見せたかったですね。

しかも、Vol.1では「C#7(#9)」は1~3弦フォームで教わっていましたが、さり気なく1~4弦のフォームで弾いていました。
どうやら塩チョに教えてもらったようです。

Bメロも順調に演奏し、思わずスタッフも拍手喝采。けれど、Vol.2で習った複音のパートに入ると…。

塩澤「(この部分は)何となくずっと練習しているけど、ひぃひぃ言ってます」

まだ運指がぎこちないですね。しかも、その後のF#7の音も何だか音が濁ってしまっています。
どうやら塩澤さんは、余弦(弾いてはいけない弦)である5・6弦も鳴らしてしまっているようです。

塩澤「最後のバーン(=複音フレーズのあとのF#7)を弾くタイミングがわからないんです」

この部分は休符が入るため、リズムが複雑で少し難しいのです。だんだん、塩澤さんの表情が曇っていきます…。
でも、前回より格段に上手になっていますよ!

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練習の成果を褒められて、ガッツポーズ!

 

今回新しく習ったコード

「ついに、一番盛り上がるところが来ましたね!」と、急激にテンションが上がった塩澤さん。
今回は、ついに「ソルティードッグ」のサビを練習します。いつもより覚えるコードが多いですが、大丈夫でしょうか。

いざサビを弾いてみようとすると、案の定テンパり始める塩澤さん。
先生がコードネームを塩澤さんに伝えてアシストしますが、何を言ってるのかさっぱりわからない!と言わんばかりの表情。ダイアグラムを見ないとコードが押さえられないようです。コードネームと押さえ方は理解できていますか?

塩澤「いや…全然…」

本番は譜面を見ずに演奏したいところ。まずは、押さえ方をきちんと覚えていきましょう。

<今回新しく習ったコード>

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今回も、演奏中の内股が気になります。

 

これまで習ったコードのおさらい

「ソルティードッグ」のサビを弾いてみた

 

サビの練習中、「これ(DM7)とこれ(F#m7)は何が違うんですか?」という質問が。確かに、よく似ているコードフォームです。
しかし、よく見るとDM7は4弦2フレットを押さえていませんが、F#m7は押さえています。一見わずかな違いに思えますが、この一音でコードネームも響きもまったく変わってしまうのです。

「Bm7」はVol.1にて1~3弦フォームで習ったコードですが、先生がしれっと1~4弦フォームでレクチャーしています。
練習の冒頭で「C#7(#9)」を少し難しいフォームで弾いて、レベルアップしたことを示した塩澤さん。その姿を見て、先生の教える意欲がさらに燃え上がったみたいですね。

塩澤「いずれ来ると思ってたんですよ、4本で押さえるの! 初めての練習のときに“今は3本で行きましょう”って言ったのが、ずっと引っかかってたんですよ」

察しが良いですね。

塩澤「でも、4本で押さえたほうがカッコイイですよね?」

もちろん、そのほうがカッコいいですよ。

塩澤「じゃあ、4本で行きましょう!」

「えっと、次は何でしたっけ!?」と、フォームが似ているコードが登場したこともあり、パニックに陥っています。
「あ、次は(4弦を)押さえないほうか…。あ~! うーーーん、わかんなぁぁぁぁぁい!」と大絶叫。

しかし、リズムはバッチリですし、弾いていく内に押さえ方もだんだん身についています。飲み込みが早いですね。
思わずニヤける塩澤さんですが「でも、さっき弾いたところは忘れました」と、ロケット鉛筆式に覚えたことが抜けていっているようです。気持ちはわかりますけどね。
弾ける→忘れるの繰り返しで「あ゛あっ!」と悶絶しています。

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できていないこともないのですが、なかなか順調に行かず悶絶。悔しさのあまり、帽子で顔を隠してしまいました。

 

塩澤、グリッサンドを極める!?

コードを覚えられないことに悶々として憔悴気味の塩澤さんでしたが、先生が弾いたある音を聴いて、急に目を輝かせました。

塩澤「この“ぷぅーーん”、カッコいいですね!」

これはグリッサンドというテクニック。やってみますか?

塩澤「“ぷぅーーん”やりたいです!」

 

グリッサンド(『エレキギターの教科書』p55より)

グリッサンドは、ピッキング後に左手の指を移動して音程を変えるテクニックです。
始点と終点が決まっている「スライド」に対し、グリッサンドは始点と終点のいずれか、もしくは両方が決まっていません。
ヘッド側に向かうグリッサンドをグリスダウン、またブリッジ側へ向かうグリッサンドをグリスアップと言います。次のフレーズへつなげる場合や、効果音的な使い方など、いろいろなパターンがあります。

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グリスダウンならスラーは下向き、グリスアップなら上向きになる。

 

“ぷぅーーん”ができて、感激する塩澤さん。嬉しさのあまり、何度もドヤ顔で弾いています。ずっと弾いているので、グリッサンドだけメキメキ上達していきます。

塩澤「気に入りました! 今度みんなに見せよう!」

さぁ、グリッサンドは一度やめて、サビをもう一度はじめから演奏してみましょう。

塩澤「やだ~」

コード弾きの部分はまだまだ上手くできていませんが、グリッサンドだけはかなり上手ですね。
しかし、コードの押さえ方が過去2回の練習より上手になっているので、今回初めて教わったコードも比較的すんなり押さえられるようになっています。
練習の甲斐あって、手がギターに慣れてきているのかもしれませんね。

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グリッサンドが弾けて、明らかに嬉しそうな塩澤さん。

 

まさかのギター故障

予定時間より前からぶっ通しで練習していたので、少し休憩しましょう…と思っていたところ、その悲劇は起こりました。

なんと、ストラップピンが抜けてしまったのです!
その場で修理しようと試みますが、楽器店に持って行かないと直らないようです。
座って演奏する分には問題なく、致命的な故障ではないのですが、なかなか珍しいケースにスタッフたちも騒然。

塩澤「えぇ!? そんなことあります!? めちゃくちゃショックなんですけど。嘘でしょ!?」

塩澤さん、すごく落ち込んでしまいました。でも、画的にはかなりオイシイですよ(※後日、楽器店で修理できました)!

気を取り直して、今回のおさらい。先ほどのショックを引きずり、さらに演奏も上手くいかずに半泣きになっています。

塩澤「本当にダメだ。マジ、わかんなくなってきた」

声のトーンがガチですね。それでも、グリッサンドはちゃんとできています。今日の収穫は“ぷぅーーん”ですね。

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ギターが故障し、ガチへこみする塩澤さん。

 

レッスン全編の動画はこちら!

 

Text&Photo:神保 未来

 

■講師プロフィール
阿部比呂史
『ギターマガジン』や多数の著書の執筆で知られる宮脇俊郎氏に師事。
宮地楽器で10年以上講師を勤めている他、都内でのセッションワーク、ギター雑誌、ムックやバンドスコアの執筆なども行っている。
ヤマハミュージックメディアの入門書「エレキギターの教科書」を執筆。

■「ソルティードッグ」楽譜も配信中!
今回のレッスンに使用している「ソルティードッグ」ギター譜を『ぷりんと楽譜』で配信中!
https://www.print-gakufu.com/scene/detail/2043/?ref=ms

■エレキギターの教科書
全ページオールカラーでDVD&CD付、スマホ対応動画は演奏者目線アングル! かゆいところに手が届く、いたれりつくせりの教則本が登場。これがヤマハ入門教則のスタンダードだ!!
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(ヤマハミュージックメディア/¥1,700+税)
http://www.ymm.co.jp/p/detail.php?code=GTL01095109
 

 

■SALTY’s
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<プロフィール>
世界初の塩顔男子4人グループ「SALTY's」(ソルティーズ)
Vo.塩村(テゴネハンバーグ・松村)、G.塩澤(ピスタチオ・小澤)、Sax./Fl./DJ 塩チョ(西村ヒロチョ)、B.塩野(ダイヤモンド・小野)
巷ではあっさりした薄顔イケメンを"塩顔"と称してブームが起きている中、彼らの人気も上昇中!芸人ならではのコーナー(塩喜劇)を交えたライブスタイルと、芸人らしからぬクオリティの高い楽曲でVo.塩村が手がける塩顔をテーマにした歌詞が彼らの持ち味となり、渋谷ヨシモトホールにて定期開催しているライブは、全て満席で立ち見が続出!!音楽イベントにも進出し始めている注目のバンド。
G.塩澤、B.塩野エアー演奏でライブを盛り上げ、Sax./Fl./DJ 塩チョは日本大学芸術学部音楽学科卒でサックスを専攻していた本格派。
Vo.塩村の甘く切ない声が見事にはまった楽曲で虜になること間違いなし!
昨年末には、2018年の年末にキャパ1000人のワンマンライブを成功!実現できなければ解散!とLIVEのMCで発表。
大きな目標を掲げ、背水の陣で挑む1年になる。

<ライブ情報>
【タイトル】SALTY's SP LIVE 「大さじ1000SALT」
1000枚売れなかったら解散!!
【会場】恵比寿LIQUIDROOM
【公演日】2018年12月18日(火)
【時間】18:30開場・19:30開演
【チケット】前売 3,000円 当日 3,500円 (ドリンクチャージ別)
ちけっとよしもと、各プレイガイド、メンバー手売りにて発売中
http://yoshimoto-me.co.jp/artist/saltys/news_detail/4779/

<NEW RELEASE>

Never 塩ding Story/SALTY's

<今回の課題曲>

ソルティードッグ/SALTY's